祇園にある元お茶屋を生かした甘味処
祇園新橋のたもとにある「ぎをん小森」。白川沿いのお茶屋だった建物を1998年に改装した甘味処です。瓦屋根にすだれの掛かる様子に京都らしさが色濃く感じられます。
白川のせせらぎとみずみずしい青もみじが目にさわやかな、抜群のロケーションです。
7月いっぱいは祇園祭期間なので、京都中心部の至る所に提灯が掲げられています。暖簾をくぐるとどんな空間が待っているのでしょう。
坪庭の緑がみずみずしい座敷席
お店の方が「おいでやす」と京ことばで迎え入れてくれます。細長い廊下の先には・・・
京都の日本家屋ならではの坪庭です。陽光を取り入れる工夫として所々に配されています。
そして案内していただいたのが、美しいお庭を臨める座敷席。長い歴史を歩んできた、独特の味わい深い雰囲気を醸し出しています。
名物を生かした「わらびもちパフェ」
まずは味わいたいのが名物の「わらびもち」を生かした「わらびもちパフェ」(1,630円・税込)。抹茶アイスにはじまり、バニラアイス、その奥には香ばしいきな粉をまぶしたわらびもち、栗、抹茶ゼリー、小豆、抹茶スポンジ・・・。食べても食べても新しい味が出てくるので飽きることがありません。最後は抹茶ゼリーと寒天で、さっぱりとした後味になるよう工夫が凝らされています。
全体的に甘さ控えめ、あっさりとした上品な和風パフェです。わらびもちは伸びがよく、その独特の食感が箸休めのような存在になっています。次から次へと遭遇するスイーツを一生懸命味わっているうちに、一つペロリと食べ終えてしまいました。パフェ一つ完食できるか不安・・・という人にもおすすめです。黒蜜付きなので、好みでかけるとコクが増しておいしいですよ。
青もみじを眺め、白川のせせらぎを聴きながら・・・
ふと外に目をやると、すだれ越しの白川のせせらぎと青もみじが涼しげです。窓を開けられる季節なら川の音も心地よく、時がゆったりと流れていきます。秋には紅葉を楽しめる特等席。2階には桜を臨める座敷席もあります。季節ごとに異なる表情を楽しめるのも魅力です。
「抹茶ババロアパフェ」で抹茶ざんまい
そしてもう一つは「抹茶ババロアパフェ」(1,500円・税込)。こちらは上記のわらびもちの代わりにババロア入りです。ババロアは口の中で溶けていくような、はかない食感がクセになりそうです。アイス、ババロア、ゼリー、スポンジに至るまで全て抹茶味!抹茶好きにはたまりません!甘さと苦みがほどよくマッチしています。
抹茶は京都の名店「柳桜園」の「綾の森」を使用し、わらびもちはわらび粉100%で毎朝練った練りたてです。小豆は一日使う分だけの十勝産大納言を毎朝炊いているそう。「こだわり」というよりは「あたりまえ」を大切にしているという姿勢に信頼が置けます。
ほかにもパフェは「あずきババロアパフェ」「抹茶プリンパフェ」「白玉パフェ」がそろいます。「あんみつ」や「ぜんざい」、季節限定のかき氷「宇治金時」「甘夏」も魅力的で、どれにするか迷ってしまいます。京都に来る度に訪れる価値は大いにありそうです。
名物の「わらびもち」(賞味期限は当日中)、「抹茶バウムクーヘン」「抹茶パウンドケーキ」は店頭で購入できます。お土産におすすめです。
界隈は国の重要伝統的建造物群保存地域に指定
パフェを満喫してほっこりした後は、近所を散策。お店の目の前にある「辰巳大明神」は地域の守り神であり、祇園の芸舞妓さんから信仰を集められているそうです。
向かいには祇園の中でも最も風情あふれる巽橋があります。紅柄(べんがら)格子、瓦屋根とすだれの連なる家並みが印象的。春には桜の名所です。祇園新橋界隈は、国の重要伝統的建造物群保存地域に指定されています。
白川沿いをそぞろ歩いて祇園界隈を散歩するもよし、東に向かえば知恩院や円山公園にたどり着きます。祇園祭の舞台である八坂神社もすぐ近くです。思い思いに京都観光に繰り出してくださいね。
[All photos by ロザンベール葉]
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ロザンベール葉
主に横浜・東京で育ち、縁あって京都に在住。美術書出版社勤務を経て、フリーランスライター歴20年余り。フランス人のパートナーと共に、フランスとイタリアを中心に気ままな旅をする。海はどこも好きだけど、「地中海」という響きに憧れる。マイペースが好き。
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