日本にいるパンダは全部で10頭。そのなかでも一番最近生まれた赤ちゃんが、和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドにいる「彩浜」です。そこは家族6頭で生活している大所帯。東京からでも飛行機で70分で到着する南紀白浜空港から、さらに車ならたったの10分のアドベンチャーワールドに会いに行きます。
パンダの大家族を見るならアドベンチャーワールド!
(Adventure World)
アドベンチャーワールド以外には、上野動物園に3頭、神戸市王子動物園に1頭のパンダが生活しています。アドベンチャーワールドは6頭のパンダが暮らしている一番の大家族です。
彩浜のお父さんは「永明=えいめい」、お母さんが「良浜=らうひん」、お姉さんの「桜浜=おうひん」と「桃浜=とうひん」は双子、その下には「結浜=ユイヒン」がいます。永明以外の5頭はメスで、すっかり女系家族です。
2018年の8月14日に生まれた「彩浜=さいひん」はまだまだ赤ちゃん。可愛い時期に会っておきたいですよね。
ブリーディングセンターで親子水入らず
パーク内のブリーディングセンターには、彩浜と、永明おとうさんとと良浜おかあさん、3頭が暮らしています。入ってすぐが彩浜と良浜の部屋。滑り台の上で彩浜が眠っていました。まん丸の体に黒い耳が二つ。しばらく見ていましたがぐっすりお休み中です。
良浜おかあさんは、この時とばかりにご飯の笹を食べています。子どもの世話が大変なんで、こんな時がチャンスなんですね。それでも、しっかり彩浜を視界に入れてちゃんと見ていましたよ。
ダンディーなお父さん永明
その奥の部屋にいるのが永明。1992年生まれなのでもう26歳。人間なら70代後半というからびっくりです。
永明は繁殖のときだけ良浜と同じ部屋に入りますが、いつもは他の家族とは別の部屋にいます。その時にはそっと良浜に近づいて、決して良浜が嫌がることはしないそう。そうして、ランデブーが終わればそっと離れるそうで、ダンディーで優しいそうなんです。素敵です。
永浜の元気な姿を見てから、彩浜と良浜の部屋に戻ってみましたが、まだ彩浜はまったりお昼寝中でした。ちなみに、ブリーディングセンターの屋内運動場はガラス張りです。この日は残念ながら雨でしたが、併設されている屋外運動場に出てくることもあるそうです。屋外運動場ではガラスもなく間近で彩浜たちを見ることができます。
活発な彩浜の姿がこちら!
(Adventure World)
さて、今回はちょっと肌寒い雨の日ということもあったのか、おなかがいっぱいだったのかはわかりませんが、まったりと可愛い寝姿を堪能できました。もちろん活発な彩浜ちゃんも可愛い!ということで、こちらがその姿です。
(Adventure World)
笹の食べっぷりはおとうさんの永明そっくりに見えますが、実は彩浜はまだ笹を食べないそうなんです。これはお母さんの良浜の真似をしているそうです。
(Adventure World)
やさしいおかあさんの良浜に甘えてうれしそう!たまりませんね。
お姉さんたちがいるのは「PANDA LOVE」
すぐ上のお姉さん結浜と、その上の双子のお姉さん桜浜と桃浜は、ジャイアントパンダをはじめとする希少動物の繁殖・育成を目的とした希少動物繁殖センター「PANDA LOVE」という施設にいます。
こちらはガラス張りではないので、息づかいまでが伝わってきそうな臨場感です。この日は、桃浜と結浜がいました。桃浜はわしわしと笹を食べて元気いっぱい。
一方の結浜はオツカレなのかどうなのか、かなりのリラックスモード。気持ちよさそうに昼寝していました。
PANDA LOVEにも屋外運動場があるので、天気が良ければお姉さんパンダたちの姿を太陽の光の下で見ることができますよ。
パンダグルメが可愛くっておいしい
アドベンチャーワールドには8つのレストランやカフェがあります。テイクアウトできるお店はさらに7つもあります。その一つ「パン工房」のパンダグルメを堪能しました。
上から「ゾウ&紀州梅どりグリル(レモンペッパー)」、左下「パンダ&ポークチョップ」のランチプレートと、「パンダバーガー」。その中からパンダバーガーをいただきました。
このバンズが可愛すぎ。耳や、胸周りの黒い毛並みの部分も再現されています。尻尾は白だったんですねと再発見しました。
どこから食べようかと迷うほどの愛らしさですが、思い切ってナイフを入れてみます。肉汁たっぷりのハンバーグが、トマトのソースで期待を裏切らないおいしさでした。
「彩浜パン」も売られていましたよ。こちらはクリームチーズがはいっています。まだ赤ちゃんの彩浜のイメージにぴったりです。
パンダ家族の動画
ブリーディングセンターとPANDA LOVEです。この日は出ていなかった桜浜以外の家族みんなが登場。現地の雰囲気をちょっとだけお楽しみください。
[All photos by Atsushi Ishiguro unless otherwise attributed]
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