(C)Julia Kivelä/Visit Finland
フィンランド人を幸せにしているものとは?
フィンランド人を幸せにさせるもののひとつは、自然なのだそうです。フィンランド人は、ゴムの長靴を履いて森へ出かけ、ゆったりとした時間を過ごして、気持ちをリラックスさせることが大好きなのだとか。国土の約70%を森林が占めるフィンランドを訪れる旅行者の多くは、そのきれいな空気、静けさと安らぎに魅了されるのだそう。
しかし、今は旅行することが難しい状態です。そんな今だからこそ、自分や家族の健康やウェルネスに焦点を当てられるのかもしれません。そこでVisit Finlandより、あなたが“次の旅行はどこへ行こうか”という思いを巡らせる間、自宅でできるフィンランド式の心を落ち着かせる5つの方法をご紹介。
【1】冷たいシャワーで一日をスタート (湖や海まで出かける必要はありません)
(C)Visit Finland
なんとフィンランド人はサウナと同じくらい、冬に泳ぐのを好むのだそう! 氷水に飛び込む醍醐味は、水から上がる時に体中に沸き起こる感覚にあるのだとか。体が乾き、体内循環が活発になり体が温まるにつれ、幸福感に包まれていくのだそうです。精神を安定させるホルモンであるセトロニンとドーパミンが上昇し、ストレスが解きほぐされていくとのこと。
自宅でこれをする簡単な方法は、冷たいシャワーを数分浴びること。一日の始まりに冷たいシャワーを浴びれば、リフレッシュしてその日をスタートできるでしょう。フィンランド人の精神である“Sisu”にならって、挑戦してみると良さそうです。冷たいシャワーと暖かいシャワーを交互に浴びてサウナのようにすれば、体の循環がさらにアップするかも!?
https://finland.fi/arts-culture/sisu-within-finnish-key-life-love-success/
▼アイススイミングについての詳細はこちら
https://www.visitfinland.com/ja/kiji/hito-oyogi-shite-kibunsoukai-h/
【2】読書を通して世界を知る (図書館に行く必要はありません)
(C)Visit Finland
フィンランド人にとって読書は欠かせないものだそうです。フィンランドには多くの図書館があり、中でも2019年に新しくオープンしたヘルシンキ中央図書館「Oodi」は、「世界の最も優れた公営の図書館」に選ばれました。また、2016年には、フィンランドは国連から「最も識字率の高い国」に選ばれていて、フィンランド人は図書館をとても積極的に利用する人々だと言えます。
この機会に、最も広く知られ、愛されているフィンランド文学の象徴「ムーミン」を読んでみるのもいいでしょう。子どもから大人まで楽しめそうです。
https://www.moomin.com/en/quotes/
▼ムーミンについての詳細はこちら
https://www.visitfinland.com/ja/kiji/long-live-the-moomins/
【3】ソファに寝転んで、森の散歩をイメージする (実際に森に散歩に行く必要はありません)
(C)Julia Kivelä/Visit Finland
フィンランド人は常に森とのつながりを大切にしてきたのだそうです。フィンランド人にとって、森はリラックスできる場所なのだとか。また、森はフィンランド人のルーツであり、自分たちがどこから来て、何者なのかを思い出させてくれるのだそう。
確かに、緑色は気持ちを落ち着かせてくれますよね。木の葉や松葉が風に吹かれてサラサラと鳴る音は、まるで音楽のようです。
森の中でたった15分間過ごすだけで、脈拍が安定し、体がリラックスできるということが科学的にも証明されています。これでストレスから解放されるなら、簡単ですよね。ぜひ試しに目をつむり、ソファで体を伸ばしてみてください。フィンランドの森へ、イマジネーションの旅に出かけましょう。
https://www.lapland.fi/visit/sound-of-lapland/scapes/
▼森林の治療効果にいて詳細はこちら(英語のみ)
https://finlandnaturally.com/experiences/nature/finnish-forest/can-you-believe-this-is-how-15-minutes-in-a-forest-affects-you/
【4】シナモンロールを焼いて美味しいひととき (カフェに行かなくても自宅で出来る楽しみ方を)
(C)Harri Tarvainen/Visit Finland
コルヴァプースティは英語で「ひっぱたかれた耳」と訳され、シナモンロールをフィンランド風に焼いてカルダモンというハーブをかけた菓子パンのことを指すのだそうです。フィンランド人は1年に約10キロも消費するほどコーヒーが好きで、シナモンロールも同様なのだとか。
フィンランド語には「パンとコーヒー」を意味する「pullakahvit」という特別な言葉もあるほどなのだそう。これは家で手作りをしたり、外食、仕事で同僚と食事する時にも使われている親しみ深い言葉なのだとか。
フィンランド人にとって「pullakahvit」は1日の中で最も重要な時間で、カロリーも気にしないそうですよ。今この時期に、自宅でシナモンロールを焼いて、家の中を良い香りで満たしてみるのもいいでしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=8ynuFYeEJMc
▼ヘルシンキでおいしいシナモンロールが食べられるおすすめのお店はこちら
ヘルシンキでおいしいシナモンロールが食べられるおすすめのお店
【5】オンラインで思いを巡らせよう(美術館に行く代わりに)
(C)Emilia Hoisko/Visit Finland
フィンランドの現代美術には、実験的なアーティストが主導するイニシアティブから広告のギャラリー、重要な芸術機関まであらゆるシーンがあり、現在55を超える美術館やギャラリーがフィンランドにあります。
フィンランドは極端で対照的な国でもあり、フィンランド人と自然との密接な関係はフィンランド芸術のインスピレーションの主な源なのだそうです。フィンランド人はストレスや考えを作品にしたり、心を落ち着かせ、居心地の良い空間にするためにアートを使うのだとか。
自宅のソファから、オンラインでバーチャル・フィンランド旅行をするのも良いですね。アートがどれだけ幸福を与えてくれるのか分かるかもしれませんよ。
https://www.instagram.com/amoskonst/?hl=sv
▼ラップランドでは、北極圏に位置するロバニエミ美術館がおすすめ。フィンランドの現代美術と北部美術の詳細は以下をご覧ください。
https://cumulus.rovaniemi.fi/rovtaide/
より古典的なものをこだわって探している方は、アテネウム美術館が最適。ヘルシンキにあるアテネウム美術館のコレクションには、有名なフィンランドの芸術家、Akseli Gallen-Kallelaの450点以上の作品が含まれています。
▼アテネウムへのバーチャルツアーはこちら
https://artsandculture.google.com/partner/ateneum-art-museum
オンラインで見たアート作品でインスピレーションを受けたら、ネットショッピングを楽しむのもいいでしょう。
https://en.taiko.art
冬が長いフィンランドは、自宅で有意義な時間を過ごすためのアイデアに満ちた国だと言えるでしょう。フィンランド式の心を落ち着かせ、自宅で幸福感を満たす方法をぜひ試してみてくださいね。フィンランド人の文化や習慣に倣うことで、フィンランドを旅している気分にもなれそうですね。
HP:http://www.visitfinland.com/ja/
[参考]
国連ウェブサイト
https://worldhappiness.report/