加太名物のしらす丼
乗車するだけで運気がアップしそう! 「めでたいでんしゃ」
「加太」駅を訪れる際に、ぜひ乗りたいのが「めでたいでんしゃ」です。加太を代表する海の幸は「鯛」。その鯛がレールを泳ぐ電車になったのだとか。南海電気鉄道加太線「和歌山市」駅から「めでたいでんしゃ」に乗ることができます。
筆者が乗車したのは「めでたいでんしゃ なな」。驚くことに車内すべてがパワースポット!? になっています。運転席の扉には神前幕がかかっていて、招き猫がついています。床は運勢を占う組紐のあみだくじです。
中吊りには水引きで作られた可愛らしい魚が!
よく見るとつり革も魚やハート、縁起物とされるカメ、フグなどのデザインになっています。しかも、つり革ホルダーの裏には、運勢を占えるおみくじもついているんです。細部にまでこだわりを感じるデザインですよね。
この電車に乗るだけで、現在の運気を占え、縁起の良いものに囲まれることができますよ。
「めでたいでんしゃ」は全3タイプで、ハートモチーフいっぱいの「めでたいでんしゃ さち」、まるで海の中にいるような気分になる「めでたいでんしゃ かい」もあります。「めでたいでんしゃ」の運行時間につきましては、下記HPをご覧ください。
HP:http://www.nankai.co.jp/kada/medetai.html
有形文化財の「旧加太警察署庁舎(中村家住宅主屋)」
「加太」駅から町の中心街へ向かう道沿いにある「旧加太警察署庁舎(中村家住宅主屋)」。大正10年頃に建設された木造二階建、瓦葺の建物です。昭和39年までは、警察署として使われていて、取調室や留置所、道場などもあったのだそう。現在は、個人宅になっています。
大阪湾を守る重要な要塞地域だった加太は、自由に出入りすることはできませんが、大変活気に満ちたエリアだったとのこと。当時の加太の町の面影を感じる貴重な建物です。「加太」駅からは徒歩3分ほどの場所にあります。
住所:和歌山県和歌山市加太1204
加太の町には趣がある
加太港に向かう途中の道は、どこか懐かしく、趣があります。道沿いの建物から昭和の雰囲気を感じるんです。そのため、駅から約18分歩く「加太港」までの道のりも苦痛ではありませんでした。道沿いの町並みを眺めているだけで、楽しいです。
ゆっくりと海を眺めることができる「加太港」
加太は静かな港町。町を歩いている人も少なく、のんびりと散策できます。加太港は友ヶ島へ向かう船の乗船場ある港。それ以外に何か特別なものがあるかと言えば、ありませんが、誰にも邪魔されずにゆっくりと海を眺めることができます。潮の香りを感じながら、港沿いを散歩するのも良さそうです。
こういった何もしない時間はとっても貴重。ただ海を眺めてボーッとしているだけで、心が落ち着きます。「何もしない贅沢」とはまさにこのことだと思いました。
しらすが大きくて新鮮! 加太名物の「しらす丼」
加太の名物は鯛だけではありません。「しらす丼」も有名なんです。しかし、この日は以前から行きたいと思っていた「満幸商店」がまさかのお休み。てんこ盛りのしらす丼を食べることはできませんでした。
ですが、お隣のお店「魚市商店」にもしらす丼がありましたので、今回はこちらのお店でしらす丼(650円・税込)を注文。
しらす丼は、たっぷりのしらすの上に梅肉がのっています。甘めのだし醤油をかけていただくと、しらすの旨味が口いっぱいに広がり美味しい! 加太のしらすは大きくて新鮮。梅肉の酸っぱさもアクセントとなり、途中で味に飽きることもありませんでした。普通盛りで、量もちょうど良く、残すことなく完食。
しらす丼が味わえるお店は加太に何店舗かありますので、気になるお店に行ってみるのもいいでしょう。
ちなみに「魚市商店」は人形供養で有名な淡嶋神社の境内にあります。淡嶋神社については別記事で詳しくご紹介!
加太駅
のんびりと散策できる港町「加太」。友ヶ島観光ついでに、加太をぐるりと巡ってみるのもいいでしょう。半日もあれば、町を一周できますよ。
[All photos by あやみ]