世界のベストビーチに何度もランクインする世界有数のビーチリゾート、フィリピンの「ボラカイ島」。4kmに渡って続く白砂のホワイトビーチが有名ですが、環境対策のため2018年に半年間閉鎖されたことでも話題になった島です。日本人にはあまり馴染みがない、ボラカイ島への行き方をTABIZINEライターの体験を元にご紹介します。
ボラカイ島はどんなところ?
ボラカイ島は、フィリピン・ビサヤ諸島に属し、パナイ島の北西部に浮かぶ長さ約7kmの小さな島。日本からの直行便はなく、マニラ空港かセブ空港を経由して訪れるのが一般的な行き方です。日本での知名度は低いですが、世界でも有数のビーチリゾートとして、ヨーロッパなど欧米人の観光客が多い場所です。
2018年に、ドゥテルテ大統領が観光事業者が汚水を直接海に流していると避難し、2018年4月から半年間閉鎖されたニュースでこの島を知ってる人も多いのではないでしょうか。半年間の間に下水処理設備を整備、約1000件の違法な建物も撤去されました。2018年の秋から観光客の受け入れが再開しました。
利用する空港は、カティクラン空港orカリボ空港
ボラカイ島内には空港がありません。最寄りの空港があるのは、ボラカイ島隣の島パナイ島で、スピードボートでボラカイ島に向かうことになります。パナイ島には「カティクラン空港(ゴードフレードP.ラモス空港)」と「カリボ空港」という2つの空港があります。
ボラカイ島行のボートが出る「カティクラン港」までは、カティクラン空港からは車で約15分程度。カリボ空港からは車で2時間程度。そのため、カリボ空港の方が飛行機代が安い傾向にあります。予算と時間に合わせて空港を選んでください。どちらの空港からもカティクラン港行きのバンが出ています。
住所:Aklan West Road, Malay, 5608 Aklan
住所:Kalibo International Airport Access Road, Kalibo City, 5600 Aklan
HP:http://www.kaliboairport.com
マニラ空港の乗り換えには要注意
著者が利用したのは、カティクラン空港。マニラに立ち寄る用事があったので、「成田―マニラ」、「マニラーカティクラン」のチケットをそれぞれ購入。マニラの空港近くで宿泊し、カティクラン空港に向かいました。マニラ空港(ニノイ・アキノ空港)は過去に世界の空港ランキングでワーストにランキングしていたこともある悪名高き空港。ターミナル間の移動がかなり不便なことで有名です。
カティクラン空港、カリボ空港、どちらの空港の場合でも、国際線ターミナルから国内線のターミナルに移動しないといけません。乗り換えの時間は余裕を持って5時間程度、時間を開けておくことをオススメします。
マニラ空港からカティクラン空港は45分程度で、飛行機に乗ってしまえばあっと言う間に着きます。カティクラン空港への着陸間際にはボラカイ島のホワイトビーチが見え、キレイな海のそばに着陸するので気持ちが高まります。
かなり小さな空港を降りると、カティクラン港行きのバンのチケット売り場があります。カティクラン港行きは100PHP、ボラカイ島のホテルまでの送迎が600PHPになります。港までは10分程度で到着します。
ボラカイ島の玄関口、カティクラン港
カティクラン港に着くと観光客が列を作っています。ボラカイ島は閉鎖後、入島に人数制限をしていて、港ではホテルなどの予約券の提示が必要になります。入り口で証明書を見せたら、チケット売り場に向かいます。
運賃は、ボートは25PHP、フェリーは75PHP。運賃以外に、環境税75PHP、ターミナルフィー100PHPがかかります。船は頻繁に行き来しており、チケットは窓口ですぐに買えるので、予約などの必要はなく、当日の購入で大丈夫です。
ボートとフェリーの差は、小さめのボート、大きめのフェリーの差です。もちろんボートよりフェリーの方が乗り心地は良いですが、10分程度しか乗らないので、どちらを選んでも大差はないと思います。
ボラカイ島内はトライシクルでの移動が基本
フェリーを降りてからは、ボラカイ島のメジャーな交通機関、トライシクルに乗ります。港を降りると声を掛けてくるので、行き先を伝えて乗り込みましょう。運賃はホテルの場所にもよりますが、100PHP〜250PHPです。
日本からの直行便がないボラカイ島は、旅慣れない人には少し行きにくい場所かもしれませんが、逆に言えば日本人観光客が少ないので外国のリゾート気分が味わえます。エメラルドグリーンとブルーのグラデーションの海が眼下に広がるホワイトビーチは絶景です。
観光地なのでフィリピンの他の地区に比べれば物価は少し高めですが、日本に比べればかなりチープ。パワーアップしたボラカイ島で、贅沢なリゾート気分を堪能してください。
[All photos by Sayoko Ishii、Shutterstock.com]
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