日本三大桜のひとつ「根尾谷淡墨ザクラ」
岐阜県本巣市、根尾西谷川沿いの淡墨公園内にどっしりと構える「根尾谷淡墨ザクラ」。日本三大桜のひとつであり、国の天然記念物に指定されています。
つぼみから散りぎわにかけて花の色が変化
つぼみは薄いピンク、開花から満開までは白い花を咲かせ、散りぎわにかけて淡い墨色を帯びてくるのが特徴という「根尾谷淡墨ザクラ」。このような花の色の特徴から、この名が付いたのだそうです。
多くの人の手で守られ回生した現在の姿
樹齢1,500年ともいわれる老木が最初に大きな傷を負ったのは、大正初期のことでした。大雪のために本幹に亀裂が生じ、その後大切に保護されつつも、一時は枯死するのではといわれるほどの状態に。詳しい調査の結果、回生可能と判断されて、昭和24年に再生プロジェクトが始まりました。
根の腐朽の原因だった白蟻を駆除し、近くの山桜の若根から根接ぎを施し、土壌の入れ替えや肥料を与えるなどさまざまな措置がとられました。治療中に積雪があった時は、多くの人が除雪に協力。施術後の薄墨桜は驚きの発育を見せ、昔の姿を取り戻すほどまで回復したことに多くの人が喜んだといいます。たくさんの人の手によって助けられ、今も美しく咲き誇る姿を見せてくれます。
所在地:岐阜県本巣市根尾板所字上段995
電話:0581-34-3988 (本巣市観光協会)
公式サイト:http://www.motosukankou.gr.jp/01_event/01_01_01.html
※ 毎年LED照明を使って実施されていた夜桜ライトアップですが、2020年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、中止となりました。
[情報協力・写真提供:本巣市観光協会]
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