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あなたは大丈夫?京都で「あきまへん!」と嫌われないためのお約束8選

Posted by: 青山 沙羅
掲載日: Jul 15th, 2018. 更新日: Jul 14th, 2018

空前の日本ブームで、日本は海外から旅行客が押し寄せています。中でも人気の京都で、海外旅行客にやってはいけないマナー「京都のあきまへん」を促しています。日本人のあなたは、まさか「あきまへん」と思われていないですよね?

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あなたはやってない?京都で「あきまへん!」と嫌われないために

空前の日本ブームで、日本は海外から旅行客が押し寄せていますね。その中でも人気の京都で、海外旅行客にやってはいけないマナー「京都のあきまへん」を促しています。マナー啓発のリーフレットは可愛いイラスト付きで、英語・中国版の2種類。リーフレットを眺めると、観光地京都が文化や生活習慣の違う海外旅行客の対応に苦労しているのが見てとれます。海外旅行客向けとはいえ、マナーは国内旅行客にも共通。日本人のあなたは、まさか「あきまへん」と思われていないですよね?


無理やり舞妓さんの写真を撮ったらあきまへん

あなたはやってない?京都で「あきまへん!」と嫌われないために

祇園などの花街で見かけるとテンションが上がる舞妓さん。「写真撮らせて!」とテンションが上がりますね。舞妓さんが化粧も着物もつけている時は、営業中。彼女たちはお座敷を掛け持ちして、お客様を待たせている場合が多いです。急いでいる時に立ち止まらせて写真を撮っていると、営業妨害。「花代」(舞妓さんの利用料金)には移動時間も含まれるので、邪魔をしないこと。写真が撮りたい場合は、彼女たちに承諾を取り、さっさと撮ること。勝手に着物の袖を引っ張ったりは、論外です。また、レンタル着物を着た「舞妓さん風の観光客」の場合もありますよ。

予約した飲食店のドタキャンをしたらあきまへん

あなたはやってない?京都で「あきまへん!」と嫌われないために

京都旅行で事前に予約した、懐石料理や貴船の川床。でも、直前になって「面倒臭くなった」、「気が変わった」、「他に行きたくなった」とドタキャンしないこと。
供する側は予約をした時間に、客席を抑え、食材を揃えてあなたを待っています。予約をした限りは責任を持って、行くこと。キャンセルする可能性がある場合は、予約する時点で何日前ならキャンセル可能か確認しておくこと。

飲食店にドリンクや食べ物を持ち込んだらあきまへん

あなたはやってない?京都で「あきまへん!」と嫌われないために

片手にソーダやコーヒーのカップを持って、飲食店の入店。日本人では少ないと思いますが、アメリカ人は多いです。筆者の住むニューヨークでも、他店で購入したドリンクを持って飲食店に入るアメリカ人は多いです。文化の違いというか、店側もウェルカムではないのでしょうが黙認しています。酷い場合は、ドーナッツ店で買ったコーヒーを飲みながら、マクドナルドでWiFiを使っている人を見たことがあります。その度胸にビックリしましたが、店側でも注意をしているのを見たことはありません。「他店のものを持ち込むと失礼」「ドリンクのカップがゴミになる」という感覚がないようで、テーブルに他店のカップを残していきます。生まれてこのかた注意をされたことがない彼らは、日本のルールに驚くかもしれませんね。

横に広がって歩いたらあきまへん

あなたはやってない?京都で「あきまへん!」と嫌われないために

グループ旅行で出かけた場合は、楽しさも倍増して、ついついはしゃいでしまうもの。楽しむのは良いですが、大声で話したり、横に広がって歩くのはNG。特に京都は小路など狭い道が多いので、通行人の邪魔にならないよう歩きましょう。京都で生活している住民に、迷惑をかけないこと。

畳に土足で上がったらあきまへん

あなたはやってない?京都で「あきまへん!」と嫌われないために

建物内では「靴を脱ぐ」という文化があるのは、全世界共通ではありません。アメリカ人は靴を履いたまま、ベッドに寝転がったりします。欧米系はもともとが「狩猟民族」、アジア系は「農耕民族」という違いがあり、狩猟系は靴を履いたままで、常に狩りに行ける態勢の名残のような気がしますね。日本のルールは「靴を脱ぐ」ということが分かっていても、長年の習慣で脱ぐことを忘れてしまう場合が多いのではないかと思います。アジア系といっても中国は国土が広いため、地域によって靴を脱ぐ、脱がないがあるようです。

撮影禁止の社寺で撮影したらあきまへん

あなたはやってない?京都で「あきまへん!」と嫌われないために

どこを撮っても絵になる、京都の町並みや社寺。社寺内の御本尊や国宝などの多くは、撮影禁止。社寺内のお庭や橋の上なども、撮影禁止の場合があるので注意。海外旅行客の急増による混雑緩和とマナー低下のせいか、町並みや小路さえ撮影禁止が増えているようで残念。いくらインスタ映えしても、撮影禁止の場所でこっそり撮影するのはトラブルの元。禁止には従いましょう。

帽子やサングラスをしたまま参拝してはあきまへん

あなたはやってない?京都で「あきまへん!」と嫌われないために

「京都の油照り」といわれるように、ごま油で炒められているような酷暑の夏の京都。日焼け対策に、帽子とサングラスは必要かもしれませんね。ただし、参拝する際は尊厳を払って「帽子とサングラスは外して欲しい」というのが京都側の希望。鳥居の前で外しておくのが、一般的なようです。

タクシーのドアの開け閉めを自分でしてはあきまへん

あなたはやってない?京都で「あきまへん!」と嫌われないために

タクシーは自動ドアが基本なのは、世界で日本だけかもしれません。筆者は初ニューヨークでタクシーに乗った時、ドアが閉まるのを待っていたら、「早よ、自分で閉めろ」とドライバーに怒られました。さらに目的地で降りた時、チップを渡したのに出発しないので変に思っていたら、「ドアを閉めろ、ボケ。出発できないじゃないか」とまた怒られました。ニューヨークでタクシーのドア開閉は手動なのです。

日本は海に浮かぶ島国で海外旅行率も低いため、海外事情に疎いですね。自分の国の常識が世界の常識と思う節がありますが、実は「日本独特の文化」が多いのです。

タクシーが自動ドアに驚く、海外旅行客は多いと思いますよ。動画“Japanese Taxi(日本のタクシー)”では、出だしが必見です(笑)。


【YouTube/Japanese Taxi/travelmoto】

日本ではこういうルールになっています。おおきに。

あなたはやってない?京都で「あきまへん!」と嫌われないために

(C) PR TIMES

京都では「ゴミのポイ捨て」「路上禁煙」「古い家屋や物品をむやみに触る」など、他にもマナー啓発を促しています。これは京都に限らず、日本国内で共通することです。ただ、他国の文化を知らない日本人が、「海外旅行客は常識がない」と決めつけるのは考えもの。日本に期待を持って訪れてくれた海外旅行客には、頭ごなしに「あきまへん」と叱るのではなく、「日本ではこういうルールになっています。おおきに。」と対応したいものです。


【YouTube/Jeff’s Travel Guide @ KYOTO/AKIMAHEN Vol.1】

[京都のあきまへん ~AKIMAHEN of Kyoto~|トリップアドバイザー ]
[京都のトリセツ第2弾 トリップグラフィックス~京都のマナー編~|京都観光Navi ]

[Photo by shutterstock]

青山 沙羅

sara-aoyama ライター
はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。


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