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和歌山出身HYDEさんに一年分贈呈。世界初の抹茶ソフト「グリーンソフト」

Posted by: 春奈
掲載日: Feb 14th, 2019.

和歌山市民のソウルスイーツ、老舗のお茶屋さん「玉林園」が販売している「グリーンソフト」。和歌山出身のミュージシャン、HYDEさんも好物だといいます。和歌山出身の筆者が、その人気の秘密を紐解きます。

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グリーンソフト3

(C)Haruna

和歌山県和歌山市には、「地元で知らない人はいない」といってもいいほど有名なローカルアイスがあります。それが、老舗のお茶屋さん「玉林園」が販売している「グリーンソフト」。和歌山出身のミュージシャン、HYDEさんも好物だというグリーンソフトは、和歌山市民のソウルスイーツ。和歌山出身の筆者が、その人気の秘密を紐解きます。


世界初の抹茶入りソフトクリーム

グリーンソフト1
(C)Haruna

「グリーンソフト」は、創業1854年、和歌山市の老舗茶屋「玉林園」が発売している抹茶入りソフトクリーム。グリーンソフトが発売されたのは1958年のこと。当時はソフトクリーム自体がまだ目新しかったうえ、抹茶入りのスイーツなんてない時代でしたから、グリーンソフトは「世界初の抹茶入りソフトクリーム」といわれています。

グリーンソフト2
(C)玉林園

グリーンソフト誕生の背景には、夏はお茶の売れ行きが鈍るという事情がありました。夏季の緑茶販売の低迷をカバーする目的もあって、抹茶を混ぜたソフトクリームを発売。人々は、未知の緑色のソフトクリームに驚いたものの、「おいしい」と評判になり、たちまち人気を博したといいます。ちなみに、発売当初の価格は40円だったとか。

和歌山市民のソウルスイーツ

グリーンソフト3

和歌山市内のスーパー
(C)Haruna

和歌山市民にとって、グリーンソフトは「ソウルスイーツ」といっても過言ではない存在。和歌山市の観光マップにも「和歌山名物」として掲載されているほど有名でありながら、身近すぎて「名物」だと意識することもないほど、幼い頃から慣れ親しんだ味なのです。

和歌山市出身の筆者は、大学進学を機に上京。以来、基本的に和歌山を離れて生活していますが、帰省したらグリーンソフトを食べるのがお約束。グリーンソフトを食べると「和歌山に帰ってきたなぁ・・・」としみじみとするのです。

HYDEさんも大好物のグリーンソフト

グリーンソフト4

和歌山のフリーペーパー「Lism」
(C)Haruna

有名人にもグリーンソフトファンは多く、和歌山市出身のミュージシャン、HYDEさんもグリーンソフト好きを公言する一人。1月30日に開催された凱旋コンサートで、和歌山市の「ふるさと観光大使」に任命された際、HYDEさんにグリーンソフト一年分が贈呈されました。

それに対してHYDEさんは、「僕は1日2個くらい食べるので、1年間だと700個ぐらい必要ですよ」とコメントし、笑いを誘っています。

グリーンソフト5
(C)Haruna

和歌山市内にある玉林園の本社工場併設の「お茶の玉林園本店」では、そのときHYDEさんに渡されたという巨大なグリーンソフトディスプレイが、HYDEさんの直筆サインとともに飾られています。

グリーンソフト6
(C)Haruna

同じ和歌山出身とはいえ、筆者にとっては別世界の住人のようなHYDEさん。ミステリアスなイメージのHYDEさんがグリーンソフトを食べている姿はなかなか想像できませんが、グリーンソフトを食べて育ったと思うと、にわかに親しみがわいてきます。

「やらかいの」と「ハードタイプ」

グリーンソフト7
(C)Haruna

一口に「グリーンソフト」といっても、製法の違いによっていくつかの種類があります。地元で「やらかいの」と呼ばれているのは、一般的なソフトクリームの形状。玉林園の直営店「グリーンコーナー」で食べられるもので、コーンの上にソフトクリームをくるくる巻いてのせたものです。

