夏のモチーフが浮かぶ【笹屋伊織】の涼の晴風

(C)笹屋伊織

江戸中期（1716年）創業、300年余りの歴史ある笹屋伊織からは、名前の通り涼やかなフルーツ風味のゼリー4種をお取り寄せできます。金魚（りんご）、レモンゼリー、かに（マスカット）、朝顔（甘夏）と夏のモチーフがゼリーの中に浮かび、食べるのがもったいないくらいの愛らしさ。暑い夏にツルンとのど越しの良いゼリーはいかがですか？

(C)笹屋伊織

夏の風物詩【先斗町駿河屋】の竹流し水ようかん「竹露」

鴨川に並行する通り、花街・先斗町にある創業120年の小さな和菓子店。こちらの夏の銘菓「竹露」は、今年生まれたばかりの新鮮な竹に口当たりのやわらかい水ようかんを流し入れ、笹の葉で包んださわやかな一品です。手作りならではのあっさりとした自然な甘さで、誰もがおいしく味わえます。進物用の竹籠入りも風情があって素敵です。

(C)先斗町駿河屋

さわやかなレモン風味【太極殿本舗】のレースかん

1885年創業の大極殿本舗では、昭和初期から作られているというレモンの錦玉羹「レースかん」を夏季限定でお取り寄せできます。レモンの輪切りをレース模様に見立てた姿は、なんとも涼し気で乙女ごころをくすぐります。レモンの香りがふんわり漂う風味も夏にぴったり！　大切な方への贈り物にも喜ばれるはずです。

変わらぬ美味しさ【月ヶ瀬】のあんみつ

(C)月ヶ瀬

昭和初期の創業以来愛され続ける、正統派のあんみつです。東京生まれのあんみつを、吟味した京菓子用の素材で作る京都ならではの味わい。口の中でほどけていくような柔らかい寒天、小豆餡や黒糖がコクを添え、ふっくらと煮た赤えんどう豆と求肥のハーモニーが絶妙です。懐かしい美味しさがクセになりそうです。

ミント色に透き通る【亀末廣】の婦くみづ

1804年創業の老舗和菓子店の「婦くみづ」。素敵なパッケージにも書かれているこの名前は「福水」にかけているそうで、なんとも粋なネーミングです。包みを開くと、優しげなペパーミントグリーンの琥珀羹が現れます。いただくとミントの香りがほんのりと口中に広がる、京都らしく奥ゆかしい夏の和菓子です。

[(C)以外photos by ロザンベール葉]
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ロザンベール葉

ロザンベール葉

主に横浜・東京で育ち、縁あって京都に在住。美術書出版社勤務を経て、フリーランスライター歴20年余り。フランス人のパートナーと共に、フランスとイタリアを中心に気ままな旅をする。海はどこも好きだけど、「地中海」という響きに憧れる。マイペースが好き。