20〜40代の女性100人に聞いた、国内旅行で食べた「今でも忘れられない地元グルメ」
世の中の「声」が聞こえるメディア「KIKIMIMI」は、20〜40代の女性100人に「今でも忘れられない地元グルメ」を調査実施。そこで、地元グルメを人気順にランキングしてみました。
第10位 仙台 牛タン
(C)Shutterstock.com
●仙台牛タン。仙台でたくさん食べたし、有名な美味しいお店にもたくさんいった。(東京都・24歳・会社員)
地元グルメの人気ランキングで、常に上位にランクする「仙台の牛タン」。仙台へ旅するのは、牛タンが目当てという人も多そうです。訪日旅行客もとりこになる牛タンが誕生したのは、昭和20年代。焼き鳥中心の飲食店を経営していた佐野啓四郎氏(「太助」初代)が、「人には真似のできないものを」の思いから、試行錯誤を繰り返し、素材集めに苦労して生まれました。原料の柔らかい箇所だけを使用し、手間暇かけて作るから美味しいのです。
第10位 東京都 もんじゃ焼き
(C)Shutterstock.com
●東京もんじゃ焼き。焼き方や食べ方など、珍しかった。(広島県・34歳・パート/アルバイト)
お好み焼きでは本場の広島や大阪に敵わないですが、東京はもんじゃなら自信があります。明太子やお餅、チーズなどさまざまなバリエーションがありますが、シンプルにきりいかなども美味。肉や海鮮の素材の旨みが溶け込んだもんじゃはダシが効いて、柔らかいのでスルスルと食べてしまいます。おままごとみたいな小さなヘラでハフハフしながら頂くのも、楽しいものです。
第10位 石川県 のどぐろ
写真提供:金沢市
●金沢ののどぐろ寿司。回転寿司ののどくろ寿司だったが、とても新鮮で、身が大きく美味しかった。(東京都・25歳・パート/アルバイト)
白身ながら濃厚かつ上品な旨みの「のどぐろ」は、「白身の王様」とも呼ばれ、9月~12月が旬。「のどぐろ」と呼ばれるのは、口の中が黒いことに由来し、標準和名は「アカムツ」。刺身でも寿司ネタにしても、煮ても焼いても干物にしても美味しいですが、漁獲量が少なくあまり流通しない高級魚。
第6位 沖縄県 沖縄そば
写真提供:沖縄観光コンベンションビューロー
●沖縄の久米島で食べた沖縄そば。あまり沖縄そばのスープが美味しいと感じていなかったが、そこで食べたそばのスープは、魚介系なのに魚臭くなく、とても風味豊かで美味しかった。(神奈川県・30歳・学生)
●沖縄ソーキそば。沖縄でしか食べれないし、とても美味しい。(岐阜県・27歳・パート/アルバイト)
中国の「支那そば」から派生して沖縄に伝わった当時は、宮廷料理として食べられていた「沖縄そば」。その後、明治、大正の時を経て、庶民にも普及。名前は「そば」ですが、そば粉ではなく小麦粉を使用し、木を燃やした灰を水に浸した上澄みの「灰汁(あく)」を混ぜ込んでいるため独特の風味があります。麺の不思議な食感と魚出汁が効いたスープで、病みつきになるケースが多いよう。
第6位 山梨県 ほうとう
(C)Shutterstock.com
●山梨県のほうとう。麺類が好きで、平べったい麺とお味噌とカボチャがとても合って美味しかった。(長崎県・48歳・その他)
●山梨県のほうとう。昔ながらの雰囲気で懐かしさを感じる。(香川県・27歳・会社員)
山梨県の郷土料理「ほうとう」は平麺よりも太い麺を、たっぷりの野菜と味噌で煮込んだ料理。武田信玄も陣中で食したと言われ、自らの刀で食材を切ったことから「宝刀(ほうとう)」と名付けられたという説もあります。山梨では、物事が上手くいった時に「うまいもんだよ、カボチャのほうとう」というそうですが、味噌味にかぼちゃが溶けたほうとうは、甘くやさしく懐かしい味です。
第6位 熊本県・福島県 馬刺し
馬にぎり 写真提供:くまもと写真館
●熊本の馬刺しの握り寿司。新鮮で美味しかった。(福岡県・44歳・会社員)
●福島県会津地方の馬刺し。食感、味、共に最高。(千葉県・49歳・パート/アルバイト)
