ロマンス詐欺とは
ロマンス詐欺とは、SNSで知り合った相手と、頻繁なメッセージや通話で恋人同士のような関係になってきた頃に、緊急事態なので助けてほしいと言われて送金を頼まれる振り込め詐欺の一種です。一説には犯人はナイジェリア人が多いと言われていて、盗用したプロフィール写真を使って先進国の人物になりすまし、アラフォー以上をターゲットにするようです。TINDERにも魔の手がのびていました。
キャラクター設定
アメリカ在住の国際線パイロットだというアジア系男性とマッチングしたCさん。相手はバツイチの40歳で、11歳の一人娘は全寮制の学校に入れているという話でした。昔は遊び人だったことを否定しないけれど、今はまた家庭を持って落ち着きたいのでソウルメイトを探しているとのこと。
毎日のように連絡がきて、baby、honey、sweetieといった呼びかけで会話が続いていったとのこと。2か月経ったころ、2週間ほど出張でカナダに行くけれど、その後休みが取れるので君に会いに行く、と言われたそうです。
その数日後、お願いがあるという話。娘がダンスコンテストに出たがっていて、参加料等の600ドルを振り込まないといけないけれど、仕事が忙しくて送金できないのでちょっと立て替えてくれないかという内容でした。
怪しいポイント
実はCさんは、詐欺の可能性は考えなかったものの、なりすましかもしれないと最初から警戒していました。アメリカ生まれなのに文法が微妙におかしく、電話で話したときに明らかにアクセントがアメリカ人のものではなかったとのこと。英語は自分も苦労したという発言があり、母親がベトナム人だという話だったので、生まれはアメリカでもその後ベトナムに住んでいたのだろうかと質問しようと考えたけれど、英語がネイティブではないという指摘をしづらかったそうです。
また会話の内容が少々稚拙で、パイロットの割にインテリジェンスがあまり感じられなかったとのこと。自己啓発的なメッセージを送ってくるのはアメリカ人らしいとも考えたようですが、パクリっぽいものだったそうです。
そして、ちょっと連絡に間が空くと、病気だったと説明されたそうです。少なくとも2か月の間に3回は体調を崩していて、体調管理がしっかりしていないところもパイロットのイメージではないですね。Cさんは鬱なのかな?と考えたようですが。
距離の詰め方が性急で、突然甘い言葉を送ってくるようになり、I love youなど早い段階から書いてくるのにも戸惑ったそうです。その割に、Cさん自身を知りたいという気持ちがイマイチ感じられなかったのだとか。
マメな連絡に、欠かせない存在になっていっていたこと、疑惑がはっきりするまでは泳がせておこうという思いで、Cさんは関係をすぐには切らなかったとのことです。
対策・対処法
ムービーの通話に相手が対応するかどうかがポイントです。Cさんの場合はフロントカメラのない衛星電話だから相手の姿が映らないと説明されていたそうです。また相手のプロフィール写真での画像検索、名前検索をしたところ何も情報が出てこなかったそうですが、それで詐欺と分かる場合もあります。
ちなみに相手のfacebookをみたら、投稿やいいね!が少なく、明らかにTINDER用につくられたもので、あるとき消えていたそう。
SNSでの出会いの場合、対策としては、他にも恋人候補を持ち、一人にはまらないようにすることが挙げられます。盲目的になると、金銭のリクエストは普通ではない、ということが判断できなくなる人も。第三者に意見を求めるのがいいでしょう。
詐欺だと分かったら、深追い禁止。もし送金してしまったら取り戻せないようですが、さらなる金銭の要求をされないよう、連絡を絶つことが重要だそうです。
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