外務省は2020年3月31日、新型コロナウイルス感染症拡大を受けて、世界49カ国に渡航中止勧告(感染症危険情報レベル3)、その他の国に不要不急の渡航自粛要請(感染症危険情報レベル2)を発出しました。ベトナムでは2020年3月22日から全ての国・地域からの外国人の入国が停止(ただし専門家、企業管理者、高技能労働者等は例外)となっています。外務省の「新型コロナウィルス感染に関する緊急情報」をご確認ください。
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/info0330.html
すべてが景観デザイナー「ビル・ベンスリー」ワールド
このホテルを紹介するにあたり、「ビル・ベンスリー」というアメリカ人建築家を語らないわけにはいきません。彼はタイ、マレーシア、インドネシア、モルディブほか多くの有名リゾートホテルの景観デザイン、および室内デザインを手がける、リゾートの世界では大変著名な景観(ランドスケープ)デザイナーです。
詳細は、こちらを日本語翻訳してご覧ください。
https://www.danang.intercontinental.com/ja/bill-bensley-resort-designer
彼は、ダナンの自然保護区ソンチャ半島39ヘクタールの敷地にこのホテルを作るために、なんと9年の構想をかけました。ベンスリーデザインに惚れ込んだベトナム人オーナーは、「100%、自分の好きにしていいよ」と依頼したそうです。
ですので、ここは本当に何の規制もなく、ベンスリーさんが心の底から好き放題デザインした珍しいリゾートホテルというわけです。
ビル・ベンスリーの建築に魅せられて、彼が手掛ける最新ホテルを追い続け撮影してきたリゾートカメラマンがこう言いました。
「彼がデザインしたホテルに泊まると、もうね、楽しくてしょうがないんですよ。リゾートを歩いていると、突拍子もない形をした彫刻に出会ったりして、思わず笑みがこぼれます。土地のカルチャーを愛し、地形をうまく生かしながら、独自性のあるデザインを仕込んでいく。旅人を夢の世界に運んでくれますよ」
カメラマンに勧められて、こちらへ初めて泊まった時、筆者もその独自の世界観にハマってしまいました。
白×黒の世界はベトナムの寺院をイメージ
ソンチャ半島の緩やかな傾斜地に建つ白と黒の建物群は、まるでひとつの集落のようでもあります。
丘陵の敷地は4層になっていて、下から「海」「大地」「空」「天国」の各レベルに分かれています。筆者の部屋はもっとも高い位置にある「天国」でした。どの部屋からも穏やかなバイバック湾が眺められるように設計されています。
ロビーの入り口には「モンキーベイ」と書いてあります。土地の名前はバイバック湾、またの名をモンキーベイと呼ぶそうです。
ロビーエリアのインテリアデザインには大理石がふんだんに使われていて、ベトナム×中国×インドの装飾をミックスさせた独自のオリエンタルな世界観が漂います。
ひとつひとつのディテールに意味があるそうですよ。
ロビーに入ると、奥に開ける海の景色に引き寄せられて、つい外へ出てみました。モンキーベイが見渡せる絶景が広がります。
正面玄関から後ろを振り返ると、寺院のような建物の上にカップルの彫刻が。こちらはベトナム最後の王朝グエン(阮)朝が置かれたフエをイメージして造られています。
森の守り神、ドラゴンを見つけよう
敷地内を歩くと、そこここに、このドラゴンやサルの造り物が現れます。
こちらはサル。181のサルが敷地内に置かれているそう。
「天国」のクラブテラス・スイート・オーシャンビューに泊まってみた
ゲストルームに案内されました。まるで寺院入口のような数寄屋門から入ります。
客室はモダンなモノトーンの世界!こちらはベッドルーム。ひとつひとつのディテールにいちいち感動してしまいます。たとえば、ベッドボードには、ソロバン玉のような連子窓(れんじまど)風飾りがあり、これは東南アジアの寺院によく見られる窓飾りを模しています。
デスクエリアも、離れて見るとこんな風に左右対称(シンメトリー)になっています!
高級感漂うバスルーム。
大きなベランダからは、海とリゾート敷地を見渡せます。
トイレの壁に飾ってある文様、天井のライトのデザインにも惹かれました。
お持ち帰りできるカゴバッグとスリッパ、ベトナム人のシンボル、すげ傘の「ノン」。すべてがオシャレで感激してしまいました。
他のカテゴリーのお部屋も見せてもらいました
こちらは、ペニンシュラスイートのベッドルーム。
外にもリビングルームがあります。
浴室も超ゴージャス!洗面台とバスタブ、天井のライトの鶯色アクセント、それに合わせたバスマットの色。湯船につかりながら、浴室インテリアの数々を楽しめます。
こちらは「海」レベルのヴィラのベッドルーム。
天蓋ベッドが美しく、天井のライトもアーティスティックです。浴室の入口も、まるで美術館のインスタレーションのよう。美しすぎてため息が出ます。
レストランエリアも楽しい演出
旅にとって最も大切な食事、これも高いレベルです。レストラン&バーは5つ。写真はシグニチャーレストランの「ラ・メゾン1888」。
今回はクラブフロアの「クラブ・テラススイート」に宿泊していたので、午後のアフタヌーンティーと夕方のカクテルサービスタイムも堪能できました。
レストランは、まずはミシュラン3つ星シェフが手掛ける「ラ・メゾン1888」(2020年4月現在は閉館中)。
ベトナムとアジア料理の「シトロン」(上写真)と、ビーチ沿いにある地中海料理「ベアフット」。
シトロンのベトナム料理は、それぞれ美味でした!
タパス料理が味わえる「バッファロー・バー」は「ラ・メゾン1888」内にあります。
こちらは、ラ・メゾン1888のテラス席へのアプローチ。フレンチコロニアル建築の美しさに目を奪われました。
カクテルが美味しい「ロングバー」。海を見ながら過ごせます。
ロングバーはインド式インテリア。ソファーに寝そべったり、吊り下げられた椅子に揺られながら、夢見心地で過ごせますよ。
ハーン・ヘリテージスパとネイルスタジオもユニーク
スパエリアもゴージャスです。こちらはウェイティングルーム。
壁一面に置かれたエッセンシャルオイル。13種のオイルから、セラピストがその人の体の状態に合わせて選んでくれます。
スパルームの形が面白くて、クォンセットハット(Quonset Hut)と呼ばれる、アメリアのかまぼこ型兵舎を模した建物内にあります。
こちらは内部のスパルーム。こちらのネイルサロン「ペディ・マニ・キュア・スタジオ」は、世界的な足医学専門家バスティアン・ゴンザレス氏が監修しています。足のケアから始まるトリートメントを受ける客の約3割は男性ということでした。
夜のライトアップも愉しんで
そして何が素敵って、夜のライトアップです。
特にロビーエリアのライトアップは美しいので、レストランに行く途中、または食事の後に行ってみてください。
プールエリアからの「ベンスリー・ヴィレッジ」の景色もしっとりとした美しさ。
ソンチャ半島のダイナミックな景観と、リゾート建築家「ベンスリー」の世界の融合。朝、昼、夜、刻々と変わる海の色と空の色、計算し尽くされたリゾート内の景観の美を存分に堪能しましょう。
住所:Bai Bac, Sơn Trà, Đà Nẵng, Vietnam
電話:(+84) 236-3938-888
HP:https://www.danang.intercontinental.com/ja