古代イスラエルには12支族が存在した!?
旧約聖書には古代イスラエルには12支族がいたと記されています。彼らは紀元前1021年頃にイスラエル王国を建国、922年頃に北と南に分裂、その200年後に北イスラエル王国が滅亡、やがて南にあったユダ王国も滅亡してしまいます。それ以来、古代イスラエルの10支族の行方がわからなくなっているそうです。彼らはアジア各国に離散したという説があります。失われた10支族はシルクロードを通り、日本にたどり着いたのでしょうか? 興味を引かれますよね。
驚くことに1994年には、ミャンマーで暮らす民族が、失われた10支族のひとつである「マナセ族」だと判明。イスラエルへ帰還しています。ちなみに日本も『アミシャブ(イスラエルの失われた10支族に関する調査機関)』の調査対象国になっています。
日本の国技「相撲」はイスラエルの神事だったのか?
日本の伝統的な競技である相撲ですが、イスラエルが起源だと言われています。相撲という言葉はヘブライ語の似た発音で「ヤコブ」を指す言葉であり、旧約聖書にはヤコブと天使が相撲をしたという記述があるのです。ヤコブが天使と相撲をして、天使に勝ったことにより、ヤコブは天使から「イスラエル」という名前を授けられたとのこと。
つまり古代イスラエル人にとって相撲は神事だったと言えます。
また、相撲の掛け声「はっけよい」は、ヘブライ語で「はっけ」が「投げつけろ」、「よい」は「やっつけよ」という意味になります。さらに力士は土俵に塩をまき、清めますが、それはユダヤ的な習慣でもあるのです。
祗園祭とユダヤは深い関係がある?
日本三大祭りのひとつである「祗園祭」。実はユダヤと深い関係があると言われています。祗園祭は7月1日から31日まで行われる長いお祭りですが、ユダヤのシオン祭もほぼ同じ期間行われているのです。しかも、祗園祭は疫病退散を願って行われていて、シオン祭にも疫病退散の儀式があります。
シオン祭は旧約聖書のノアの一家が大洪水を生き延びたことをお祝いするお祭り。祗園祭のハイライトとも言える山鉾巡行がピークを迎え、前祭(さきまつり)巡行が行われるのは7月17日です。なんと、この日は旧約聖書「ノアの大洪水が終わった日」でもあります。
また、祗園祭の山鉾にはイラクのバクダッド宮殿やエジプトのピラミッドなどシルクロードの風景や旧約聖書の一場面を彷彿させるタペストリーが飾られています。
神輿を担ぐときの掛け声「エッサ! エッサ!」もヘブライ語で「運ぶ」を意味していて、あまりの共通点の多さに驚かされます。
「ヤーレンソーラン」はヘブライ語だった?
ソーラン節は北海道の日本海沿岸に伝わる漁師民謡です。「ヤーレンソーラン」の意味は地元の人でもわからないそうです。
ヘブライ語で「ヤーレン」は「喜び歌う」という意味で、「ソーラン」は「独りで歌う者」、「チョイ」は「行進する」、「ヤサエ・エンヤン」は「まっすぐ進む」、「サ」は「嵐」、「ノ・ドコイショ」の「ノ」は「願う」、「ドコイショ」は「神の力で押しのける」といった意味なのだとか。
古代イスラエル人が日本に渡るとき、嵐が来ても神の力によって前進していこう、とソーラン節を歌いながら、励まし合っていたのかもしれませんね。
ヘブライ語には日本語に類似した単語が3,000語以上もあり、日本の童謡「かごめかごめ」や「さくらさくら」、国歌の「君が代」の歌詞をヘブライ語にしても、意味が通じて、興味深いです。
調べれば調べるほど、イスラエルと日本の共通点が明らかになり、情報量も膨大に。しかし、個人的な感想としては、古代イスラエル人の血を引く一族が日本に来ていたことはほぼ間違いないと思いますが、失われた10支族が日本人になった説には懐疑的です。
『日本書紀』に登場する渡来人である秦氏の一族がイスラエルの民と繋がりがあり(もしくはイスラエル人であり)、日本の宗教文化や生活に大きな影響を与えたのでは? と思えました。
不思議好きのみなさんは、過去記事「【日本の不思議】本当は恐ろしい、埴輪が古墳に置かれたワケ。日本にある巨大古墳の謎」「【日本の不思議】古代史最大のミステリー、邪馬台国の女王・卑弥呼に迫る」も一緒にどうぞ。
参考文献
[神道のルーツとイスラエル]
[祇園祭の大いなる秘密―日本神仏祭祀の謎を読み解く]
[秦氏の謎とユダヤ人渡来伝説]
[All photos by Shutterstock.com]