馬肉が「桜肉」と呼ばれるのは、鮮度が良いものだと切り口が空気に触れると桜色に染まるからだそうです。馬肉は牛肉の3倍以上のグリコーゲンを含んでいるため、肉に甘味があり、コラーゲンたっぷり。栄養価が高く、食べても太りにくいため、女性に向いていますね。桜肉を食べるのは、圧倒的に熊本県が多く、次に福島県、青森県と続きます。会津若松では、馬肉の刺身を唐辛子と一緒に食べるそうですよ。馬刺しのにぎりは、とろけるような美味しさです。
有名店だけじゃない! 馬肉が旨い店5選 熊本県公式観光サイト
https://kumamoto.guide/look/detail/64
会津 馬肉 SAMURAI CITY AIZUWAKAMATSU
http://samurai-city.jp/eating/1450
第6位 名古屋 ひつまぶし
(C)Shutterstock.com
●名古屋 ひつまぶし。本物の鰻は美味しいと感じた。色々な食べ方を楽しめるところもいい。(長野県・22歳・会社員)
●名古屋 ひつまぶし。初めて食べたが、美味しかった。(東京都・41歳・会社員)
うなぎ生産大国愛知で生まれた「ひつまぶし」。1杯目はそのままで食べ、2杯目はわさびやネギ、のりなどの薬味をきかせて、味にアクセント。そして3杯目は、お茶漬けであっさりサラサラ。1人前のうなぎご飯で、フルコースが味わえる楽しさ。人気の高いなごやめしです。
ひつまぶし 名古屋コンシェルジェ
https://www.nagoya-info.jp/gourmet/hitsumabushi.html
名古屋「あつた蓬莱軒」公式サイト
http://www.houraiken.com
第5位 福岡県 もつなべ
写真提供:福岡県観光連盟
●博多のもつ鍋。今まで苦手だったモツが食べられるようになった。(岡山県・21歳・学生)
●福岡県のもつ鍋。美味しくて、油濃くなくてびっくりした。(東京都・31歳・会社員)
福岡県を代表するグルメ「もつ鍋」は、東日本では馴染みが薄く、食べ慣れませんが、一度食べると皆病みつきに。〆はラーメンかちゃんぽんかおじやにするか嬉しい悩みもあります。もつはコラーゲンがたっぷりで、疲労回復効果、美肌効果があるので、女性向き。ひとり旅でも、1人前のもつ鍋が食べられる店もあるので、ご心配なく(下記参照)。
もつ鍋が好き過ぎるから、ひたすらもつ鍋だけを食べ続ける福岡一人旅に行ってきた。 We Love Expedia
https://welove.expedia.co.jp/destination/japan/34857/
第2位 北海道 ジンギスカン
(C)Luke W. Choi / Shutterstock.com
●札幌すすきの「だるま」のジンギスカン。全身煙臭くなりながら食べたジンギスカン、美味しかった。(宮城県・30歳・会社員)
●北海道のジンギスカン。美味しかった。普段食べる機会がないから、珍しく感じた。(大分県・28歳・会社員)
●北海道のジンギスカン。高校の修学旅行で初めて食べたジンギスカンが美味しかった。(京都府・28歳・会社員)
●北海道のジンギスカン。羊肉が臭くなくて、食べやすかった。(埼玉県・38歳・その他)
中央が山のように盛り上がった専用鍋で、羊肉を野菜と一緒に焼いて食べる北海道の「ジンギスカン」。海外では、羊肉(ラムやマトン)は一般的に食べられますが、日本では海外に比べると消費量がごくわずかです。そのため、北海道のジンギスカンで羊肉デビューを果たして、美味しさに開眼した人も多いはず。カラッとした空気の北海道で、冷たい生ビールとともに味わうジンギスカンは最高ですよ。
ジンギスカンをおいしく味わう秘訣と人気店 一般社団法人札幌観光協会
http://www.sapporo.travel/choose/keywords/hokkaido-local-dish-genghis-khan-mongolian-barbecue/#no1
