(c)Naoko Kurata
近年、観光人気が高まっているポルトガル。どうしても首都リスボンに注目が集まりがちですが、「ポルト」(Porto)という街は2017年度「欧州の最高の旅行先」(European Best Destinations)に選ばれたほど人気の港でもあります。特産品のポルトワイン(ポートワイン)でも有名なこの街を実際に訪れた筆者が、「ポルトを訪れる前に知っておいたほうが良いおすすめポイント3つ」ご紹介いたします。
【その1】「世界で最も美しい本屋」は入場券が必要
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世界で最も美しい本屋のひとつとして知られる「レロ書店」(Libraria Lello)は、ポルトの人気観光スポットのひとつ。
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「ハリー・ポッター」シリーズの作者JKローリングは、1991年から1993年にポルトで英語教師をしていて、その際にこの書店からインスピレーションを受けたともいわれています。確かにそういわれるのも納得の美しさですね!
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けれど昨今のインスタグラム・ブームも拍車をかけ、店内は大混雑。そのため、この書店は現在では入場券制になっています。
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書店と同じ通りにあるチケットセンターで事前に5ユーロの入場券(2018年8月現在約650円。筆者の訪問時は4ユーロでしたが、後日値上がり)を購入します。バックパックを背負っての入店も許可されていないので、その場合はチケットセンターのロッカーに預けます。この入場券は実はバウチャーでもあるので、レロ書店で本や雑貨を購入する際に5ユーロとして使えます(1度のみ有効)。使用後もこの入場券は返却してもらえるので、旅の記念として持ち帰ることもOK。
また、この入場券(バウチャー)は、レロ書店のホームページから事前購入もできます。チケットセンターで並ぶ時間を節約できますので、そちらも便利です。
【その2】ドン・ルイス1世橋を真横から撮影できるスポット
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ポルトの街を流れるドウロ川には、美しい橋が複数かかっています。中でも有名なのは、このドン・ルイス1世橋。撮影すると地理的にどうしても橋が斜めに写ってしまうのですが、真横からとれる場所があるのでご紹介したいと思います。
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まず、美しいアズレージョで有名な「サン・ベント駅」などがある市街地側から徒歩でドン・ルイス1世橋を対岸に渡ります。ちなみにこの橋にはトラムも通っていて、歩行者のすぐ真横を通過していくのでご注意ください。
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そして、橋を渡り切った場所のすぐ横にあるロープウェイ乗り場から、ロープウェイに乗って低地に降りていきます。
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ロープウェイからの眺めも良く、橋からとはまた違った角度で風景を楽しめるのです。
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そしてロープウェイを降りると、これまた数十メートル先には水上バスの乗降所が。橋を使って徒歩で渡った川を、今度は船で戻るのです。
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水上バスからの眺めは水面に近く、低い視点からポルトの街を眺められます。ちなみに乗船時間は約2分というショートクルーズで、乗車賃の3ユーロ(同約390円)は船内で直接支払います。
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この水上バスがドン・ルイス1世橋の真横を通るので、その際に橋の正面からの姿をとらえることができるのです。筆者も橋の画像はあらゆる場所から撮影しましたが、この水上バスで撮影したものが一番きれいに撮影できました。
【その3】シーフードだけじゃなく、肉料理も最高
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ポルトガルは国の西側が大西洋に面したシーフード大国でもあります。そのため、我が家は美味しい魚料理を堪能する気まんまんでポルト入りしました。
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実際にシーフードも美味しいのですが、意外だったのが肉料理の豊富さ。これは、豚肉とポテトをソテーしたポルトの家庭料理だそう。他にも、もつ煮込みの「トリパス」(Tripas)などが有名です。
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筆者のお気に入りは、この豚肉バーガー「ビファナ」(Bifana)。豚のソテーをパンに挟んだだけのシンプルな軽食バーガーですが、この味付けが日本人の味覚に絶妙に合うんです! 筆者が食べたお店の肉は生姜のぴりっとした風味が効いて、まさに「豚の生姜焼きバーガー」といった味わいでした。これで2ユーロ(同約260円)。ビールが進む味付けですよ。
「ポルトを訪れる前に知っておいたほうがいい3つのこと」いかがでしたでしょうか。皆さまのポルト旅行のお役に立てれば嬉しいです!