夏の北スペインは日の入りが夜9時台後半なので、旅をするのに魅力的な季節。今回は、2019年7月の上旬に北スペインの3つの街、サン・セバスチャン、ビルバオ、ログローニョを巡る旅をしたときに学んだ細かな現地情報をお届けします。ネット検索だけでは分からなかったことがあるんです。
【1】気温
北スペインの夏は、寒暖差が激しい印象です。日中40℃になる日でも、夜中から明け方にかけては20℃に満たなかったりします。パジャマは長袖がおすすめです。
午後になると気温がぐっと上がり、夕方6、7時まで気温が下がりません。しかし午前中の涼しい時間帯を中心に出歩きましょうというほどではありません。気温が40℃近くても、体感としては日本の30℃に満たない感じです。もちろん個人差があり、その日の体調などによって感じ方が違うものですが、日陰を歩いていれば十分しのげると思いました。ちょっと汗をかくくらいのものです。
【2】エアコン設置状況
商業施設は割と普及しているようです。滞在したホテルはすべてエアコン付きの部屋でした。小規模な街であるラ・リオハ州の州都ログローニョで入ったカフェもエアコンつきでした。バルでも暑いと感じた記憶はないです。また日陰が結構涼しく、長時間滞在が可能です。
【3】夏季のバルの営業について
7月上旬はわずかでしたが、バカンスシーズンなので休暇のバルがありました。また数時間早く閉店してしまい、入れなかったところも。トリップアドバイザーやGoogleの営業日・時間帯は参考程度に。公式サイトをチェックが望ましいですが、ないバルもあります。目当てのお店をたくさんもっておいて、期待を分散させましょう。
【4】キャッシュレス化
北スペインのキャッシュレス化は、日本と同じくらいかもっと進んでいない印象です。観光地のサン・セバスチャンは、バルなどの少額の利用でもカードが使える印象がありましたが。ビルバオ、特にログローニョはキャッシュがメインです。キャッシュのみOKだったり、少額ではカードが不可だったりします。
【5】ATM情報
ビルバオ空港のATMは、€50以上でないと引き出しできず、€50札が出てきました。手数料が€1.75かかります。市内では手数料がかかりませんでした。
【6】ビルバオ空港から市内への移動
バスクやリオハには、ビルバオ空港かサン・セバスチャン空港から入ります。筆者はビルバオ空港から入りました。市内へは、グッゲンハイム美術館近くであれば、バスで10分少々で到着します。バスは現金のみで€3で、現金は€20札までしか受け付けてくれません。バス乗り場から近い空港内のカフェ(夜11時半頃閉店)しか両替してくれそうなところは見つかりませんでしたので、到着時間帯によっては事前準備しましょう(ATM情報を参照ください)。
画像は、そのバスの車内です。カードが使えないのにUSBで充電はできるという不思議。
【7】街と街の間の移動
筆者は以下の通り移動したのですが、いずれも移動手段はバスが主流です。
●ビルバオからログローニョ Cuadra社 €10,00 2時間05分
●ログローニョからサン・セバスチャン La Estellesa社 €17,25 2時間15分
●サン・セバスチャンからビルバオ空港 Lurralde Bus社 €17,00 1時間06分
Google Mapで移動方法を調べたのですが、全部のバス会社の情報が入っていませんし、出発時刻が30分とか1時間とか違いました。
ネットで日本語で書かれたスペインのバス移動を調べると、ALSAという会社の情報ばかり出てきます。バス予約方法が書かれた個人ブログが多いのですが、このALSAのサイトでは、ログローニョがなぜか検索できずエラーになります。
実際はバス会社がいくつもあるので、バスターミナルに行ってチケット入手するのが一番です。バスターミナルでは、バス会社毎に窓口が分かれていて、窓口付近に行き先が書かれています。
ALSAより他の会社のバスの方が所要時間が短いとか、都合のいい便がある場合も。例えば、ALSAでは、サン・セバスチャンからビルバオ行だけがあって、Lurralde Bus社には、ビルバオ行とビルバオ空港行があったりします。
チケットは、サン・セバスチャンとビルバオ間なら本数が多いので直前の購入(バス車内では販売なし)で大丈夫ですが、それ以外のルートは前日がおすすめです。
Google Mapは、ざっくりと移動手段を知ることや、バスがどこまで進んだのかGPSでチェックするのに使えます。
【8】Wi-Fi
ビルバオの市内はフリーのWi-Fiがありましたが、ログローニョやサン・セバスチャンの中心地でざっとチェックした限りでは無さそうでした。
細かい情報でしたが、お役に立てればと思います。
[ All photos by Shio Narumi ]
Shio Narumi ライター
イタリアはフィレンツェとタオルミーナの料理留学、イギリスはウエストン・スーパー・メアとケンブリッジの花留学を経て、現在はロンドンと神奈川を行ったり来たり。飛行時間の大幅短縮が実現するよう、心から科学の進歩を願う水瓶座。
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