のどかなエリアに突如出現した賑わいスポット
こちらのお店「四川」は、神奈川県小田原市の中でも山側にあります。周囲には山並みが見え、山梨あたりに来た雰囲気です。
お店は11時にオープンします。11時50分くらいに到着したときは、既に外に並ぶ人、駐車場には多くの車が停まっていました。このあたりは車のナンバーが湘南ナンバーになるのですが、横浜ナンバーの車も多く見かけました。こんなにのどかなところにこんなに人が集まっているだなんて。
先に並んでいるお客さんに、お店のエントランスで名前を書くルールを教わり、ドアを開けると、そこにも並んでいる人がずらり。名前を書いたのは、39組目でした。
お店の前には、担々麺というより、醤油ラーメンのようないい香りが漂っています。
お店の中へ
名前を呼ばれて席に着いたのは、12時30分過ぎ。
お店の壁には、記事になった雑誌の切り抜きがいっぱい貼ってあります。
窓には懐かしのおみくじが。子供の頃、ラーメン屋さんでよく見かけましたよね。
壁には、「特製タンタン麺 四川麺」のメニュー。そこには、「A 甘口」「B 一般向き」「C 辛口」「スペシャルC 特別辛口」があります。店員さんが、「辛いのが好きな方でしたら、スペシャルCがおすすめです。そこまで特別辛くないので」ということで、「スペシャルC 特別辛口」をチョイスしました。ちなみにこの時点で既に、人気のチャーシュー(3枚300円)は売り切れ。
実食
なんとオーダーから5分くらいで、運ばれてきました。黄色い玉子麺が、スープからこんもり出ています。ネットで見てはいましたが、本当にスープがあんかけ状態で出てきて改めてびっくりです。
さっそく食べてみると、これ、本当に、担々麺ではない、まったくの別モノです。たまに豆板醤がふっと香る瞬間がありますが、にんにく醤油風味のあんかけそばといった感じ。刻まれたザーサイが入っているようですが、ザーサイ感はありません。
辛味は、確かに一般的なレベルの辛いもの好きが、ストレスなく食べられる辛さです。お店で挽いているという豚ひき肉とネギが、よく麺に絡むこと!
奥が「A 甘口」なのですが、唐辛子の量の違いは見えても、ベースの色味の違いはなかったです。「A 甘口」は辛みがなく、一般的な担々麺の概念からさらに離れた麺料理でした。
片栗粉でとろみのついたスープの保温効果で、スープは冷めないですし、甘口でも辛口でも、全身がぽかぽか温まりました。酢を入れて、辛みを抑えたり、風味を変えたりして楽しむ常連さんが多いようです。
担々麺が食べたいと思って食べると、正直がっかりする人もいると思います。だって、ゴマ感も無くて、全く担々麺ではないのです。新たな麺料理を食べにきた、もしくは、にんにく醤油風味のあんかけそばを食べにきたと思うと、美味しくいただけて、ライスを注文して余ったスープも平らげるでしょう。
所在地:神奈川県小田原市上曽我173−1
電話:0465-42-5451
営業時間:11:00~17:00
[All photos by Shio Narumi]