【初秋の夜更かしを楽しむ旅】美酒に酔い、酒蔵に泊まる旅|たったひとつを叶える旅<70>

Posted by: 青山 沙羅

掲載日: Sep 18th, 2019

旅の目的は「たったひとつ」が潔いと思いませんか。今回のたったひとつは、ウェルカムドリンクの甘酒から、お風呂は豊澤酒造のしぼりたての酒粕の「酒粕(さけかす)風呂」と、日本酒のおもてなしを実感できる宿「NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち」です。創業150年の歴史を誇る「奈良豊澤酒造」の酒蔵をリノベーションした、全8室の宿が提供するおもてなしに、酔いしれてみては。

NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち レストラン

旅の目的は「たったひとつ」で良い

旅の目的は「たったひとつ」が潔いと思いませんか。
あれもこれもと盛りだくさんは、大人には野暮というもの。情報が氾濫している現代だからこそ、余計なものは削ぎ落として、自分の「たったひとつ」を選び取るのが粋。旅の荷物はシンプルに、期待だけを詰めて。

私たちがまだ訪れたことのない、未知の場所や絶景。
笑顔で迎えてくれる、あたたかい地元のひと。
生産地ならではの、新鮮で美味しいもの。

珠玉のように散らばる日本各地の魅力を発信する「ONESTORY(ワンストーリー)」。「ONE=1ヵ所」を求めて日本を旅するメディアから、私たちの「たったひとつ」が見つかりそうです。

初秋の夜更かしを楽しみたい

9月になると、気持ちはまっ直ぐ秋に向かいます。
過ごしやすい気候になると、新しいことに興味が湧くもの。

好奇心の扉を開いてみると、思ったより奥は深くて、
ここでやめようと思ってもキリがなくなります。
秋の夜長は夜更かしが楽しくて。
早く寝てしまうのがもったいなくて。

いっそのこと、夜更かしをするための旅に出てみましょう。
初秋の夜更かしを楽しむ旅へ。

日本酒の聖地にある酒造に泊まる

NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち

あなたは、日本酒発祥の地をご存じでしょうか。日本酒発祥の地は「奈良県」と言われています。室町時代の嘉吉年間(1441~1444年)頃、奈良市の「正歴寺」で盛んに作られ、日本清酒発祥之地の碑があります。三輪山のふもとの「大神神社」(桜井市)は日本最古の神社で、酒造りの神様。酒粕で漬けた奈良漬も、名前の通り奈良県発祥ですね。

元興寺(がんごうじ)の旧境内、江戸から大正期の街並みが残るならまちには、春日大社から流れ出る水脈に沿って多くの酒蔵が立ち並んでいました。明治時代に作られた酒蔵のひとつが、2018年11月に日本酒の世界を満喫できる宿「NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち」としてオープン。創業150年の歴史を誇る「奈良豊澤酒造」の酒蔵をリノベーションした、全8室の宿です。

参照
日本清酒発祥之地 奈良県酒造組合
http://nara-sake.la.coocan.jp/hassyo_01.html
正暦寺、清酒発祥の歴史
http://shoryakuji.jp/sake-birthplace.html
酒造りの神様 大神神社 奈良県
http://www.pref.nara.jp/miryoku/ikasu-nara/seishu/oomiwa/

創業150年酒造でいただく美酒

NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち 日本酒

2018年に創業150年を迎えた奈良豊澤酒造は、東大寺や春日大社をはじめ、多くの寺社に日本酒を納める奈良の老舗。杜氏の藤沢忠治氏は「現代の名工」として厚生労働大臣から表彰を受けています。その奈良豊澤酒造の選りすぐりの日本酒をいただくことが出来ます。

大吟醸やスパークリング系、この宿でしか飲めない絞りたての日本酒もあり、日本酒ファンなら見逃せませんね。

ドリンクメニュー
https://www.naramachistay.com/pdf/drink_menu.pdf

元酒蔵と土間を改装したレストラン

NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち レストラン

元酒蔵と土間をリノベーションしたカウンターのレストランでは、蔵元から直送される絞りたての日本酒やレストラン限定の日本酒等と、地元奈良の食材を活かしたお料理とのペアリングを提供しています。宿泊しなくても、レストランだけでも利用可能。カウンター式のため、一人旅でも利用しやすいと人気を集めています。

ランチメニュー
https://www.naramachistay.com/pdf/lunch_menu.pdf
ディナーメニュー
https://www.naramachistay.com/pdf/dinner_menu.pdf

酒造でいただくフルコースのフレンチ

NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち フレンチ1

NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち フレンチ2

関西フレンチ界の巨匠・石井之悠(いしい・しゅう)氏監修、奈良の食材が活かされたフレンチのフルコース。選ばれた日本酒と一緒にいただくと、フレンチと日本酒の相性の良さに、開眼するはずです。

酒造の造りを活かした客室

NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち 客室

酔いが回り、お腹がいっぱいになっても、帰りの交通機関を考えることなく、レストランと同じ宿に泊まれるのは、ありがたいことですね。酒蔵の高い天井やむき出しの梁、古民家の床の間や欄間の趣を活かした客室は、開放感があり、寛げます。古民家といっても、トイレやシャワーなどの水周りはモダンになっているので、快適に使用できますよ。

ウェルカムドリンクの甘酒から、お風呂は豊澤酒造のしぼりたての酒粕の「酒粕(さけかす)風呂」と、日本酒のおもてなしを実感できる宿です。

今回のたったひとつは、日本酒発祥の地で、日本酒の魅力をたっぷり味わう宿「NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち」。私たちが旅へ向かわずにいられないのは、日常で求められない「たったひとつ」に出逢うためなのです。

■もっと知りたくなったら
ONESTORY(ワンストーリー)
「泊まれる酒蔵」で日本酒の世界に酔いしれる。[NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち/奈良県奈良市]

NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち
住所:奈良県奈良市西城戸町4 
電話:0120-210-289(NIPPONIA 総合窓口 11:00~20:00)
写真提供:NIPPONIA HOTEL 奈良 ならまち
Website:https://www.naramachistay.com/

PROFILE

青山 沙羅

sara-aoyama ライター

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

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