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世界にたった一つ!フィンランド・タンペレ「ムーミン美術館」へ行ってきた!

Posted by: 西門香央里
掲載日: Feb 28th, 2018. 更新日: Apr 12th, 2018

ムーミンの作者、トーベ・ヤンソンの出身地はフィンランド。2017年6月、フィンランドのタンペレという街に世界でたったひとつの「ムーミン美術館」がオープンしました。気になる展示内容やレストランのメニュー、お土産までたっぷり現地ルポ!

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【先方チェック中】世界にたったひとつ!フィンランド・タンペレの「ムーミン美術館」へ行ってきた!

日本にもファンの多い「ムーミン」。ムーミンの作者、トーベ・ヤンソンの出身地はフィンランドってご存知ですか?実はこのフィンランドのタンペレという街に、世界でたったひとつの「ムーミン美術館」が2017年6月にオープンしました。

今回は特別に館内の写真撮影の許可を頂きました(通常は館内の写真撮影は不可)ので、ムーミン美術館を現地ルポしたいと思います!


世界にたったひとつしかないムーミンの美術館

世界にたったひとつ!フィンランド・タンペレの「ムーミン美術館」へ行ってきた!

「ムーミン美術館」は、ムーミンの生みの親であるトーベ・ヤンソンがフィンランドの首都ヘルシンキから電車で1時間半くらいの場所にある、タンペレ市に寄贈した作品で設立され、たびたび場所を移すなどの紆余曲折がありながら、広くて新しい美術館として2017年6月7日に正式にオープンしました。駅から程近い「タンペレホール」という施設の中にあります。

美術館では、ムーミン本や挿絵でおなじみの人生の知恵、ユーモア、元気いっぱいの冒険心、人の温もりや友情など、ムーミンが持つ世界観をじっくり楽しめるようになっています。

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タンペレホールの正面入口から奥に入っていくと、入場券売り場とロッカーやクロークがあり、大きな荷物を預けたら、早速美術館の中に入りましょう。可愛いボードが案内してくれますよ。

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美術館の入口からムーミンがお出迎えしてくれます。ドアの横にある機会に入場券についているバーコードをかざすと、ドアが開き中に入れるようになっています。

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ドアが開いて真っ先に出迎えてくれるのが、この大きなイラストです。このカラフルなイラストは、小説『たのしいムーミン一家』の表紙のために描かれたもの。この鮮やかな色の原画作品ももちろん美術館の中で見ることができますよ。

では、早速館内へ入っていきましょう!

館内には貴重な展示物がいっぱい!

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一歩中に入ると広がるのは、トーベ・ヤンソンが作り上げたムーミンの本の世界!そして、ムーミンがあなたを早速待っててくれますよ。

現在行っている『それからどうなるの?』展では、洪水や夏まつりの水上劇場、灯台の島の謎、十一月のムーミン一家失踪ミステリーなど、様々な形でムーミンの世界観を再現し展示をしています。

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この絵本のように見えるのは、実は美術館の展示ガイド。これを手に館内を回ると、さらに楽しめますよ。こちらは貸し出しになっているので、美術館を出る際には必ず返却してください。

また、有料にはなりますが、ムーミン美術館では日本語ガイドの方もいますので、ホームページを確認の上でぜひご利用ください。深くムーミンの世界を楽しみたい方にはオススメです。

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ムーミン美術館の展示は、トーベ・ヤンソンが手がけた12冊のムーミンの本の世界を再現しています。そして、貴重な原画もたっぷり展示してあるのが特徴です。

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実際にトーベ・ヤンソンが描いたという原画は、思った以上とても小さく繊細なもので驚きます。私たちが見てきたムーミンは、こんなに小さかったの??と思わずにいられません。

初期のものから後期のものまで様々なムーミンがいて、どんどん成長していく姿が見れるのもとても楽しいですよ。

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実は、美術館の中には、原画以外にも立体物も多く展示してあります。その中でも注目して欲しいのが、トーベ・ヤンソンのパートナーであり、グラフィックアーティストのトウーリッキ・ピエティラたちによるムーミンの立体模型なんです。

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この立体模型は、様々な場所にあり、館内には約20点の作品が展示してあるそう。どれもムーミンの世界をしっかり再現している素晴らしいものなので、じっくり観察してみてください。

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特に見て欲しいのが、5階建て構造で2メートルもの高さを持つ青い建物「ムーミン屋敷」です。名前の通り、ムーミンが暮らす屋敷なのですが、中が見えるようになっていて、そこには本当にムーミン達が暮らしているみたいにリアルに作ってあります。

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これがすべて手作りだというのだから、本当にすごい!これは訪れたら絶対に見て欲しい展示です。トーベ・ヤンソンと、トゥーリッキ・ピエティラのムーミンに対する思いをしっかり感じられると思います。

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また、他にも様々なムーミン人形があったり、世界各国で発売されたムーミンの絵本があったりと、世界中で愛されてきたムーミンを感じられますよ。

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日本ではスナフキンやミイが人気があるそうですが、フィンランドではそうでもないとか。そのような話は、せっかくなので美術館のガイドさんに聞いてみてください。

美術館の後にはレストランで「ムーミンメニュー」を!

