目に見えない“幸せ”、判断基準は?
国民の幸福度を数値化、ランキング形式で発表している「世界幸福度ランキング」。2020年版は世界156カ国、186の都市を対象にしています。
目に見えない“幸せ”は、各国の対象者にQOL(生活の質/人生の満足度)を0〜10で評価してもらうほか、「1人あたりの国内総生産(GDP)」「社会福祉」「自由度」「健康・寿命」「社会の寛容性」「(汚職など)腐敗度」の6つの項目から数値化。数値が高いほど、国民の幸福度が高いと評価されます。
幸福度ランキング 6〜10位
まずは6〜10位の発表です。
第9位・・・オーストリア(7.294)
第8位・・・ニュージーランド(7.300)
第7位・・・スウェーデン(7.353)
第6位・・・オランダ(7.449)
昨年と同じく、ヨーロッパ勢が上位を占めています。ベルギー、フランス、ドイツに面したルクセンブルクは、初めてトップ10にランクイン!
幸福度ランキング 1〜5位
続いて1〜5位のランキングです。
第4位・・・アイスランド(7.504)
第3位・・・スイス(7.560)
第2位・・・デンマーク(7.646)
第1位・・・フィンランド(7.809)
フィンランドは2018年から3年連続、首位をキープ! 2013年から今年のレポート(世界幸福度報告書2020)に至るまで、フィンランド、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、アイスランドの北欧勢がトップ10にランクインしています。
レポートでは、北欧の幸福度の高さを「社会保障の充実など、国や地域の社会環境の良さによるもの」と解説。また、人々の(国や政府など)社会に対する信用度の高さもその理由だとしています。
世界幸福度報告書2020の第7章では、北欧諸国で暮らす人々が幸せな理由を多方面から掘り下げ、詳しく解説しています。英語になりますが、興味を持たれた方はご覧になってみてはいかがでしょう?
日本のランキングは? 東京は?
さて、気になる日本の順位はというと・・・2019年の58位から4位ほど下がり62位と、過去最下位に。
また、今年度からは、各国の都市もランキングの対象になりました。もっとも幸福だと感じている人の多い都市はフィンランドのヘルシンキ、東京は186都市中79位という結果でした。
おわりに・・・
新型コロナウイルスで世界が大変なときに幸福度ランキング・・・?と思われる方も、きっとたくさんいらっしゃると思います。
今年度版は2017〜2019年に収集されたデータをもとにしたもの。コロナウイルスが幸福度に及ぼす影響は、翌年のレポートに反映されるものとみられます。
次回、世界幸福度ランキングが発表される頃には、平穏な日常が当たり前の幸せ・・・になっていることを願うばかりです。
[worldhappiness.report]
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