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サンタの名前は各国で違う?クリスマス当日に読みたいトリビア4選

Posted by: 坂本正敬
掲載日: Dec 24th, 2020.

クリスマスは日本人にとっても心が躍るイベントですが、実際は文化の背景などもよくわからないまま祝っている部分が多いのでは?そもそも「サンタクロースって誰なの?」と聞かれても、“白いひげを生やしたおじいさん”としか答えられません。そこで今回は、世界各国の情報源やジェリー・ボウラー著『図説クリスマス百科事典』(柊風舎)を基に、日本人が意外に知らないクリスマスのトリビアをいくつか紹介します。

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「サンタクロース」は世界共通語ではない?

クリスマスになると、贈り物を運んできてくれる老人がいます。赤い服を来て、白いひげを生やし、トナカイに乗ってくる後期高齢者ですが、あの人の名前を日本人は「サンタクロース」と呼びます。もちろん、この言葉は世界でも知られているのですが、むしろ違う名前でプレゼントの運び屋が呼ばれている国もたくさんあるとご存じですか?

最近のニュースでも、その呼び名の違いが明らかになりました。新型コロナウイルス感染症の影響で、ヨーロッパでは移動規制が行われていますが、EU(欧州連合)が各国のクリスマスプレゼントの運び屋、日本でいうサンタクロースだけは、移動規制の対象外になると発表し、話題を呼びました。

その際、移動規制の対象外になった運び手は、Saint Nicholas(聖ニコラス)、Pere Noel(ペール・ノエル)、Babbo Natale(バボ・ナターレ)、Reyes Magos(東方の三賢人)、Agios Vassili(アギオス・ヴァシリス)です。いずれも、オランダ、フランス、イタリア、スペイン、ギリシャなどの「サンタクロース」ですね。

そもそもサンタクロースの呼び名は、『広辞苑』(岩波書店)によると、聖ニコラスのオランダ語なまり、Sante Klaassがオランダ人新教徒によってアメリカに持ち込まれ、アメリカで広まった背景があると書かれています。いわばアメリカ的な呼び方なのですね。

『図説クリスマス百科事典』によれば、日本のクリスマスの文化は、第二次世界大戦の敗戦後に、アメリカの進駐軍によってもたらされたと書かれています。その意味で、アメリカの影響が日本での呼び名に直接的な影響を与えているのですね。

ちなみにイギリスの言葉、本当の英語では、Father Christmasと呼びます。

クリスマスのプレゼントの交換が元日の国もある

クリスマスは日本では宗教的な意味がほとんどありません。

単なる商業イベントになっていて、プレゼントなどの購入による消費活動が最大の目的となっています。このクリスマスプレゼント、日本では何日に交換しますか?恐らくクリスマスイブ、もしくはクリスマス当日ですよね?

この伝統は、世界で共通の習慣だと思うかもしれませんが、実はヨーロッパや北米など一部の国と地域では異なります。

『図説クリスマス百科事典』によれば、例えばギリシャ、カナダ東部、スコットランドなど一部の国と地域では、元日にプレゼントを交換する様子。

真偽のほどを確かめたくてギリシャ人の友人に聞くと、今でこそクリスマスと元日がミックスされてきているみたいですが、もともとは元日がプレゼントの交換日だと言います。

欧米のクリスマスシーズンは、12月20日ごろから元日まで続きます。その意味で元日もクリスマス休暇の一部。日本のように慌ただしくクリスマスが終わってしまうわけではないので、元日にプレゼントを交換しあっても、何ら問題はないのですね。

クリスマスに生まれた人は不運になる?

例えば友達に誕生日を聞いて、「クリスマス」と言われたら、どのような反応をするでしょうか?何となく日本ではクリスマス=ロマンティックなイメージがあるので、「ええ、すてき!」と好意的に反応するのではないでしょうか?

このクリスマスに生まれた人に対する印象は、国と地域によって全く異なります。むしろクリスマス生まれがネガティブにとらえられる国もあって、例えばギリシャ、ドイツ、ポーランドなどでは、クリスマス=誕生日があまり好ましく考えられていないと、先ほど話を聞いたギリシャ人の友人が教えてくれました。

例えばギリシャでは、クリスマスに生まれた子どもが「カリカンツァロイ(妖怪のような小人)」になる、ポーランドやドイツでは、クリスマスに生まれた子どもはオオカミ人間になる、ポーランドの一部であるシレジアでは、クリスマス生まれの子どもは泥棒になると思われている(いた)のだとか。

確かに似たような記述は、『図説クリスマス百科事典』にもありますが、一方で同著によれば、クリスマス生まれの子どもは社会的に成功するケースのほうが統計的には多いという事実もあるそう。

その理由は、小さいころから親と周囲に特別視されるため、自己肯定感が育ちやすく、結果として自己実現の可能性も高まるからですね。

オーストラリア人は年に2回クリスマスを祝う

最後は南半球のクリスマスから。筆者が昔読んだ日本人中学生向けの英語の教科書に、南半球のクリスマスの祝い方が載っていました。

サンタクロースがサーフィンをしているイラストも掲載されていたような気がしますが、実際にオーストラリアではクリスマスを海辺で祝います。

オーストラリアの12月25日といえば真夏です。当日はビーチに出かけ、水着にサンタの帽子をかぶって、開放的に祝うのですね。

ここまでは多くの人が知っていると思いますが、一方で雪が降るクリスマスの雰囲気に憧れる一部のオーストラリア人たちは、冬の7月に山(シドニーから近いブルー・マウンテンズなど)に出かけてキャンプとたき火をしたり、イルミネーションでクリスマスムードを出したバーに行って、まったりと時間を過ごしたりするそう。要するにオーストラリアでは冬と夏の2回、クリスマスが来るイメージなのですね。

以上、クリスマスのトリビアを紹介しました。今日、誰か大切な人と会う予定があるのならば、その時にこの雑学を披露して、会話のネタにしてもらえれば幸いです。すてきなクリスマスを。

[参考]
How Do People in Australia Celebrate Summer Christmas? – Suri Do]
Christmas in July – Australia
We will waive COVID travel restrictions for Father Christmas, EU confirms – euronews.

[All photos by Shutterstock.com]

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター
1979年東京生まれ、埼玉育ち、富山県在住。成城大学文芸学部芸術学科卒。国内外の媒体に日本語と英語で執筆を行う。北陸3県を舞台にしたウェブメディア『HOKUROKU』の創刊編集長も務める。 https://hokuroku.media/


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