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タイ人が開運したいときスーパーで買うこの食料セット、何だか知ってますか?

歴史学者の三石晃生教授と「知らなくても困らないけれど、知っていると世界が楽しくなるかもしれない」をコンセプトにあちこちを調査。第三回目の舞台は、タイのバンコクです。タイの宗教にまつわる面白ネタや文化ギャップについて現地からご紹介します。

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実はかなりヒンドゥーなタイ・バンコク

村越:これなんですけど。スワンナプーム空港で撮ったんですよ。

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三石:これはヒンドゥー教聖典で最も大事とされている『マハーバーラタ』などに出て来る「乳海攪拌」のシーンです。










村越:これは何してるんですか?










三石:これは天界の神々が賢者の呪いを受けて力を失ってしまっているときを狙って、アスラという魔族的な神族が天界を侵略しに来るの。劣勢で困った天界のインドラ神がヴィシュヌ神に相談すると、霊薬「アムリタ」を飲めばアスラなんてイチコロだよ、と教えてくれるんだ。





村越:なんかドラマチックな展開ですね。

三石:でもアムリタは天界の神々だけでは作れない。人手が足りないんだ。そこでアスラ達と和睦して、アムリタができたら半分あげると約束して、一緒に作ることになる。

村越:どうやって作るんですか?

三石:作り方はこう、海に色んな薬草や種をたくさん入れまして、ヴィシュヌ神の住処である大マンダラ山を軸にして、地下世界の支配者の竜王ナーガヴァースキにその山に絡んでもらって、神々は尾っぽを、アスラは頭をもって互いに引っ張って1000年間海をかきまぜるんだ。ちなみに山の下の亀は大亀クールマ、ヴィシュヌ神の化身で軸が沈まないように受け皿になってくれてます。この攪拌作業で太陽や月などいろいろなものが生まれていく。まあ、結局またアムリタをめぐって神とアスラで戦争するんだけど、最後は無事に天界の神々がアムリタを飲んで不老不死に。アスラには寿命がやってきたとさ。

村越:そんな壮大な物語だったんですね、このオブジェ。

三石:全然関係ないんだけどこの大つなひき大会、1人サボってるヤツがいるんだよね。中心から三番目のデヴァ(神様)、ふざけた顔して後ろ向いてるの。

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村越:あ、ほんとだ。真面目に引っ張ろうよ(笑)。

協力:三石 晃生(歴史学者/ 株式会社goscobe 代表取締役)
1981年東京生まれ。大学在学中に歴史学研究所の研究員に就任し、現在は同研究所の監事。2017年に世界初の歴史分析の手法を用いた歴史コンサルタント「株式会社goscobe(グスコーブ)」を設立、代表取締役社長に就任。2017年、TEDxTokyo yzに2年連続で登壇。また、日本財団と東京大学先端科学技術研究センターの異才発掘プロジェクト「ROCKET」SIGでも歴史担当の外部講師として異才の子供たちへ白熱講義を展開している。

[All Photos by murakoshi]

村越 大晃

murakoshi ライター
東京都出身。普段はPR会社に勤めるサラリーマン。社会人になってから歴史好きに。最近、居合術と詠春拳を習い始めた。

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