生涯忘れられない紅葉の絶景【第4回】|たったひとつを叶える旅<75>

Posted by: 青山 沙羅

掲載日: Oct 23rd, 2019

旅の目的は「たったひとつ」が潔いと思いませんか。今回のたったひとつは、秋という季節にしか出会えない紅葉の絶景。一度見たらきっと、生涯忘れられない! いつか訪れたいと思わせる福島県、福井県、静岡県の絶景スポットをご紹介します。

旅の目的は「たったひとつ」で良い

旅の目的は「たったひとつ」が潔いと思いませんか。
あれもこれもと盛りだくさんは、大人には野暮というもの。情報が氾濫している現代だからこそ、余計なものは削ぎ落として、自分の「たったひとつ」を選び取るのが粋。旅の荷物はシンプルに、期待だけを詰めて。

私たちがまだ訪れたことのない、未知の場所や絶景。
笑顔で迎えてくれる、あたたかい地元のひと。
生産地ならではの、新鮮で美味しいもの。

珠玉のように散らばる日本各地の魅力を発信する「ONESTORY(ワンストーリー)」。「ONE=1ヵ所」を求めて日本を旅するメディアから、私たちの「たったひとつ」が見つかりそうです。

生涯忘れられない紅葉の絶景に巡り会いたい

山が、樹々が、里が、町が、
秋に装いました。

青々と未熟だった葉っぱは、
川、池、湖のパートナーの力を得て、
成熟して、振り返るほどに色づきました。

時に誇らしげに、
時に鮮やかに、
時に艶やかに、
美しく粧って、あなたが来るのを待っています。

秋という季節にしか出会えない「紅葉」。
心を動かされ、生涯忘れられない紅葉の絶景に、巡り会いたいと思いませんか。

福島県 観音沼森林公園 水面に手を差し伸べる樹々

福島県 観音沼森林公園

観音山の西麓、標高900メートル付近に位置する「観音沼森林公園」は、9つのコースの遊歩道(総延長3.2キロメートル)が整備された南会津の隠れた名所。紅葉した樹々が水面に手を差し伸べ、色づいた葉を沼に浮かべます。

【紅葉時期】例年10月第2週あたりから11月前半

■もっと知りたくなったら
ONESTORY(ワンストーリー)
風に揺らめく赤と黄の一葉一葉が、水の鏡に描き上げる自然の万華鏡。[観音沼森林公園/福島県下郷町]

観音沼森林公園
住所:福島県南会津郡下郷町南倉沢字観音平

福井県 刈込池 謎に包まれた清らかな池

福井県 刈込池

その昔泰澄(たいちょう)大師が、白山に棲んでいた大蛇を閉じ込め(刈り込め)たという伝説が語られる「刈込池」。周囲400メートル、水深最大4.5メートルの刈込池に、流れ込む小川はあっても、流れ出るところがなく、それでも池の水位が一定している不思議な池。サンショウウオが棲むと言われる清らかな水面に、モミジ、ナナカマド、カエデ、ブナなどの紅葉が映る光景は神秘的な美しさ。

【紅葉時期】例年10月下旬から11月上旬

■もっと知りたくなったら
ONESTORY(ワンストーリー)
大蛇伝説が伝わる静謐な池が、多彩な紅葉を映し出す。[刈込池/福井県大野市]

刈込池
住所:福井県大野市上打波 
アクセス:北陸自動車道福井ICより車で約1時間40分、上小池駐車場から徒歩約50分/JR越前大野駅からタクシーで約1時間/JR勝原駅からタクシーで約40分、上小池駐車場から徒歩約50分

静岡県 夢の吊り橋 夢心地で見る紅葉

静岡県 寸又峡

静岡県寸又峡(すまたきょう)の大間ダム湖上にある「夢の吊り橋」は、村人や林業に従事する人が行き来するために架けられた吊り橋。夢のように美しい湖面は、天気や光の加減によりエメラルドグリーンやコバルトブルーに色を変えます。全長90m、高さ8mある吊り橋は進むほどに揺れますが、橋の真ん中で恋愛成就を願えば叶えられるそうなので、勇気を出して渡ってみましょう。

【紅葉時期】例年例年10月下旬から12月下旬

■もっと知りたくなったら
ONESTORY(ワンストーリー)
雄大な峡谷の紅葉を背景に、吊り橋が美しいアーチを描く。[夢の吊り橋/静岡県榛原郡]

夢の吊り橋
住所:静岡県榛原郡川根本町千頭 
アクセス:新東名高速道路島田金谷ICより車で約1時間40分/東名高速道路静岡ICより車で約2時間/大井川鐵道千頭駅から大井川鐵道バス乗車、バス停・寸又峡温泉下車、乗車時間約40分、バス停より徒歩約30分

今回のたったひとつは、生涯忘れられない紅葉の絶景。私たちが旅へ向かわずにいられないのは、日常で求められない「たったひとつ」に出逢うためなのです。

注意:記事掲載の情報は、2019年9月22日現在のものになりますので、実際の紅葉の状況やイベントなど詳細につきましては、各観光協会や施設に直接お問い合わせください。

PROFILE

青山 沙羅

sara-aoyama ライター

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

はじめて訪れた瞬間から、NYに一目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、ついには上陸。旅の重要ポイントは、その土地の安くて美味しいものを食すこと。特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、『やられたら、やり返せ』。プロ・フォトグラファーの夫とNY在住。

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