神奈川県の相模湾沿いに、二宮町があります。小さな町ではありますが、菜の花の名所として知られる吾妻山(あずまやま)と、相模国の二之宮にあたる由緒正しき川勾神社(かわわじんじゃ)が観光スポットとして魅力的です。日帰りの気軽なウォーキング、ハイキングにこの2か所を巡ってはいかがでしょうか。
絶景スポットの吾妻山
標高136.2mの吾妻山への登り口は4つあります。その中で、今回ご紹介するのは、梅沢口と呼ばれるものです。JR二宮駅の北口を出て線路沿いに700mほど西に向かって歩いたところにあります。
山頂へは約500m、15分ほどの道のりです。階段と坂道が続きます。木々の間から、海や民家が眼下に立ち並ぶのが見えるのがこのコースの素敵なところでもあります。
途中、縁結びで知られる吾妻神社があります。振り返れば鳥居の間に海が見えました。こんな景色も梅沢口をおすすめする理由です。ここまで来たら、山頂は目と鼻の先。
1~2月は特に、頂上には思いもかけないほどの人々が集っています。
お目当ては、菜の花と富士山のコンビネーション!
晴れた日は、青い相模湾の広がりがまた気持ち良いのですね。
丹沢山麓も見えます。
青空にそびえる印象的なこの木は、エノキです。
無料で楽しめるローラーコースターやウサギ園もあるので、山の上は意外なほど充実しています。
また同じ登り口まで下りてきたら、川勾神社に向かいましょう。1.5kmほどのところにあります。
長い歴史を持つ川勾神社
川勾神社は、約2000年前に創建された、相模国の二之宮です。小田原北条氏の時代は鬼門守護社になっていたという歴史があります。なお、二宮町の名前は、この神社が由来です。
入口には、初代総理大臣の伊藤博文直筆の鳥居額があります。二宮の隣町である大磯に暮らしていたご縁でしょうか。
茅葺の門がなんとも風情があります。
この芽の輪は、お正月と6月の式典の時期の年2回登場するものです。
こちらが拝殿の正面です。その左右にも小さなお社があります。
そして、ここは本殿の裏になります。川勾神社では、この裏山にも山の神様がいると考えられています。ネットで検索すると、かなりのパワーを感じたという意見が見えます。
今回ご紹介した吾妻山と川勾神社をめぐるウォーキングコースは、JR二宮駅~梅沢口が約700m、梅沢口から山頂までが約500m、梅沢口から川勾神社までが約1.5km、そのため片道約2.7km、往復5.4kmほどになります。バスを利用する手もありますが、冬の晴れた日に、電車でやってきて、ちょっとしたウォーキングを楽しむのもおすすめです。
[All photos by Shio Narumi]
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