
大都市の駄菓子屋は探すのに苦労しない
駄菓子屋の数は基本的には人口に比例している、と前回申し上げましたが、今回は大都市の大阪。東京近郊や愛知近郊、大阪近郊はまだまだ駄菓子屋が多く残っており、グーグルマップなどの地図アプリで調べると無数にお店が出てきます。なので、今回は探すのに全く苦労せず、さまざまな駄菓子屋の情報や写真を見ながら「ここは新しいお店っぽいな」とか「ここはいかにも昔ながらだな」など品定めをする余裕さえありました。
日本最安のビデオゲーム

店頭に置かれたゲーム機
大和川を渡れば松原市、という大阪市の南の端。「3ちゃんや」という、おもちゃ屋さんがベースの駄菓子屋です。外にはガチャガチャやUFOキャッチャー、エレメカやビデオゲーム機が立ち並び、ずっと遊んでいられそうな雰囲気。ビデオゲームはなんと1プレイ10円。子どもたちが余裕で連コインして遊んでいます。おそらく、これ以下に設定できないはずなので、日本最安の筐体でしょう。
「お宝はナイで~」

3ちゃんやの店主(左)と
「こんにちは~」と店内に入り、立派なガラスケースの中のおもちゃを眺めていると、コッテコテの関西弁(大阪弁?)で店主に話しかけられました。
「もう金目のモンは全部持ってかれてるから、お宝はナイで~」
旅をしてその土地に来ていることを強く実感するのは、方言に触れた時です。3ちゃんやの店主は特に訛りが濃く、「見るからに人の良さそうな、面白そうなおじさん」という雰囲気も相まって、失礼ながら笑いそうになってしまいました。それをきっかけに、買い物の最中から会話がはずみます。あまりに特徴的な訛りに、こちらの話し言葉のイントネーションまでおかしくなってくるレベルでした(笑)。
子どもの登校時間に合わせて開店

左のガラスケースにはおもちゃがいっぱい
3ちゃんやは昭和50年頃に純粋な玩具店として開業したそうです。店主の奥さんの弟さんのあだ名が「さんちゃん」で、店名はそこから来ているとのこと。その後、玩具の量販店が増えると商売が難しくなり、次の手としてガチャガチャやゲーム機のリース業を並行して操業。徐々に玩具の割合が減り、駄菓子や揚げ物、かき氷を置いた現在の形に至るそうです。
「朝早くから開けるんは、子どもの登校時間に合わせてるんや。見守りにもなるし、セールスにもなるやろ?」
「昔はおもちゃも競合が百貨店くらいしかなくてうまく行っとったんや。百貨店も正月三が日は休むやろ?せやからこっちは元日の朝から開けんねん。お年玉持った子らがギラついた顔して来よるんや」
※関西圏の方は正確な関西弁に変換してお読みください
昭和・平成・令和と商売を続ける

カードダスの機械を購入
すべての話にユーモアがある魅力的な店主。なんだかウマが合ってしまい、最終的にはリース用品を置いている倉庫まで見せてくれました。こちらもこちらで絆されて、カードダスの機械を1台買わせてもらい、LINEを交換してお店を後にしました。
後日談ですが、現在はガラスケースは撤去され、おもちゃ屋というカラーはだいぶ薄くなってしまったと話していました。手を替え品を替え、昭和・平成・令和と商売を続ける3ちゃんや。きっとこれからも、時代の変化を上手に感じ取るその感性で子どもたちを温かく迎え続けてくれるでしょう。
3ちゃんや
住所:大阪府大阪市東住吉区住道矢田1-28-3
営業時間:8:00~18:30
不定休
[All photos by Atsushi Miyanaga]

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Atsushi Miyanaga
駄菓子屋いながき店主。1979年生まれ。経営していた学童保育を事業譲渡し、その後、息子と二人で日本一周駄菓子屋巡りの旅へ。超高齢化や後継者不足、利益率の低さなど、店主から語られる昔ながらの駄菓子屋の窮状を知り、なんとかこの文化を未来に繋げられないかと埼玉県加須市に駄菓子屋を開業。発達障害のシングルファザーですが、周囲の助けもありなんとか楽しく生活しています。
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