
旅行は乗り物を利用しないと行けません。乗り物酔いしやすい人にとって、旅は楽しくも不安がつきまとうものですよね。予防法、対処法をおさらいして、心配を減らしましょう。筆者がこれまで旅した中で、個人的に危険だったところも参考までにお伝えします。知っていれば備えられますね。
今まで特に難易度が高かったところあれこれ
乗り物酔いしやすい乗り物は、船>車(バスや自家用車)>飛行機>電車、でみなさん異論はありませんか?お酒をのみ過ぎたときは電車でも十分キツイですが、筆者の経験からするとこの順になります。

車は、曲がりくねった道やガタガタ道が酔いやすいですよね。日本では、山道をくねくね下ってくるときが辛いもの。しかしガタガタ道という意味では、海外の方が度合いが強いようです。台湾のタロコ渓谷に行ったとき、送迎の車が大変でした。上下動が激しく、バンの後ろの列の人々はエチケット袋を使用。筆者はギリギリ乗り切れましたが、環境にやられそうでした。
そしてイタリア。フィレンツェから近くの街に行くバスでよく酔いました。例えばシエナに行ったときが辛かったです。つるつるの道路に見えるのですが揺れるんですね。運転が荒いのかもしれません。ソレントからアマルフィは、海岸沿いでカーブが多く危険です。景色どころではなくなり、もうおろしてくれってずっと思っていました。

このイタリアですが、船で行く有名な観光地がありますね。カプリ島の青の洞窟です。洞窟の外側までモーターボートで行くのですが、エンジンを停めて周辺で順番待ちしているときに、驚くほど揺れます。
またアイルランドからアラン諸島の航路は、波が荒いと有名です。船内では何人か、エチケット袋使用者をみかけました。
それでも本当にダウンしたのは、浦賀沖のカジキ釣りだけです。酔い止めをのんだからと調子にのって、ヨットの上部に腰かけていたら10分ほどで急変。その後ずっと横になっていました。
乗り物酔い予防法
よく言われることですが、体調を整えてその日に臨みましょう。念のためエチケット袋と口をすすぐ水を用意しておくと気持ちが楽です。また通路側の席の方が身動きがとれるのでプレッシャーが小さくなります。
バスの場合、進行方向が見えやすくてタイヤの上ではないところが理想。バスによりますが前から4〜5番目の席がいいようです。船は、中央部の席は揺れが小さいそうです。

またリラックスするのがいいと言いますが、不安感があると酔いやすいそうです。揺れそうなときは、寝てしまうのがベスト。
そして頼りになるのが酔い止めです。乗る30分から1時間前に服用するのがよいですが、酔いはじめでも大丈夫だそう。特に揺れそうなときは、アネロン「ニスキャップ」がおすすめです。カジキ釣りでダウンしたあとに、「これじゃないと効かないよ」と言って釣り人がわけてくれました。完全ダウンしてから飲むと、復活までに時間がかかったので、やはりタイミングが大切です。
酔いはじめの対処法
可能であれば、体を横たえさせます。苦しいところがないよう、ベルトなど緩めて腹式深呼吸するのがよいそうです。横になれない場合は頭部だけでも水平に近づけましょう。例えば、左のひじかけに、ひじをのせて、その手のひらに横に傾けた頭を載せるイメージです。ちょっと恥ずかしいですが、この体勢で何度か難所を乗り切ってきました。

よくあるのが、乗り物特有の臭いが辛いのに換気ができないとき。口の中を爽やかにするミントガムがよいといいますが、筆者の場合、何度か逆効果になったことがあります。口の中には何もない方がいいかもしれません。香りなら、マスクやティッシュにハッカ油や柑橘系のアロマオイルを垂らして、軽く香らせるという方法もあります。あくまで好みのものを。
冷却シートで頭を冷やすと楽になることもありました。いろいろ備えて難所を乗り切り、旅を楽しみましょう!
参考
[一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会]
[アネロン]
[All Photos by shutterstock.com]
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Shio Narumi ライター
イタリアはフィレンツェとタオルミーナの料理留学、イギリスはウエストン・スーパー・メアとケンブリッジの花留学を経て、現在はロンドンと神奈川を行ったり来たり。飛行時間の大幅短縮が実現するよう、心から科学の進歩を願う水瓶座。
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