札幌ジンギスカン「だるま」公式サイト
http://best.miru-kuru.com/daruma/
第2位 ご当地うどん・そば
食べ慣れたうどんやそばも、旅先では珍しいご当地うどんやそばがあり、見逃せません。回答者は、普段食べ慣れているものとは違った美味しさに感激したようです。
伊勢市 伊勢うどん
(C)Shutterstock.com
名古屋 味噌煮込みうどん
(C)Shutterstock.com
●名古屋 味噌煮込みうどん。地元にはない味。(大阪府・44歳・無職)
●香川県のうどん。食べなれていると思っていたが、香川のうどんのコシは最高だった。(千葉県・25歳・パート/アルバイト)
●香川県のうどん。おばあさんが一人で営んでいる、大変美味しいうどん屋さんだった。卵と醤油をかけても、感動するおいしさ。(北海道・33歳・会社員)
●長野県蓼科の山中にあったそば・うどんの店。山菜うどんがとてもおいしくて、その土地の物を食べられた喜びを感じた。(千葉県・33歳・パート/アルバイト)
●埼玉県秩父のクルミそば。蕎麦もくるみ入りの汁も絶品。(東京都・44歳・会社員)
うどんはふわふわのものやシコシコのもの、そばは黒い田舎蕎麦から白い更科そばなど、食感、太さ、香りも異なります。旅先でいただく、和風出汁がしみたうどんは、ホッとする美味しさ。打ちたての新鮮なそばを啜るのは、なんとも清々しいもの。くるみたれにつけるそばはコクがあって、香り豊かです。
第2位 ご当地ラーメン
ご当地そばやうどんと並んで、「ご当地ラーメン」も人気。各地で個性的なラーメンが、湯気を立ててあなたを待っています。
徳島県 徳島ラーメン
写真提供:(一財)徳島県観光協会
広島県 尾道ラーメン
写真提供:一般社団法人 尾道観光協会
●尾道ラーメン。他県ではなかなか食べられない味。(大阪府・28歳・会社員)
●喜多方ラーメン。麺のコシ、スープの味が好みだった。(宮城県・49歳・会社員)
●尾道の朱華園のラーメン。背脂ぎっしりで食べごたえがあった。(東京都・41歳・会社員)
●北海道で食べたラーメン。本当にめちゃくちゃ美味しかった。(栃木県・44歳・パート/アルバイト)
●北海道のご当地ラーメン。現地でしか食べられない。(東京都・43歳・会社員)
●福岡県のとんこつラーメン。今まで食べたことのない、ひつこくないこってりさ。(大阪府・34歳・自営業)
●長浜ラーメン。ずっと食べてみたくておいしかった。(神奈川県・47歳・パート/アルバイト)
今やラーメンは日本食。全国47都道府県の各県エリアにより異なるラーメンがあり、優に100種類は越しているのではないでしょうか。ラーメンを楽しみにして訪日する、旅行客も多いようです。値段も手頃で、気軽に食べられるラーメンは旅先で食べたくなるもののひとつ。回答者は、ご当地で食べたラーメンに、感激したようですね。
尾道「朱華園」(2019年10月現在休業中) 食べログ
https://tabelog.com/hiroshima/A3406/A340302/34000078/
尾道ラーメンの老舗「朱さんの店」 休業発表で長い行列 朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASM674HCKM67PITB012.html
第1位 北海道・石川県・大分県・淡路島など 海鮮丼
札幌 海鮮丼
(C)Shutterstock.com
函館 いくら丼
(C)Shutterstock.com
金沢 海鮮丼
金沢近江市場 海鮮丼
(C)Shutterstock.com
●北海道の海鮮丼。市場で食べたもので、新鮮で美味しかった。(神奈川県・31歳・パート/アルバイト)
●札幌「はちきょう」のいくら丼。 お茶碗から溢れ出る量のいくらがのっていて、美味しかった。(千葉県・21歳・学生)
●北海道のイクラ丼。いくらかけ放題で、新鮮で美味しすぎた。(埼玉県・35歳・会社員)
