旅の目的は「たったひとつ」で良い

旅の目的は「たったひとつ」が潔いと思いませんか。
あれもこれもと盛りだくさんは、大人には野暮というもの。情報が氾濫している現代だからこそ、余計なものは削ぎ落として、自分の「たったひとつ」を選び取るのが粋。旅の荷物はシンプルに、期待だけを詰めて。

私たちがまだ訪れたことのない、未知の場所や絶景。
笑顔で迎えてくれる、あたたかい地元のひと。
生産地ならではの、新鮮で美味しいもの。

珠玉のように散らばる日本各地の魅力を発信する「ONESTORY（ワンストーリー）」。「ONE=1ヵ所」を求めて日本を旅するメディアから、私たちの「たったひとつ」が見つかりそうです。

広大な敷地に迷い込む

天空の森　露天風呂

鹿児島県霧島市にある「天空の森」は、敷地面積18万坪（東京ドーム13個分）の広さの山に、5棟のヴィラが点在しているという想像を絶する贅沢さ。3棟は宿泊専用、残り2棟は日帰り専用で、長渕剛氏や故忌野清志郎氏など有名人も好んだ宿。それぞれのヴィラは離れており、利用客同士がかち合うことはないそうです。

山頂にあるブランコ

霧島連峰が望める山頂にあるブランコ。どの大人もお気に入り。ブランコで空を舞うと、霧島の大自然の中へ飛び込みそうな錯覚を感じます。この場所でプロポーズが行われたこともあったとか。

ふたりで眺める霧島連山　ヴィラ天空

ヴィラ天空

宿泊専用の最大ヴィラは、「天空（てんくう）」。周囲を遮るものは何もないウッドデッキには、掛け流しの露天風呂。大自然の中の露天風呂は見上げると、時間によって朝日や夕日、満天の星空。一生忘れられない思い出になりそうです。やはり、大事な人とふたりで行きたいですね。

段々畑を見下ろす　ヴィラ　茜さす丘

宿泊専用の「茜さす丘」からは、下方に美しい段々畑が望めます。宿の食事に使われる野菜は、段々畑から採れた自家栽培のもの。ヴィラの名前通り、美しい夕焼けが望めます。露天風呂の他に、内風呂もあり窓を開けると半露天風呂になりますよ。

日帰り専用「野あそび」プラン

「天空の森」の宿泊料は、お値段も天空な価格で、おひとり１泊15万円〜25万円から。一生に一度は泊まってみたいけれど、なかなか手の届かない金額ですね。そういう私たちのために、日帰りプランの「野遊び」があります。日帰りプランなら、4時間3万円からとなんとか手が届きますね。露天風呂付きの日帰り専用施設とピクニックランチ付き。まずは日帰りで試してみてから、宿泊を検討しても良いかもしれませんね。

今回のたったひとつは、日常からかけ離れた「天空の森」。私たちが旅へ向かわずにいられないのは、日常で求められない「たったひとつ」に出逢うためなのです。

青山 沙羅

sara-aoyama ライター

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。