ディナーには「ムーミンメニュー」をどうぞ

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そして、美術館をゆっくり回った後は、タンペレホールにあるレストラン「トゥフト」でディナーを。ここではオリジナルのコース「ムーミンメニュー」が用意されているんです!

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予約された席に通されると、テーブルには早速ムーミンのイラストのテーブルマットが。テンションが上がりますね。

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実は、このマットは裏がメニューになっているんです。ムーミンメニューは、「サーモンスープとアソートブレッド」、「豚ロースステーキ、トーストソース、野生のキノコパイ、オーブン焼き野菜」、「クヴァーク入りパンケーキと、コニャック入りレッドイチゴジャム、ホイップクリーム」という内容。いずれもムーミンの話にちなんだメニューなんだそう。どんなものが出てくるのでしょう?

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通されたテーブルの目の前には、大きなムーミンのポスターもあります。どこもかしこもムーミンづくしです。食前酒などを飲みながら待っていると、早速一品目が運ばれてきました。

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「サーモンスープ」は、なんと目の前で仕上げてくれます!サーモンを盛り付けたお皿に、温めたクリームスープを注いでくれて完成です。スープの入ったお鍋にムーミンのイラストが描かれてて、こんな細かいところにもムーミンなのに感動しました。

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完成したスープはサーモンの塩気と、クリーミーなスープがぴったり。一緒に出されたパンをつけて食べてもとても美味でした。サーモンスープは絵本の中では「スナフキン」が釣ったサーモンで作られるのだとか。そういえば、スナフキンっていつも釣りをしていましたね。

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2品目の「豚ロースステーキ、トーストソース、野生のキノコパイ、オーブン焼き野菜」。ここで使われている野菜は、ムーミンママと同じように自家栽培で育てられたもの。実際にタンペレホールの屋根裏の庭園から採っているそう。

豚のロースステーキもそうなのですが、特に野生のキノコパイが旨味がぎゅっと詰まっててとても美味しかったです。

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最後はデザート!熱々の鉄板で出てきたのは「クヴァーク入りパンケーキと、コニャック入りレッドイチゴジャム、ホイップクリーム」。「クヴァーク」はドイツなどの欧州でよく食べられる乳製品で、日本ではちょっと馴染みのない名前ですね。ヨーグルトとチーズの間みたいな感じの食品です。

クヴァークが入ったパンケーキは少し酸味があって固めでしたが、苺ジャムにぴったりで最後まで熱々で美味しくいただきました。

お土産にはオリジナルマグカップを

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ディナーのあとは、お土産を買いましょう。もちろん、ムーミンを扱ったオリジナルの商品が買えるミュージアムショップもあります。ここでは美術館の看板にもなっている『たのしいムーミン一家』の原画を使ったチョコレートや、マグカップなども取り扱っています。

このマグカップはARABIAと協力して作られたもので、フィンランド独立100周年を記念したものでもあります。2017年限定商品ということなので、もしかしたらもう店頭にはないかもしれませんが、もし見つけたらぜひ買ってみてくださいね。

ムーミンファンなら絶対に行くべき!

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とにかくムーミン好きにはたまらない展示がいっぱいの「ムーミン美術館」。フィンランドに行く機会があったら、絶対に立ち寄ってみてください。トーベ・ヤンソンが残した、ムーミンの世界が、ここだけに広がっていますよ。

ムーミン美術館
住所:Tampere-talo Yliopistonkatu 55 33100 Tampere, Finland
TEL:+358 (0)3 243 4111
開館時間:火〜金 9時〜19時/土・日 11時〜18時
休館日:月
https://muumimuseo.fi/ja/

取材協力:Visit Finland(フィンランド政府観光局)Visit Tampere(タンペレ市観光局)

[All Photos by Kaori Simon]

西門香央里

Kaori Simon ライター&フォトグラファー
東京在住のフォトライター。K-POP、旅行、グルメ、カルチャーなどを中心に撮って書いて活動中。好きなことには猪突猛進。小学生の頃からずっと何かの「オタク」。座右の銘は「努力は裏切らない」。


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