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京都の秋の空の下、平安神宮前「平安蚤の市」にお宝を探しに出かけよう!

Posted by: ロザンベール葉
掲載日: Nov 8th, 2020. 更新日: Nov 8th, 2020

秋、京都散策が気持ちの良い季節がやってきました。京都にはさまざまな市が立ちますが、昨年始まった、毎月10日前後に平安神宮前の岡崎公園で開催される「平安蚤の市」がにわかに注目を集めています。京都をはじめ全国各地から、和洋のアンティークを扱うお店が集います。よくよく目を凝らせばお宝発見!秋の空の下、京都の新しい蚤の市に出かけてみませんか?

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大鳥居


2019年4月から始まった新しい“蚤の市”

平安蚤の市1

京都には東寺の弘法市や北野天満宮の天神市など、毎月行われる骨董市があります。最近特に人気なのが2019年4月から始まった、平安神宮向かいの岡崎公園で毎月10日前後(HPで要確認)に開催される「平安蚤の市」。他の市より比較的新しめの和洋のアンティークを扱う骨董店、古道具店、古着店が、140㎡というスケールの大きな空間に一堂に集います。

京都のお店はもちろん、全国各地からはるばる来られる希少なお店も多く、出会いはまさに一期一会。お店によっては、毎月来られるのかはわかりません。毎回新しい出会いがあるのもワクワクします!

では平安神宮の大鳥居をくぐって、早速のぞいてみましょう!

おしゃれなアンティークがたくさん!

蚤の市2

この「平安蚤の市」には、おしゃれな店が多いのが特徴です。商品をただ雑然と並べている店はほとんどなく、実際にお店をしている人が多いからか、さすがに見せ方が洗練されています。

実はこのお店で気に入ったビンを見つけましたが、ほかの店を見てから後で寄ればいいか、なんてのんきに構えて再度訪れてみると見当たらなくてガッカリ・・・。気に入ったものでリーズナブルなら、迷わず購入することをおすすめします!安くていいものは当然なくなってしまうのでした。

蚤の市4

鏡の上にグラスをあしらうとは憎い演出です。美しすぎる!

蚤の市3

100円のお皿も味わいがあります。

蚤の市20

蚤の市4

これは何に使うんだろう・・・、と思うような用途不明なものも結構あります。錆びて味わいを帯びた鉄。こういうものをセンスよくインテリアに生かせたら立派なアーティストですね。

実際にこの市にはアーティストが作品に使うための小道具を求めに来ることも多いようです。筆者が行った時には、うるし作家さんがおられました。

蚤の市5

ヨーロッパ製と思われる銀のカトラリーも。

蚤の市6

イギリス製でしょうか。椅子もあります。

蚤の市7

こちらは正統派の骨董店。状態の良い古伊万里の器は日常使いに活躍してくれそうです。ショップカードがある店なら、もらっておくとオンラインや現地で購入することもできます。

蚤の市15

4月に京都の「都をどり」のお茶席でいただける、お団子の描かれたお皿を発見!これを5色集めたいという京都人は多いはずです。京都通の人へのお土産に喜ばれるかも。

蚤の市8

「たき火 たばこ に注意」の看板など、一瞬何コレ?と思うようなものを見つけるのも蚤の市の楽しみのひとつです。

平安神宮

平安神宮の前まで来て折り返しです。

インテリアのヒントがいっぱい!

大鳥居2

折り返した後は平安神宮の大鳥居が見えます。

蚤の市9

同じ色、素材ごとに並べてあり、これだけでスッキリとして見えます。インテリアの良いお手本になりそうです。本当にこの市には、インテリアのヒントが詰まっています。

蚤の市19

お店自体があまりにもアートな空間。

蚤の市9

時計としてはもう使えないのでしょうが、文字盤って美しい!インテリアに映えそうです。

蚤の市11

古布はテーブルセンターや暖簾にしてもいいかも。

ヨーロッパの蚤の市にいる気分に!

