数多くのメニューから好きなものを選ぶのも楽しいけれど、品書きが限定されているのもまた新鮮。京都にメニューは“タンドリーチキンのみ”という潔いスタイルの、話題を集めるタンドリーチキン専門店があります。
閑静な岡崎エリアの琵琶湖疏水沿い、レンガ造りのビル1階に佇む「セクションドール」。2011年にオープンして以来、ランチもディナーもメニューはタンドリーチキンのみで勝負。その唯一無二の味が評判を呼び、ミシュランガイド京都2017、2018のビブグルマンにも選ばれたのだそう。
わずか8席のスペースながらも天井が高く、開放感ある店内。まるでギャラリーのような空間にはオペラが流れ、劇的な雰囲気を醸し出しています。
着席すると渡される小さな木箱のメニュー。ドリンク以外のメニューはタンドリーチキンのみという潔さ。フランス語で「黄金比率」を意味する店名のように、チキンは絶妙なスパイスの調合で漬け込まれ、作り出されるのだそう。
ゴールドにキラキラと輝くテーブル。カトラリーはソムリエナイフで有名なラギオール製。ゴールドにグリーンがよく映えます。
そして熱々のタンドリーチキンが登場!こんがりと黄金色に焼かれたチキンと、カラフルな野菜のコントラストはまるでアートのような美しさ。エキゾチックなスパイスの風味、チキンの香ばしさが存分に漂い、食欲が一気に刺激されます!
皮目は限りなくパリッパリでふっくら。ナイフで切った途端に表面からジュワッと肉汁が溢れ出し、しっとりと柔らかい身が現れます。肉質のキメが細かく、素材の良さが一目瞭然!
口の中にチキンの香ばしさや凝縮された旨味、スパイシーな風味が広がってもう感動のおいしさ!添えられた季節の野菜も甘味と旨味が濃く、チキンとの相性も抜群。洗練されたスタイリッシュな空間も相まって、タンドリーチキンのおいしさにとことん集中できます。
従来のタンドリーチキンの製法と異なり、こちらで提供されるのは熟成や乾燥などの工程を経て、1週間もの時間をかけて仕込んだチキンを300度の高熱の蒸気で焼き上げたものだそう。まさに計算しつくされた黄金比率のチキン。料理というよりもはや作品とも言うべき極上の逸品でした。
タンドリーチキンだけでなく、空間、BGMとすべてが黄金比率の「セクションドール」。
次の京都旅では、唯一無二の衝撃的なおいしさを心行くまで堪能してみてはいかがでしょうか?
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住所 京都府京都市左京区岡崎西天王町84-1 M&M’s APARTMENT 1F
電話 075-752-2249
営業時間 11:30~15:00
17:00~21:00頃
定休日 火曜日
[All photos by Nao]