●北海道の海鮮丼。海の近くの海鮮グルメはやっぱりおいしい。(岐阜県・27歳・無職)
●石川県金沢で食べた海鮮丼。色んな種類から新鮮なお刺身を選んで、自分好みの海鮮丼が食べられた。(兵庫県・46歳・会社員)
●大分県佐伯市の海鮮丼。今まで食べたなかで、1番美味しい海鮮だった。(千葉県・22歳・会社員)
●淡路島「道の駅あわじ」の海鮮漬け丼。新鮮で、とても美味しかった。(京都府・21歳・会社員)
20〜40代の女性100人に聞いた、国内旅行で食べた「今でも忘れられない地元グルメ」の第1位は、「海鮮丼」でした。日本人はやはりお魚が好き。ピカピカの新鮮な魚介類は、何よりのご馳走です。旅先で忘れられない地元グルメのナンバーワンになるのは納得できますね。
札幌「海味はちきょう」公式サイト
https://hachikyo.com/ja/
淡路島「道の駅あわじ」公式サイト「えびす丸」
https://kaisenkana.wixsite.com/tavern
ランキング外 気になるご当地グルメ
ランキング外で、気になったご当地グルメをリストアップ。未知の美味しいものが、各土地にはたくさんありますよ。
青森県 青森おでん
生姜味噌おでん
写真提供:公益社団法人青森県観光連盟
青森では、味噌に生姜をすりおろして入れた生姜味噌おでんが「青森おでん」として食べられています。北国ならではの身体を温める工夫もありますね。生姜がピリッと効いて、日本酒ともよく合うことでしょう。
福島県 いかにんじん
写真提供:(公財)福島県観光物産交流協会
福島県では「いかにんじん」が郷土食として食べられています。通常はするめいかを使うようですが、生いかも美味しそうですね。
福井県 ボルガライス
写真提供:公益社団法人福井県観光連盟
越前市のご当地グルメ「ボルガライス」。オムライスの上にカツを乗せ、さらにその上から特製のソースをかけた名物メニュー。長崎のトルコライスや金沢のハントンライスなどと並ぶ、大人のお子様ランチという感じでしょうか。美味しそうですね。店によって、個性が異なり、バリエーションもあるようです。
福岡県 めんたい重
ご飯の上に明太子が丸ごとドン!「元祖博多めんたい重」/みんなのごはん
明太子好きだったら、絶対食べたい「めんたい重」。じっくり漬け込んだ昆布巻き明太子を、海苔を敷いたごはんの上に乗せ、「特製かけだれ」をかけて食べる「めんたい重」。福岡を訪れたら、マストで食べたい逸品です。
鹿児島県 焼酎アイス
旅の宿で夕飯を頂く時、気の利いたデザートが出ると嬉しいものです。鹿児島特産の焼酎を使った「焼酎アイス」、最後まで手を抜かない宿側のおもてなしですね。
群馬県 神社コロッケ
ぐんま一番/じんじゃコロッケ
ちょっと変わった「神社コロッケ」とは、伊勢崎神社の前で屋台販売されていたことからその名前が付きました。中身はつぶした男爵いもに小麦粉・おから・砂糖・青のりが入っており、ウスターソースがしみています。食べてみたいですね。
愛知県 たませんべい
玉せん ! たません!TAMASEN!/japanesefoodchannel
名古屋のお祭りではおなじみ、えびせんべいを使った「たませんべい」。大きなえびせんべいで、ソース、マヨネーズ、卵焼きを挟んで食べる、名古屋の屋台定番のB級グルメ。気になりますね。
北海道網走市 監獄飯
網走監獄博物館
(C)MIA Studio / Shutterstock.com
最後にご紹介するのは、なんと網走刑務所の昼食として出されている「監獄飯」。麦飯(麦3:白米7)、焼き魚(さんま or ホッケ)、小皿、中皿、みそ汁。本来は、みそ汁ではなく番茶が出されています。なかなか食べる機会はないはず(?)なので、食べておくのも良いかもしれません。
回答者の心に残った地元グルメを眺めていたら、お腹が空いてきましたね。早速気になる地元グルメを試しに、旅に出ましょうか。各地の美味しいものが、あなたを待っていますよ。