半年ほどヨーロッパに滞在したのち、帰国フライトに選んだのはANAロンドン~東京羽田直行便でした。機内食ってこんなにおいしかったっけ!! 人知れず感激しながらいただいていた機内食ルポをお届けします。
出発後30分、飲み物とおつまみ
夜7時に出発のフライト。バタバタとした一日だったせいか、いつの間にか眠っていたようです。気がついたら、おしぼりと、0.33リットル入のミネラルウォーターがありました。好みの飲み物をいただく前に、自分のペースで飲める水があるのが便利です。
そしておしぼりを供される体験も久々です。海外エアラインでは香料多めの小さなものだったりしますが、無香料でたっぷりサイズのおしぼりに早くも感じ入っています。
そしてこちらおつまみ。編集長にすべての写真を撮るように言われていたのに、寝起きに無心で食べ、空になってから思い出しました。写真がなくてすみません! 甘い揚げせんとうす塩の歯ごたえのあるあられの組み合わせです。
飲物は、白ワインをいただきました。甘すぎずフルーティーです。
出発後1時間、夕食
夕食は「ローストチキン ポテトグラタン添え マスタードソース」です。
もう一つの選択肢は「鮭と鶏そぼろの三色ご飯」でした。
飲物は一番搾りのビールを選択しました。ヨーロッパでも生産されているので一番搾りは割と手に入りやすいですが、好きな銘柄があるとうれしいですね。泡の吹き出しかたから、今上空の高いところにいることを思い出します。
まず手が伸びたのが、真ん中の小鉢に入った牛蒡と蒟蒻の甘辛煮。ビールに合います。しっかり甘い味が体に沁みます。
前菜のスモークサーモンは塩の塩梅が完璧で、コールスローはシャキシャキです。甘ったるくなく、玉ねぎの風味がしっかりした味付けも小鉢とのバランスを考えるとよいです。ミックスリーフはちょっと断面が茶色のものも。全体で温められたせいでしょうか。
メインディッシュのローストチキンはマスタードソースがよく合っています。横のチーズ感しっかりのポテトグラタンと無限ループです。茹でにんじんはシャクシャクしています。
うどんもうれしいメニューです。麺つゆは残りを飲んでしまうほどにおいしく。裏をみるとヤマサ醤油が製造元になっていました。
パンはパサつきぎみ。ヨーロッパでよくみるデンマーク産のLURPAKバターをたっぷり塗っていただきました。
デザートはアイスクリームです。キャッチフレーズ「FROM COW TO CUSTOMER(牛から消費者へ)」がじわじわきます。大満足で食事を終え、ホットドリンクはスキップしました。
機内情報の冊子は要チェック!
夜中に目覚めると、つめたい緑茶が希望者に配られていました。伊右衛門の濃さに感動です。ロンドンでは薄いお茶が多かったので。
厚紙でできた機内サービスの案内書をみると、機内食のスケジュールが載っていました。
ドリンクリストがあり、日本酒「一ノ蔵 特別純米酒 辛口」があったことを知ります。「香るかぼす ※はちみつ入り」もおいしそうだし、「茅乃舎 野菜だしスープ」にも惹かれます。口頭でも教えてもらえますが、事前に目を通し、オーダーしたい飲み物を事前に考えるのもいいですね。
セルフサービスのスナックにはおかきなどあるようです。
今回筆者は、客室乗務員の方にリクエストし、歯ブラシをいただきました。アメニティで他にアイマスク、絵葉書、ボールペンなど、路線によって異なるとのことですが、何をもらうことができるのか、こちらの冊子にも書いてあります。
到着2時間前に朝食
11時間50分のフライトも残り少なくなってきました。朝食に「2種のミニオムレツ チキンハム添え」を選択します。もうひとつの選択肢は、「梅と蒲鉾のお粥」でした。
実はいまこちらのサイトをみて、ミニオムレツが2種であったことを知った次第です。
オムレツのひとつには、モロッコインゲンのかけらのような、元は緑だったと思われる茶色い野菜のかけらが入っていました。ときおりハーブが香るホワイトソースが合います。
贅沢をいえば、このミニクロワッサンがサクサクしていたら! チキンハム、ポテト、焼きトマトはつつがなくいただきました。
ヨーグルトは、しばらくこのメーカーのものは日本では手に入らないからと、蓋についた部分もしっかりスプーンですくっていただきました。
カットフルーツは、青りんごとオレンジ色のメロン、パイナップル。そしてあまり味のしない半透明の白いもの。どうしてもわからず、客室乗務員の方に質問したら、白いものもメロンとのこと。カットフルーツを実際もってきて説明してくださいました。親切な対応と答えがわかったすっきり感で気持ちよく食事を終えた次第です。
[All photos by Shio Narumi]