
2018年版の世界パスポートランキングで、ビザなしで渡航できる国と地域の数がシンガポールと並び世界一位に輝いた日本パスポート。日本人がビザなしで渡航できる国は、近年も増え続けています。
あの国にもビザなしで!? 日本人がビザなしで行けるようになった5ヶ国とはどこなのでしょうか。
日本パスポートは世界最強

イギリスの「ヘンリー・アンド・パートナーズ」社が発表した2018年版のパスポートランキングにおいて、日本パスポートが世界最強の座に輝きました(シンガポールも1位タイ)。
上記ランキングによると、日本人旅行者がビザなしで渡航できるのは、世界189か所(2018年9月19日現在)。以前から日本パスポートは世界最強クラスとして知られていましたが、近年日本パスポート保持者にビザを免除する国が追加され、ますます有利になっています。
インドネシア

近年日本人旅行者に対しビザ免除を決定した国のひとつが、インドネシア。
バリ島や世界遺産のボロブドゥール遺跡などが人気で、日本人にとって身近な国ですが、以前は、観光目的であっても日本人旅行者にビザの取得を義務付けていました。
しかし、2015年6月にルールが変更され、新ルールのもとでは、観光や親族訪問などの目的に限り、30日以内の滞在ならビザは不要。
実施当初はジャカルタやバリ島・デンパサールなど、特に観光客の多い空港での出入国に限られていましたが、現在はジョグジャカルタやスラバヤを含む29の空港と88の海港、7の陸路国境でビザなし入国が可能となっています。
通常の観光旅行でビザが必要になることはほとんどありませんが、インドネシアへ渡航する際には、最新のビザ免除要件を確認することをおすすめします。
ウズベキスタン

中央アジアに位置するウズベキスタンは、世界の多くの国民にビザの取得を義務付けている国。日本人旅行者も、以前は大使館で事前のビザ取得が必要でしたが、2018年2月から日本パスポート保持者に対し、ビザが免除されるようになりました。
ビザ免除の条件は、30日以内の滞在であること。通常の観光旅行であれば、ほぼビザなしでウズベキスタンに滞在できることになります。
世界遺産の青の都、サマルカンドをはじめエキゾチックな観光資源に恵まれたウズベキスタン。面倒なビザ取得の必要がなくなったことから、ますます注目度が高まりそうです。
カザフスタン

ウズベキスタンの隣国で、広大な領土をもつ中央アジアの国、カザフスタン。以前は、日本人旅行者も事前のビザ取得が必要でしたが、現在では最大30日までビザなしでカザフスタンに滞在することができるようになっています。
当初は2014年7月から2015年の7月まで、15日以内の滞在に限りビザが免除されるという期間限定の試験的な取り組みとして始まりましたが、正式にビザの免除が決定され、2017年1月からは最大30日までのビザなし滞在が許可されるようになりました。
ビザの取得が面倒な国が多い中央アジアはビザの難所のひとつでしたが、カザフスタン、ウズベキスタンと、相次ぎビザが免除になったことで、周遊旅行もしやすくなりました。
アルメニア

二国間の個別協定やシェンゲン協定により、日本人旅行者に対してビザを免除している国が多いヨーロッパ。そんななか、アルメニアは例外のひとつで、入国の際にはアライバルビザの取得が必要でした。
しかし2017年9月からは、1年間で180日間以内の滞在であればビザが不要に。西欧や北欧などのヨーロッパの主要国をすでに訪れた人や、「人とは違うところに行ってみたい」という旅行者のあいだで人気のアルメニアが、さらに訪れやすくなりました。
ミャンマー(期間限定の取り組み)

2012年に成田・ヤンゴン直行便が12年ぶりに就航し、民主化もあいまって旅先としての存在感が高まっているミャンマー。
観光目的であっても、入国にはビザの取得が必要でしたが、日本人旅行者に対し、2018年10月1日から2019年9月30日までの1年間、30日間以内の滞在であればビザが免除されます。
これは日本人観光客の誘致強化のための取り組みの一環で、1年間の試行期間を経て正式なビザ免除について検討がなされる予定です。
カザフスタンのように、期間限定の試験的な取り組みから正式なビザ免除につながった前例もあり、日本人旅行者に対して恒久的にビザ免除が実施される可能性もあります。
まだまだ素朴なフロンティアの雰囲気が残るミャンマー。世界各地から観光客がどっと押し寄せる前に、今が行き時かもしれません。
※「日本人」「日本人旅行者」は「日本パスポート保持者」を意味します。
[All Photos by shutterstock.com]

Haruna ライター
和歌山出身。東京での会社員時代に、旅先でドイツ人夫と出会う。5か月間のアジア横断旅行の後ドイツに移住し、ライターに転身。約2年半のドイツ生活を経て、現在は日本在住。「歴史地区」や「旧市街」と名の付く場所に目がなく、古い町を歩き尽くすのが大好き。世界のリアルな「ワクワク」を多くの人に伝えたい。
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