ソビエト連邦時代の刑務所がアトラクションに!
ラトビアは1991年に旧ソビエト連邦から独立した旧共産国。そこに100年以上前に建てられたカロスタス刑務所があります。もともとの目的は海軍の病院でしたが、実際には病院として使われたことは一度もありません。海軍兵の処罰と、反逆思想をもつ役人を更生するために使われていました。
今そのカロスタス刑務所はまるで刑務所テーマパーク!メディアに取り上げられたり、ハリウッドスターや政府要人も訪れるなど大人気なんです。
見学ツアーから宿泊まで!
カロタス刑務所に着いたら、まずは博物館の見学ツアーに参加! ガイド付きのツアーでなければ中を見て回ることはできません。
旧ソ連時代の遺物がそのままの刑務所内は、20世紀後半の東西冷戦を連想させます。収監された人たちが、どのような生活をしていたのか、何を感じていたのか、身をもって感じることができます。
宿泊も可能です。囚人用ベッドか鉄パイプのベッドに、囚人用のお食事がついて、大人1泊1名17ユーロとかなりリーズナブルな価格設定です。
それでは囚人として参加する投獄リアリティショーをのぞいてみましょう。
投獄リアリティショーに囚人として参加する!
アメリカのCNNで最もクレイジーな体験トップ10の一つに選ばれたのが、毎晩開催されるこのリアリティショー。宿泊客も囚人として参加します。偽の尋問、体罰(的な運動)、歯ブラシによるトイレ掃除などの本格的な体験です。
なにしろ、1997年までは実際に使われていた刑務所がほぼそのまま残されているので、その雰囲気は本物。CNNの司会者であるジュリア・ディモンはここを訪れて、「身の毛がよだつような、不安感に満ちた体験だったけど、どの場面も最高だった」とコメントしています。
それにしてもこの体験型ショーは、リアリティ度がかなり高いですよね。真面目に自分の役に徹しないと、怒られそうです。
次はチームワークが試される「五感の迷宮」アトラクションをご紹介!
その他、比較的ソフトなお楽しみもあります。
リアリティショーに参加する以外にも、日帰りで楽しめるアトラクションもあります。「五感の迷宮」となずけられたこのアトラクションでは、建物の地下で出口を目指すいわゆる迷路。五感を研ぎ澄まさなければゴールに到達できないという作りで、チームワークも試さます。
「ソビエトから脱出」は、仲間と力を合わせて、監視兵の目をかいくぐって脱出するゲーム。見つかったらゲームオーバーです。
博物館にはカフェとギフトショップがあります。温かいパイに、アロマティックなコーヒー、その他にも軽食などがあって、旧ソ連時代のウェイトレスさんが運んでくれます。映像作品の上映もあるそうです。
というわけで、最近注目度が上がっているバルト三国の一つラトビアの本格的刑務所でのアトラクションが、かなり面白そうです。
[KAROSTA PRISON]
[All photos by Karosta Prison]