年の瀬がせまり、なんだか落ち着かない気分になっているあなたに、つかの間非日常にトリップする記事を1週間毎日お送りいたします!
TABIZINE「世界の謎」特集、どうぞお楽しみください。
ドイツとの国境の町近くに植えられたパインツリー
ポーランドの西の果て、ドイツとの国境の街グリフィノ。その郊外にこの森はあります。その名は「クシヴィ・ラス」。曲がった森という意味です。
根元から地面を這うように伸びた幹が、途中で90度湾曲しています。400本以上も。この松の木は1930年代に植えられたもので、 調べてみると樹齢7〜10年のころまでに、この湾曲したシェイプになったと推定されています。
なぜ森の中でこの400本だけが
曲がっている400本は、この森の松の木の一部。すべてが曲がっているというわけではないんです。なぜ、このようなことが起こったんでしょう。
グリフィノの街は第2次世界大戦で焼け野原となり、その記録は消失してしまいました。今ではその確かな理由・原因を知る人は誰もいないのです。それでも、いくつかの理由が推測されています。
漁船や家具にするために木を曲げて育てた説
ポーランドとドイツの国境オドラ川を150キロ下れば、水産業が盛んな都市シュチェチン。さらに進めばバルト海へとつながります。湾曲した木材は、漁業のための船を建造するために、人によって作られたものではないかと言う人もいます。また、家具を作るためだという説もあります。
第2次世界大戦中に戦車によって踏まれた説
第2次世界大戦で、ポーランドには敵軍が進攻してきました。1930年代に植えられて7から10年後に曲がったということであれば、その際に侵入した戦車によって踏まれて曲がってしまったのではないかという説です。でも、この400本だけが踏まれた理由については説明が難しいようです。
宇宙人による仕業か、短期的な重力の変化か!
さらに、宇宙人が来訪した際に作られたという説もあります。南米ナスカの地上絵や、畑の草が倒されて描かれるミステリーサークルなどと似たものなのでしょうか。
また、一時的にかつ局所的に重力が強くなったために、重力に引っ張られて地面のほうへと曲がってしまったという説もあります。
というわけで、確かな理由はわかりませんが、、このミステリアスな木を見に出かけてみませんか。不思議の森に入り込めば、何かが語りかけてくれるかもしれませんよ。
[What Could Have Caused Poland’s Crooked Forest?]
[In Poland’s Crooked Forest, a Mystery With No Straight Answer]
[All Photos by shutterstock.com]