明治時代に銀座の洋食店がポークカツレツを考案したことがはじまりとされる「とんかつ」。長き時を経て、今や日本を代表する肉料理に君臨するほどに。チェーン店や家庭でも気軽に楽しめるとんかつですが、ハレの日には専門店ならでは味わいを堪能したいもの。今回ご紹介するのは“京都一美味しい”との噂もある「とんかつ山本」。京都在住の肉ファンが足しげく通うという絶品とんかつを実食ルポ!
「技」と書かれた暖簾が目印
京都市役所前駅から歩くこと5分ほど。閑静な住宅街の一角に佇むのが「とんかつ山本」。暖簾にある「技」という文字にお店の気合と自信が伺えます。
暖簾をくぐると細い路地。京都らしい和の情緒に包まれとんかつへの期待値も一層アップ!
店内は黒を基調とした和モダンな雰囲気。カウンター席がメインなので一人でも気兼ねなく過ごせますよ。
お財布に嬉しいランチメニュー
ランチメニューの「ろーすかつ定食」は1,900円。一般的なとんかつよりもややお高めですが、夜では3,000円という設定を考慮するとかなりお値打ち。ハレの日やちょっとした自分へのご褒美にもピッタリではないでしょうか。
細部まで完璧な手仕事が凝縮!
待つこと約10分、堂々と登場した「ろーすかつ定食」。キャベツは千切りではなく手ちぎりスタイル。とんかつから放たれる肉の香ばしい香りが半端なく、食欲をますます刺激してくれます。
輝くような美しい黄金色に思わずため息…。衣は大変きめ細やか。食べる前からサクッと感が伝わってくるビジュアル。
衣は職人技が光る均一な薄さ。揚げ具合も完璧で暖簾に「技」を書かれておられるのも心底うなづけます。
ソースは別皿にて提供。とんかつははじけるような弾力がありながらしっとり柔らか。衣のサクサクした食感の後に続くジューシーな旨みと濃厚な肉汁が至福のコントラストに。脂身はしつこくなくあっさり。やや甘めのソースとも絶妙によく合います。
お味噌汁は京都らしさ溢れる白味噌。山椒の爽やかな風味がアクセントに。大根や人参、出汁の奥深さが引き立っており、細部まで隙のない手仕事を感じられる逸品です。
職人の技やこだわりを心ゆくまで体感できる「とんかつ山本」。京都を旅した時はぜひ極上のとんかつに酔いしれてみてはいかがでしょうか?
住所:京都府京都市中京区 二条上ル
電話番号:075-231-4495
営業時間:11:30〜13:30 17:00~22:00
定休日:日曜
HP:https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260202/26006075/