イタリアでエクソシスト養成コースオープン
スウェーデンのウェブメディア「The Local」が、イタリアのシチリア島のパレルモでエクソシスト養成コースが開講されると伝えています。その理由は、悪魔祓いを必要とする人たちが増えてきたとのことですが、いったいどうなってるんでしょうか。
エクソシストとは?
エクソシストとは「悪魔祓い師」。牧師さんの仕事です。オカルト映画の代表作そのタイトルもズバリ「エクソシスト」は、1973年に公開されて日本でも大ヒット。アカデミー賞で作品賞を受賞しました。その後も、エクソシストをテーマにした作品は、多くリリースされていますから、ご存知の方も多いと思います。
簡単にまとめてしまうと、悪魔が人間に取り憑いてしまい、取り憑かれた人間がそもそもの人格と人が違ってしまう。それを牧師が悪魔祓いによって解決するというストーリー。そんなことは前時代的な話と思っていましたが、現代のイタリアではエクソシスト=悪魔祓い師の要請が多くなっているそうなんです。
イタリアのエクソシスト事情
The Localによれば、毎年約50万回の悪魔祓いが行われていて、タロット占いや、占星術、占い師にかかる人は成人国民の1/4を数える1300万人ほどに急増しているそうです。そういった民間の占いが、悪魔の付け入る状況であるということで、より悪魔に憑かれるひとが増えているとのこと。そこで、エクソシストがより多く必要になって、養成講座が開講される必要が発生しました。
日本なら厄払い!
日本やら神社での厄払いがありますよね。人口の80%がカソリックであるイタリアで信じられている悪魔の迫力と比べると、より生活に密着した日常の行事の一つといった感じです。
男性と女性で異なる厄年。人の体の調子が変わる年齢に病気をしやすいから、気を付けましょうというのが、厄年のコンセプトだといわれています。そして、健やかにその時期をやり過ごせるように祈るのが厄払い。自分の体の状態に耳を澄ましてみるという、良い機会になるわけです。厄払いは、テレビで神社のCMが流れるほどカジュアル。イタリアの悪魔のようなおどろおどろしい感じはしません。ある調査によれば、日本で実際に厄払いを受ける人は1/3程度だそうです。
それにしても、郷に入りては郷に従えと言いますから、イタリアに行ったら悪魔に取り憑かれないように気を付けましょうね。
[Exorcism in Italy a job ‘too scary’ for young priests|bbc.com]
[Vatican sets up new exorcism training courses as demand triples in Italy|The Local]
[第2回年齢と老化に関する意識調査 ~厄年について~|年齢研究所]
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