岩木山と天守の見事な風景「弘前公園」
1611(慶長16)年に築城された当時の形態が状態よく残っていることから、国の史跡に指定されている弘前城。廃藩となるまで260年もの間、弘前藩の政治の中心地として使われていました。天守や櫓(やぐら)3棟、城門5棟が重要文化財に指定されている東北地方を代表する歴史地区であり、人気の観光地として知られます。背後に岩木山がどっしりとそびえる、美しい風景が印象的な公園です。
日本屈指の桜の名所
弘前公園には約50種2,600本の桜があり、シーズンを迎えると敷地内を埋め尽くさんばかりに桜が咲き誇ります。ソメイヨシノや枝垂桜、京都から苗木が持ち込まれたというカスミザクラなど、さまざまな品種の桜が城内を彩る、日本屈指の桜の名所としても知られています。
お濠の水面を埋め尽くす桜の花びらの絶景
弘前公園の外濠の花筏(はないかだ)は、近年特に注目されている絶景ポイント。桜の花びらが散り始めると、まるで桜の絨毯を敷き詰めたようにお濠がピンク色に。水面を埋め尽くす花びらがゆっくりと動く様子は、時間を忘れて見とれてしまう絶景です。
現在も美しく花を咲かせる日本最古のソメイヨシノ
日本最古のソメイヨシノがあることでも知られる弘前公園。その桜は、1882(明治15)年に旧藩士の菊池楯衛氏が1,000本のソメイヨシノを寄贈した時の1本、と言われています。寿命が60年~80年と言われるソメイヨシノですが、推定年齢120年というこの老木は、今も美しい花を咲かせます。場所は、二の丸与力番所と東内門の間にありますよ。弘前公園には、樹齢100年を超えるソメイヨシノが300~400本もあることから、多くの専門家から樹木の管理技術を高く評価されているのだそうです。
弘前さくらまつり
桜のシーズンに毎年開催される「弘前さくらまつり」は、1918(大正7)年に始まった弘前城の伝統行事です。2018年で100周年を迎えましたが、戦争で開催されなかったこともあったため、今年2020年は100回目記念ということに。園内には約200店の露店が出店するほか、お濠のボートをはじめ、抹茶のお茶会や観光ボランティアガイド、夜のライトアップなどなど、さまざまなイベントが予定されています。
※今年の開催に関しては、新型コロナウイルスの感染状況や国の方針等により、変更となる場合があります。
会期:2020年4月23日(木)~5月6日(水)
ライトアップ:日没~23:00
露店・出店の営業時間:9:00~21:00
所在地:〒036-8356 青森県弘前市下白銀町1
電話:0172-35-3131 (公益社団法人 弘前観光コンベンション協会)
弘前公園公式サイト:http://www.hirosakipark.or.jp/
弘前さくらまつり公式サイト:https://www.hirosaki-kanko.or.jp/web/edit.html?id=cat02_spring_sakura
弘前公園の公式サイトでは開花状況が随時アップされていますよ。
[情報協力・写真提供:(公社)弘前観光コンベンション協会]
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