次に、「ハードタイプ」などと呼ばれているのは、スーパーやコンビニなどで売られている袋入りのもの。カップに入れて低温で凍らせているので、持ち運びにも向いています。

この「やらかいの」と「ハードタイプ」、基本的に味は同じなのですが、食感が全然違うので、食べ比べてみるとかなり印象が異なります。ハードタイプを少しずつかじるのもいいですし、やらかいのをぺろりとなめるのもたまらない・・・甲乙つけがたい勝負です。

グリーンソフト8
(C)Haruna

純粋にアイスだけを楽しみたい方には、カップタイプもあります。カップタイプには、グリーンソフトだけでなく、ほうじ茶や黒ごま、豆乳煎茶など、さまざまなフレーバーが。お茶屋さんのアイスクリームということで、グリーンソフト以外では、ほうじ茶も人気があるといいます。

優しい風味とさっぱり感が決め手

グリーンソフト9
(C)Haruna

グリーンソフト発売当時とは違って、今は抹茶スイーツが大人気。いたるところで抹茶アイスクリームを目にしますが、グリーンソフトは一般的な抹茶アイスクリームとは少し違っています。

今は抹茶の濃厚な風味を際立たせた「濃い」アイスクリームが多いですが、グリーンソフトは石臼引きの抹茶を使用していながらも、マイルドな風味が特長。香り高いお茶の風味がありながら、子どもから大人まで、誰でもおいしく食べられる、優しくすっきりとした味わいに仕上がっているのです。

毎日でも食べたくなるほど軽くさっぱりとしていて、HYDEさんの「僕は1日に2個食べる」という発言も、あながち誇張ではないことがわかります。

筆者は苦みの強い濃厚な抹茶アイスクリームも大好きですが、それをしょっちゅう食べたいとは思いません。ですが、グリーンソフトには、食べる人や食べる人のコンディションを選ばず、誰がいつ食べてもすっと身体に入ってきてくれるような優しさと軽やかさがあるのです。

グリーンソフトはどこで買える?

グリーンソフト10
(C)Haruna

和歌山を訪れる機会があったら、一度は食べてみてほしいグリーンソフト。「一体どこで買えるの?」というのが気になるところですね。まずは、和歌山県内に6店舗を展開する玉林園の直営店「グリーンコーナー」。ここでは、必ずフレッシュな「やらかいの」が食べられます。

手近なところで探したいときは、和歌山市内のスーパーやコンビニへどうぞ。「オークワ」をはじめ、和歌山市内の主要スーパーやコンビニ(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート)では、ハードタイプが手に入ります。JR和歌山駅周辺で探すなら、駅ビル「MIO」本館1階のお土産コーナー「黒潮市場」でもハードタイプの取り扱いがあります。

グリーンソフト11
(C)玉林園

「和歌山に行く機会がない」という人は、玉林園のオンラインショップからお取り寄せも可能。ハードタイプやカップタイプの詰め合わせが購入できますよ。

グリーンソフト12

知る人ぞ知る、和歌山市民のソウルスイーツにして、世界初の抹茶入りソフトクリーム「グリーンソフト」。一度食べてみると、ほかの抹茶アイスとはひと味違う、優しさと懐かしさに包まれることでしょう。

お茶の玉林園本店・グリーンコーナー本店(同一建物内)
住所:和歌山県和歌山市出島48-1
※ほかイズミヤ和歌山店、イオンモール店など、和歌山県内に6店舗あり
http://gyokurin-en.co.jp/new/

玉林園オンラインショップ
https://store.shopping.yahoo.co.jp/gyokurin-en/a5a2a5a4a5.html

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春奈

Haruna ライター
和歌山出身、上智大学外国語学部英語学科卒。2度の会社員経験を経て、現在はフリーランスのライター・コラムニスト・広報として活動中。旅をこよなく愛し、アジア・ヨーロッパを中心に渡航歴は約60ヵ国。特に「旧市街」や「歴史地区」とよばれる古い街並みに目がない。半年間のアジア横断旅行と2年半のドイツ在住経験あり。現在はドイツ人夫とともに瀬戸内の島在住。


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