京都旅の楽しみの一つでもある朝食。喫茶店のモーニングも魅力的ですが、冷え込んだ朝には京都ならではのお粥もおすすめ。
南禅寺の近くにある老舗料亭「瓢亭」では、旬の食材を使ったお料理と味わえる「朝がゆ」を提供。今回は、京都の朝をちょっと優雅に過ごしたい時にピッタリな朝ごはんをご紹介しましょう。
京都が誇る創業450年の老舗料亭
京都市左京区。南禅寺にほど近い閑静な住宅街に佇む「瓢亭」。約450年前、南禅寺へお参りする人々の休憩所として庵を結んだのがはじまりとされ、天保8年に料亭として創業。京都が誇る老舗中の老舗です。
この日は本店の隣にある別館に。本店よりもカジュアルな雰囲気なので、旅行者でも気軽に立ち寄りやすいのが魅力。窓からは風情あふれるお庭を眺められます。
旅の朝を優雅に演出してくれる朝がゆ
今回いただいたのは冬季に提供される「うずらがゆ」。3月16日〜11月30日には「朝がゆ」が用意されます(どちらも4,500円/税サ込)。ちょっと贅沢なお値段ですが、夜の懐石料理が2万7千円〜という老舗料亭の味を楽しめると考えれば大いに価値あるものでしょう。
名物の瓢亭玉子も!
畑菜と油揚げのからし和え、鰆の塩蒸し、鯛の求肥巻きなど、旬の食材をちりばめたお料理はお粥のお膳と分けてサーブ。
「瓢亭玉子」は懐石料理の八寸に盛り込まれる瓢亭の名物。白身がしっかり固まっていながらも、黄身はとろっと柔らか。シンプルでいて家庭では決して真似できない贅沢な逸品です。お味噌汁には白味噌を使用。ふくよかで自然な甘味が感じられ、京都らしさを感じるお味でした。
続いてメインの「うずらがゆ」が登場!セリの爽やかな香りがふわっと漂い、食欲も一層刺激されます。
お粥というよりも上品な雑炊というテクスチャー。うずらの奥深い出汁がしっかり溶け込んでいて、カラダ中にじんわり染み渡るおいしさ!お米の甘味も際立ち、職人の腕が光る洗練された味わいです。
老舗料理ならではの贅沢な味わいをカジュアルに楽しめるお粥の朝ごはん。
いつもより優雅に京都の朝を過ごしたい時には、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
[Photos by Nao]
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