かねてから旅はドラクエのようなものだと思っている筆者。訪れた街で出会った人から気になる情報を得ると、実際に確かめてみたくなって仕方ありません。
先日京都を旅していたところ、とある酒場で有益なお話を聞きました。それは「お肉が好きなら“くいしんぼー山中”のハンバーグはハズせませんよ」という情報。
何ともおいしそうなネーミングのお店!秒速でググったところ、どうやら桂というエリアにある近江牛を扱うレストランのようでした。自他共に認める肉好きとしてはこれは行かざるを得ません。宿屋で一泊した翌日のお昼、早速向かってみることに!
噂のハンバーグを求めて
そしてやってきた「くいしんぼー山中」。阪急京都線桂駅から歩いておよそ15分。河原前駅から含めると25分。
京都の地理的な感覚だと、旅行者にとって正直不便なロケーション。しかしながら、わざわざ来てしまう己の食い意地を褒めてやりたくもなります。
近江牛と聞くと敷居が高そうですが、家庭的な雰囲気に包まれ誰でも入りやすそうなお店です。
看板のデザインもいい味出てます。
近江牛をカジュアルに味わえます
店内は1階と2階の2フロア。深みのある木目テーブルに赤いギンガムチェックが映え、アットホームな空間。スタッフの方も親切で初訪問ながら大変居心地よく過ごせました。
カウンター席ではシェフがお肉を焼く様子を見ることができます。お箸でいただけるカジュアル感もいいですね。
名物という「ハンバーグランチ/2,800円」をオーダー。最初にベイクドポテトが登場。ホクホクしたじゃがいもにまろやかなバターが見事にマッチ。
続いてコーンポタージュスープ。コーンの甘味と旨味たっぷりで、やさしい味わい。
必食すべき奇跡のハンバーグ
そしてお出まししたハンバーグ。なんとドーナツ型で中央に目玉焼きが鎮座するというインパクトあるスタイル!デミグラスソースも艶々で、食欲も一層刺激されます。
やや斜めアングルから拝見するとかなりの厚み。
早速いただきましょうか。ハンバーグをカットすると…、期待値以上に卵黄がとろっと溢れ出てくれました!
もうね。たまりません。
くいしんぼー山中では、月齢約38ヶ月という長期肥育された但馬系近江牛のみを提供しているとのこと。ハンバーグにもこの大切に育てられた近江牛を使用。
ふんわり焼き上げられたハンバーグは奥深いコクと肉汁がたっぷり。それでいて無駄な脂感がなくしつこくありません。
粗挽きのひき肉から作られているので、お肉そのものの旨みをダイレクトに体感できます。もうため息しか出ない極上の味わい。
「ソースにライスを混ぜて一緒に食べてみてください。メチャウマですよ」
そう教えてくれたのはオーナーシェフの山中さん。もちろんいただきましたよ。濃厚なデミグラスソースとハンバーグの肉汁、卵黄に出会ったライスは超美味。肩肘はらずに楽しめるのもいいですね。
ところでこの山中さん。誰がどう見ても「絶対にいい人オーラ」が醸し出されています。そんなシェフの穏やかなお人柄も京都人に愛され続ける理由なのかもしれません。
食後のコーヒー。デザートがなくてもハンバーグの余韻だけでもう十分幸せ。
ランチでは他に和風ステーキコース(6,000円)やビーフカツレツランチ(1,800円)など。ディナーではステーキコース(10,000円〜)を用意。
極上の幸福感を味わえる肉料理は、京都中心部からもわざわざ行く価値大。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
住所:京都府京都市西京区御陵溝浦町26-26
電話番号:075-392-3745
営業時間:11:30~14:00(L.O.13:45) 17:00~21:00(L.O.20:45)
定休日:火曜・第3月曜日定休(祝日の場合は営業)
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