【旅をしながら働く】朝起きてから寝るまで、旅行ライターのリアルな旅の一日

Posted by: 春奈

掲載日: Sep 17th, 2017

旅好きなら気になる、旅を仕事にする方法や、旅をしながら働ける・稼げる職業。今回は、TABIZINEライターたちの生の声による、「旅をしながら働く」特集をお届けします!

トラベルライター(旅行ライター)が旅をするとき、どんなふうに一日を過ごしているのでしょうか。ドイツを拠点に、ヨーロッパ各地を旅しながら執筆している筆者の、ブルガリアでのとある一日をご紹介します。

7:20 起床

【旅をしながら働く】朝起きてから寝るまで、トラベルライターのリアルな旅の一日
(C) Haruna Akamatsu

フルーツサラダの朝食をとって、8:25にルーマニアとの国境近くの街、ルセの宿を出発。20分ほど歩いてバスターミナルへと向かいます。バスは9:00に出発し、いざ次の目的地、ヴェリコ・タルノヴォへ。

10:50 ヴェリコ・タルノヴォ到着

【旅をしながら働く】朝起きてから寝るまで、トラベルライターのリアルな旅の一日
(C) Haruna Akamatsu

バスターミナルではないところにバスが停車し、他の乗客が次々と降りていくので、ドライバーに「ここはどこ?」と聞いたら、”Centrum(中心部)!”という答えが。どうやらここがヴェリコ・タルノヴォの中心部のよう。

急いでバスを降りたものの、ここがどこなのかさっぱりわからない・・・近くにいた人に目印になりそうな広場の場所を聞いて、しばらく歩くうちにようやく位置関係が判明。現地の人に聞く、最終的にはこれが一番です。

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(C) Haruna Akamatsu

11:10に本日の宿「Rooster Hostel」に到着。頻繁に旅をするため、ドミトリーに宿泊することも多い筆者ですが、物価の安いブルガリアでは個室を確保。バスルームは共用ですが、レトロで可愛いお部屋が一泊なんと1500円。一気にテンションが上がります。

11:40 街一番のレストランで昼食

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(C) Haruna Akamatsu

トリップアドバイザーで1位、宿のスタッフも「街一番のレストラン」と太鼓判を押す「Shtastliveca」で昼食を。評判のレストランや、個性的なカフェなどに出かけるのも仕事のうちです。

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(C) Haruna Akamatsu

店の奥のテラス席は、ヴェリコ・タルノヴォ独特の景色を見渡せる最高のロケーション。もちろん料理も美味です。ブルガリア料理はもちろん、ピザやパスタなどのヨーロッパ料理が幅広くそろっています。

12:30 アッセン王モニュメント、グルコ通り周辺を散策

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(C) Haruna Akamatsu

ヴェリコ・タルノヴォは1187~1393年に第2次ブルガリア帝国の首都として栄えた古都で、日本では琴欧州の故郷としても知られています。

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(C) Haruna Akamatsu

ヴェリコ・タルノヴォで絶対に見逃せないのが、大きく蛇行するヤントラ川に挟まれたところにあるアッセン王のモニュメント周辺からの眺め。建物が崖に張り付くようにして並ぶエキゾチックな風景に一目ぼれです。

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(C) Haruna Akamatsu

上階が張り出した古い民家が連なるグルコ通りを歩けば、タイムスリップしたような気分に。なんだか、ヨーロッパというよりもトルコにいるような気がしてきます。

14:30 宿で休憩・洗濯

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(C) Haruna Akamatsu

予想外の暑さにやられ、一旦宿に戻ることに。その際に洗濯も済ませます。30リットルのバックパックで旅をしている筆者は最小限の荷物で旅する派。そのため、同じ宿に2泊以上するときに、こまめに洗濯(手洗い)をしています。

15:00 職人街とツァレヴェッツの丘を見学

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(C) Haruna Akamatsu

まずは、陶器や金銀細工、絵画などの工房が軒を並べる職人街「サモヴォドスカ・チャルシャ」へ。完成した商品だけでなく、実際の作業工程も見せてもらうことができ、とても興味深いです。

【旅をしながら働く】朝起きてから寝るまで、トラベルライターのリアルな旅の一日
(C) Haruna Akamatsu

続いて、ヴェリコ・タルノヴォ随一の観光スポット、ツァレヴェッツの丘を目指します。第2次ブルガリア帝国時代には宮殿だった場所で、丘の頂上に大主教区教会が建っています。炎天下にここを歩くのはきついですが、丘の上からの眺めは抜群です。

16:30 カフェで休憩

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(C) Haruna Akamatsu

あまりにも暑いうえ、歩き疲れたのでカフェで小休止。陶器に入った、見た目も可愛らしいヨーグルトアイスクリームにありつきました。

17:00 アセノフ地区の教会を見学

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(C) Haruna Akamatsu

聖ペテロ・聖パウロ教会をはじめ、ツァレヴェッツの丘近くのアセノフ地区には古い教会が点在しています。東方正教会の教会は、西ヨーロッパで見るカトリックやプロテスタントの教会とはまったく違った、オリエンタルな雰囲気が新鮮です。

18:00 宿でPCワーク

【旅をしながら働く】朝起きてから寝るまで、トラベルライターのリアルな旅の一日

宿に戻り、PCワークに取り掛かります。寄稿している旅行サイト用の記事を書いたり、個人ブログを更新したり、SNSで情報を発信したりと、旅行中とはいえ、やることが満載。しかしこの日は写真の整理に時間がかかり、執筆作業はあまり進みませんでした。

トラベルライターは、文章だけでなく写真も含めて記事を納品することが多いため、旅行中は大量に写真を撮ります。それゆえ、万一のデータ消失に備えてバックアップをとったり、不要な写真を削除したりするのに思いのほか時間をとられることが多いのです。

ちなみにこの日に撮った写真はおよそ370枚。なんでもかんでも写真に撮るため、まる一日観光した日は700枚を超えることもあります。

20:30 カフェ・バーで夕食

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(C) Haruna Akamatsu

Rooster Hostelと提携しているカフェ・バー「Malkia Inter」で夕食をとることに。クラシカルかつヒップな独特の内装に、不思議な感覚にとらわれつつ、ブルガリアで定番の煮込み料理を楽しみました。

23:00 就寝

【旅をしながら働く】朝起きてから寝るまで、トラベルライターのリアルな旅の一日

宿に戻ったころにはもう22:00だったので、本日の活動はこれにて終了。シャワーを浴びて、少々読書をして、おやすみなさい・・・

この日よりもPCワークの時間が長い日もあれば、朝から晩まで動き回っていてPCワークの時間がほとんどとれない日もありますが、筆者の場合、一日2時間前後の作業時間があることが多いです。

いずれにせよ、トラベルライターの旅に「暇な時間」というのは存在しないといっていいでしょう。

[Photos by shutterstock.com]

PROFILE

春奈

Haruna ライター

和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。

和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。

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