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リスボンから日帰りで行くポルト。ワイナリーとおすすめグルメ【現地ルポ】

ライター: 石黒アツシ
掲載日: Apr 20th, 2018.

ポルトガル第2の都市ポルトは、リスボンからの日帰り旅行におすすめのエリア。伝統料理でありながら物凄いジャンクフードを楽しんだり、ポートワインのワイナリーでテイスティングをしたりと、1日愉しんで最終電車でリスボンへ帰る旅。ご紹介します。


ポルトガル第2の都市ポルトは、リスボンから列車で北へ3時間。大西洋の港町ボルトゥスまで続くドウロ川の川岸と、その両側の急な勾配の上に街が広がります。

このローマ帝国時代からの要衝でポルトガルという国名の起源にもなったポルトへ、リスボンから朝早く出かけました。伝統料理でありながら物凄いジャンクフードを楽しんだり、ポートワインのワイナリーでテイスティングをしたりと、1日愉しんで最終電車で帰る旅。ご紹介します。


早起きして電車に乗って3時間はちょっと我慢!

ポルトへ行く電車は、リスボンのサンタ アポロニア(Santa Apolonia)駅から出ています。朝7時の列車に乗れば10時前にはポルトのカンパーニャ(Campanha)に到着。リスボンもポルトも、駅が複数あるので注意してくださいね。朝食はポルトまで我慢します。


ポルトに着いたら地下鉄で3つ目のボリャン(Balhao)駅で降りれば、もう旧市街の中心です。地上に出るとまず目に入ってきたのは、18世紀に建てられたChapel Of Souls. 何しろその壁が青く輝くタイルで覆われているので、誰もが目を奪われシャッターを押してしまう美しさ。1枚撮ったら、早速朝ごはんを食べに市場へ行きましょう。おなかが空いてます。

まずは市場であったかいキャベツのスープを!


「ポルトガルのスープと言えばキャベツのスープだよ」とポルトガル人の友人に言われていたのですが、完全に甘く見ていました。日本でもあまりにも普通に売っている食材のスープって、まぁ日本のカジュアルなステーキ屋のセットについてくるようなものかなと想像していたんです。ちょっと小雨降る肌寒い朝、それまで何も食べていないので、何かおなかにやさしいものが欲しい、ということで頼んでみました。

ところがただのキャベツ汁ではない、豆のペーストの香りとコクがしっかりと楽しめるベースに、ちょっと煮込まれたキャベツがいい食感、なにしろほっとするおいしさです。そういえば味噌だって最初は豆(大豆)ですから、これキャベツの味噌汁みたいな安定した旨さなんですね。ちょっと日本の朝ごはんを思い出しました。


ボリャン・マーケット
Bolhao Market
月~金 7:00~17:00
土 7:00~13:00
http://www.visitporto.travel/Visitar/Paginas/Descobrir/detalhespoi.aspx?poi=1393&idcategory=n5n&lang=en

ランチにこのジャンク振り!伝統料理なんです。


市場を見て回って、その周りの通りを散策しているうちに昼ごはんの時間になりました。市街地のカフェや、小さなレストランには必ずといっていいほどあるのが、ポルトの伝統的超ジャンクフード、そのお名前は「Francesinha」と言って、フランスの女の子という意味だそうです。フランスの女の子ってこんなだっけという疑問はさておき、もう見た目からもうカロリー注意報発令です。

厚切りのパンを2枚用意しまして、その間に豚肉を焼いたものをたっぷり3枚挟んだら、たっぷりチーズをのせてトロトロにし、その上に目玉焼きを乗せて、皿に移したらフライドポテトで周りを囲んで、全体にソースをたっぷりかけたら出来上がり。かなりのボリューム、かなりのカロリーで、栄養のバランスは全く考えられていない様子。

がしかし、おいしいんです。豚肉もちょうどよく火が通っているし、パンはソースだのいろいろを吸っていい味になってるし、ポテトは最初はサクッとでだんだんしっとり。完全にジャンクの魔物のとりこになってしまいました。


地元の人が集まるカフェ・サンチアゴ
Café Santiago
月~日 12:00~23:00
http://cafesantiago.pt/en.html

2階建ての橋を渡ってワイナリーへ。


シッカリと腹ごしらえをしたら、歩きましょう。ドウロ川にかかる、この上下2段になっているのが、ドン・ルイス1世橋。上をトラムと人、下は車と人が通ります。ご覧のように、川の両岸が急こう配なので、橋の左奥にはケーブルカー、手前に屋外エレベーター、橋の右奥から手前に向かってロープウェイがあるので、楽です。しかし、カロリーを消費して晩御飯に備えなければいけませんから自分で歩きます。


橋を渡った南側の川沿いには、ポルトワインのワイナリーがあって、見学と試飲を楽しむことができます。


ポルトワインは、ワイン発酵途中でブランデーを入れるという製法で作られるのですが、これがちょっと甘くっておいしい。でもアルコール度数は20度と高めなので要注意です。赤、白、最近はロゼも人気があるとのこと。1本70万円といった高価なものもあって驚きます。

ゆっくりとワイナリーとポルトワイン、川沿いの景色を楽しんだら、橋を渡りまた旧市街に戻ります。お土産などを見て回ればもう7時。地元料理を出すレストランに入ってみます。でも、最終電車が8時45分だということは忘れずに。

ポートワインのワイナリーの一つ
Offley
3月から10月まで 10:00~12:30、14:00~18:00
https://eng.sograpevinhos.com/

その名も「あったか豚ごはん」が絶品!


ポルトの旧市街には、あっちこっちにカフェや小さなレストランがあるので、物色して選ぶのも楽しみです。氷を敷きつめた上に食材の魚を並べた店に入ってみました。

鱈を干したバカリヤウとジャガイモのコロッケを前菜に。鱈の繊維質と香りが楽しめて、いかにもポルトガルといった一品です。日本でも鱈を干した「棒鱈」があるので、なんだか勝手に親近感がわきます。


そして、こちらがHanela Arrog de Eostelinhasという地元料理。その意味を調べてみれば、ズバリ「あったか豚ごはん」でした。骨付き豚肉と、ブラッドソーセージとご飯を一緒に煮たリゾットです。これが、シンプルな味付けで美味しいんです。豚の旨味が鍋いっぱいに広がって、それをごはんがしっかりと吸っています。この鍋1つで一人前。しっかり完食しましたよ。

1905年創業の兎のシチューがおすすめの店(今回シチューは食べていません)
Solar Moinho de Vento Restaurant
月~木 12:00~15:00 19:00~22:00
金・土 12:00~15:00 19:00~22:30
日 12:30~15:30
http://www.solarmoinhodevento.com/english.php

地元のワインなどもいただいて、そろそろ駅に戻らる時間。最終電車は、意外にも満席でした。地元の人、旅行客入り混じって、いろんな人たちとの3時間。眠って起きたら、もうすぐリスボンでした。

[All photos by Atsushi Ishiguro]

石黒アツシ

Atsushi Ishiguro ライター&フォトグラファー
旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。


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