蚤の市12

フランスのアンティーク。現地で買い付けておられるそうです。フランスの蚤の市のような雰囲気です。

蚤の市13

これはかわいい!とだいぶ迷いました。水玉ばかりのカップたちはポーランド製だそう。東欧のものはどこか垢ぬけない手作り感が魅力的。ヨーロッパで買い付けているとのこと。こちらははるばる高知市から来られていました。来月は出店するかわからないそう。他にも三重や奈良から来ているお店がありました。

蚤の市14

北欧ものもあります。確かリーズナブルだったので、好きな人には垂涎ものでしょう。

蚤の市14

ヨーロッパの古本。現地の古本市にいる気分です。

蚤の市16

さまざまなデザインのコーヒーミル。なかなかのお値段だったのでヴィンテージでしょう。使い込んだ味わいがいい感じです。

幕末から昭和のものまで

蚤の市17

この小さなお皿に引き寄せられました。明治~大正時代のものだそう。

蚤の市18

同じお店のガラスの器。筆者の今回のお目当てはこちらなのです。きれいに飾られていて、しかも1枚1,000円ほどとリーズナブル。同じ昭和に作られていても、その時々で色や気泡の入り方が違うそうです。

迷っていたら、店長さんが「もずくや豆腐をのせてもきれいですよ」とスマホで写真を見せてくれました。ちょうどそんな使い方をしたかったので即購入。京都のお店だったので、また寄ってみようと思います。

蚤の市18

こちらは同じお店の手描きのお皿。幕末の頃のものだそうで、さすがに大切に木箱に入れられています。

世界中の古いものを愛する人たちの交流の場

大鳥居

「世界中の古いものを愛する人たちで賑わう文化交流の場となるような蚤の市を目指し、京都から日本の文化を発信して参ります」とHPに記されています。単なる買い物に留まらず、お店の人に商品のことを聞いたりして交流できるのも蚤の市の醍醐味です。既に常連になっている人も結構いました。そして以前は外国人が結構いたのですが、今回はほとんどいないのが残念でした。

外国人と行くと、先入観のない目で物色し意外な使い方をするために購入するので、固定観念が軽やかに覆されます。他の市でしたが、フランス人の友人が木製の古い大きなそろばんに目を付け、自宅のオブジェ用に購入。そして足の付いた碁盤はソファのサイドテーブルとして・・・。日本人ではなかなか思いつかないアイデアですよね。

現在カフェを営むフランス人は毎月市に通い、古い鉄製の蚊取り線香用の入れ物を買い集め、今では自分の店で使っています。同様に京都の古い写真を集め、額に入れて店に飾ったりとなかなかクリエイティブ。アイデア次第で使い方は自由自在です。

お店によると思いますが、値段交渉もできます。以前、筆者が同じ店で商品を2つ購入する時に交渉してみたら、安くしてくれました。試してみてもいいかもしれません。そして通の人たちは、商品が最も豊富なオープンと同時に行くようです。

岡崎エリアについて

東山

この界隈は「岡崎」と呼ばれ、東山や比叡山を背景に、東には紅葉の美しい南禅寺や永観堂、北には平安神宮が徒歩圏内にあり観光ついでに立ち寄るにも便利です。京都国立近代美術館や、今年春にリニューアル開館した京都市京セラ美術館、ロームシアター京都など文化施設の集まる文教地区でもあります。

岡崎公園では天気がよければ、サンドイッチやおにぎり、京都の食材を購入してピクニックもできます。京都旅行が市の開催日と重なるなら、散歩がてらのぞいてみてはいかがでしょう。レアな掘り出し物が見つかるかもしれませんよ!

平安蚤の市
2020年11月10日(火)開催(毎月10日前後。以降はHPで要確認)
開催時間:9:00~16:00
※開催時間は会場の都合や天候によって変更になる場合があります。
※雨天・荒天中止(一時的な小雨の場合は決行)
URL:https://www.heiannominoichi.jp/
場所:岡崎公園 平安神宮前広場

[All photos by ロザンベール葉]
Do not use images without permission.

ロザンベール葉

ロザンベール葉
主に横浜・東京で育ち、縁あって京都に在住。美術書出版社勤務を経て、フリーランスライター歴20年余り。フランス人のパートナーと共に、フランスとイタリアを中心に気ままな旅をする。海はどこも好きだけど、「地中海」という響きに憧れる。マイペースが好き。


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