2月の旧正月を祝う一環として、台湾の主要都市ではランタンフェスティバルを開催。台北・台中・台南を旅しながら、各地の見どころを現地からリポートするこの企画。今回は、台湾第三の都市「台中」にやってきました。美しいランタンを眺めつつ、絶品屋台グルメを堪能します!
台湾で最も住みやすい町「台中」
台北から高鐵(日本で言うところの新幹線)で約1時間。温暖な気候・アート・グルメなどが魅力の「台中」は、最も住みやすい町として台湾人から人気のスポットです。
「台中ランタンフェスティバル」、今年の会場は南屯區の「文心森林公園」です。
きらびやかなアーチに注目!
ゲートをくぐるとまず、”レインボーアーチ” でお出迎え。その美しさはまるで、7色に輝く天の川のよう・・・。
お次は”ランタンアーチ”。ずらりと並ぶ色とりどりの提灯が、お祭り気分を盛り上げてくれます。
こちらはロマンチックな ”傘のアーチ”。写真を撮る恋人たちで溢れかえっています。
インパクト大!メインオブジェは空飛ぶブタ
ターンテーブル構造で360度どこから見ても楽しめるメインオブジェ。マントを羽織ったブタが空高く飛ぶのをイメージしています。「台中に豊かな富がもたらされる」という願いが込められているそう。
台中市と友好交流協定を締結している青森県・平川市。昨年に引き続き「ネプタ」が展示されていました。その存在感は一際目を引く美しさ、見る者全てを魅了します。
絶対食べたい屋台グルメ!ちょっとレアな3品を厳選
グルメの町「台中」、お楽しみはランタンだけにとどまりません。台湾のB級グルメがドーンと会場に集結。フェスティバル期間限定で、特別夜市を開催!
炭火焼き「深坑・臭豆腐
台湾名物と言えば強烈な匂いを放つ「臭豆腐」。夜市でよく見かけるのは揚げ・煮こみタイプが多いのですが、こちらは珍しい”炭火焼き”バージョンです。更に臭豆腐の街として有名な「深坑」のものとあり、期待度も急上昇!
大きめの臭豆腐を食べやすい大きさにカット、にんにくが効いたお漬物をトッピング。お好みでピリ辛ソースをオンすれば出来上がりです。勢いよくかぶりつけば、ジューシーな肉汁ならぬ臭豆腐汁が滴り落ちる!
超特大!「香蔥肉捲」
香ばしい匂いに誘われてやってきたのは、「香蔥肉捲」店。看板を見ると”松坂肉”の表示が。これは気になる・・・聞けば松坂牛ではなく「松坂豚」なんだとか。
*日本産ではありません。
「香蔥肉捲」とはネギを豚肉で巻きじっくりと炭火で焼いたもの。こちらの屋台、何が凄いかと言うとその大きさ!一品で満腹になってしまうほど、特大ボリュームなんです。
さて、実食。甘辛の特製ソースにマリネされた豚肉は、噛めば噛むほど味が滲み出てきます。驚いたのは中に包まれたネギ。これまで食べてきたのとは全くの別物ではありませんか!?どちらか言うと、”野沢菜のお漬物”に近いお味。旨味がじゅわっと染み込み、ほのかに甘く大変美味。「宜蘭三星蔥」というイラン産の高級ネギが使われているのだそう。
女性の強い味方!「山藥煎餅」
「山藥煎餅」とは、紫山芋・砂糖・片栗粉をフードプロセッサーにかけ、鉄板で焼いたシンプルなもの。昔から、台湾の素食として親しまれてきました。「補血(血液を補う」食べ物としても知られ、特に女性の健康に良いと言われているんです。
ヘラでぺたぺた潰し、こんがり焼き目がついたら完成。
という事で、熱々の焼き立てをいただきます。山芋だけあって、ツルツルもっちり食感。ほんのりと優しい甘みで、おやつ感覚でペロッと完食。「台湾ランタンフェスティバル2019」現地ルポ第二弾は、台湾で最も住みやすい街「台中」からお届けしました。次回は最終回、「台南編」をご紹介します!
*今年の「台中ランタンフェスティバル」は、終了致しました。
[All photos by Ai Kaneko]
『「台湾ランタンフェスティバル2019」現地ルポ【1】ハイテクな台北編』もあわせてどうぞ。
Ai Kaneko 暮らし旅ライター
【オーストラリア】役者として映画やミュージックPVなどに出演。現地撮影コーディネーターとしても様々な作品に携わる。【日本】TV番組制作や旅メディア運営を経験 【現在】「暮らすように旅して、旅するように暮らす」をモットーに、”暮らし旅ライター”としてフリーで活動中。
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