【Day1】 ロケーション最高!旅の拠点は、進化する「弘大」
金浦空港から空港鉄道で15分弱、アクセス抜群の「弘大入口」を旅の本拠地に。ソウル市内の中心にあり、ウォールアートや個性派カフェなどが集結するトレンド発信地です。元々はゲストハウスが多かった弘大エリアですが、近年続々と大型ホテルがオープン。ソウル観光の新たな顔として、今最も注目を集めるスポットなんです。
他と一線を画す!参鶏湯の名店で、体の中から喜びを感じよう
そんな弘大でまず最初に訪れたのは「百年土種参鶏湯(ペンニョントジョンサムゲタン) 本店」。筆者がソウルへ来る度に通い詰める参鶏湯の専門店です。ピーク時は行列必至なので、時間をずらして早めのディナーが狙い目。
百年土種参鶏湯(15000KRW)
参鶏湯は”食べるエステ”とも言われる美容食。若鶏のお腹の中に、もち米や高麗人参、にんにく、ナツメなどを詰めじっくり煮込んだ韓国の薬膳料理です。通常の参鶏湯以外に、”エゴマ”や”黒にんにく”を使った種類もあり、こだわりと豊富なラインナップは専門店ならでは。韓流ドラマにハマり中の母は「オルチャン肌になる気がするわ〜」と大満足。
箸を軽く入れただけで、ホロホロとくずれるお肉。「柔らかいってこういう事・・・」と心底実感させられます。会話も忘れ夢中で鶏に喰らいつく母娘、旨味とキレイの素がしみこんだスープも最後の一滴まで飲み干し完食。
住所:354−12 Seogyo-dong, Mapo-gu, Seoul, 大韓民国
Tel:+82 2-325-3399
営業時間:10:00-22:00
眠らない街ソウル。活気みなぎる夜散歩で、旅気分も急上昇
食後は運動がてら街を散策。ネオンきらめく屋台に居酒屋、明日のスターを夢見る若者たちのストリートパフォーマンス・・・。エネルギッシュな雰囲気に包まれ、ソウルの夜にどっぷり酔いしれましょう。
【Day2 娘チョイス】学生街「新村・梨大エリア」で、食い倒れ&買い倒れ!
娘(筆者)一押しのエリアは、絶品プチプラグルメとファッションが楽しめる「新村(シンチョン」と「梨大(イデ)」。地下鉄2号線沿い、隣り合うこの2つの街は歩いて移動するのが◎。行き交うオシャレな韓流ガールのメイクをお手本に、「ETUDE HOUSE」や「HOLIKA HOLIKA」など韓国コスメをGetしたり・・・。
冷麺ランチを堪能して、オーバーヒートした買い物欲をクールダウン。
再び街を歩けば一瞬で蘇る乙女の物欲。夜までショッピング三昧、気づけば抱えきれぬ程のアイテムを爆買いしていた・・・なんて事も。買い物バックは、エクストラサイズを持参しておきましょう。
肉の厚さが違う!安くて旨い、本場コリアンBBQの底力
腹ペコ学生の台所「新村」が誇る、サムギョプサルストリート。こちらには激安の穴場レストランがあるんです。地元っ子も思わずうなる実力派、名付けて「구이마을2호점(クイマウル 2号店)」。
鉄板の上でジュージュー、食欲を掻き立てる音がたまりません。分厚い豚肉はひっくり返すのも一苦労、腕がぷるぷる震える程重いんです(いや本当に)。
キムチにサンチュ、にんにくなど付け合せは無料で食べ放題。鉄板からこぼれ落ちる程のせちゃいましょう。香ばしい匂いにビールも進みます。そうしてるうちにお肉も食べごろ、ハサミで一口大に切りいざ実食。コチュジャンで頂くも良し、肉そのものを味わいたいなら少量のお塩につけるのがおすすめ。母娘二人でたらふく食べても30000KRW程度、ちょっと安過ぎやしませんか!?
住所:33-25, Changcheon-dong, Seodaemun-gu, Seoul
Tel:02-334-4252
営業時間:11:00-翌07:00
【Day3 母チョイス】伝統美溢れる「三清洞&仁寺洞エリア」で、レトロ散歩
母のお気に入りは「三清洞(サムチョンドン)」と「仁寺洞(インサドン)」。歴史的な街並みは、母世代ウケばっちり!韓屋カフェに雑貨屋めぐり、ここでは時間がゆったりと流れます。
歴史 x モダン =「三清洞」 奥の細道に通ずるは別世界
最寄り駅である地下鉄3号線「安国」駅に到着。三清洞は様々な撮影で使われる人気ロケ地、TVで見覚えのある方も多いことでしょう。路地裏に軒を連ねる伝統家屋が、訪れる者を歴史の彼方へといざないます。
又、民族衣装「チマチョゴリ」が、最も似合う場所でもあります。レンタルショップで借りて町を歩けば、気分はドラマの主人公。
韓屋を改造したスタイリッシュなカフェで一休み。三清洞ストリートにある、人気店「CACADEW」にやってきました。
窓の外を眺めていると、写真を撮る観光客の姿が絶えず目に飛び込んできます。フォトジェニックな佇まいに、皆さん釘付けなのでしょう。
住所:63-19, Samcheong-dong, Jongno-gu, Seoul
Tel:02-737-7277
営業時間:(月-木)11:00-21:00 (金・土)11:00-22:00
”古き良きソウル魂”を感じる!「仁寺洞」
お次はそのまま歩いて「仁寺洞(インサドン)」へと参りましょう。この街を一言で表すならば、”THE・キング・オブ・伝統”。メインストリートを見渡せば、右も左もハングルの看板だらけ。これは昔ながらの景観を保つ為だと言います。骨董品や工芸品が有名で、思わぬ掘り出し物が見つかるかもしれません。
「STARBUCKS COFFEE」でさえもハングル。数あるスタバの中でもこちらだけ、とってもレアですよね!
「あ〜、今韓国にいるんだなぁ」、としみじみ思わせてくれる仁寺洞。時代の流れと共に欧米化が進んだ世の中、あえてハングルにこだわるそのハングリー精神がかっこいい。いつまでもそのままでいてほしい、そう願いつつソウルに別れを告げる母娘でありました。
青春パワー炸裂「新村・梨大」vs イニシエの都「三清洞・仁寺洞」
弘大を拠点にスタートした今回のソウル母娘旅。世代の違う二人がそれぞれ選んだのは、見事に趣向の異なる場所でした。結果、普段自分では行かない所に足をのばせ、新たな発見に繋がった気がします。母が若者タウンで学生時代に戻ったように目を輝かせていたり、歴史香る古都で思いを馳せる自分に気づいたり・・・。嬉しい誤算があるのも、2世代女子旅ならではカモしれません。
[All Photos by Ai Kaneko]