
自然の宝庫、フィンランド北部の「ラップランド」

豊かな自然を誇る大地が広がる、フィンランド北部の「ラップランド」。夏は白夜が訪れ、秋は森の木々が紅葉に染まるなど、シーズンによって自然のダイナミックな魅力を楽しめます。冬になると辺りは白銀の世界に包まれ、オーロラ観賞地として人気です。
オーロラ観賞の絶好スポットとは

広大なラップランドに点在するオーロラ観賞地は、地域よって出現する確率が違うのだそう。北部では9月から翌年3月までの空気が澄んだ夜に、オーロラが見えることが多くなりますが、ラップランド南部では年に10~20日ほど。自然現象によって出現するオーロラは、北に行くほどその出現率は高くなるのだそうです。

オーロラ観賞は、星空と同じく暗い場所のほうが適しているので、丘の上や湖畔など、街の明かりが邪魔にならない場所に行くのがおすすめ。真っ暗な夜空で繰り広げられる美しい天体ショーは、実際に見たら一生の思い出になりそうですね。
ガラス張りのイグルーがある「サーリセルカ」郊外

全面がガラス張りのドームになった「ガラスイグルー」は、オーロラ観賞をする手段として理想的なアイデア。フィンランドの寒い冬の夜に部屋の中で休んでいて、見上げたら美しい星空とオーロラが眺められるなんて夢のようですよね。
ラップランド北部の町「サーリセルカ(Saariselkä)」の郊外には、トイレや洗面所付き、シャワーも付いているタイプなど、さまざまなタイプのガラスイグルーが点在しています。暖かく保たれた部屋の中でのんびりしながら夜空を楽しむという、贅沢で快適な時間を過ごせそうです。
【サーリセルカ(Saariselkä)】
アクセス:ヘルシンキ空港からイヴァロ空港まで、飛行機で約1時間40分、イヴァロ空港からサーリセルカまでエアポートバスで約30分
サンタクロースに会える村「ロヴァニエミ」

ラップランド南部の「ロヴァニエミ(Rovaniemi)」という町には、サンタクロースに一年中会える「サンタクロース村(Santaclaus Village)」があります。トナカイが飼育されているこの地では、冬になるとトナカイが引くソリに乗る体験も人気。雪景色の中でソリに引かれていたら、サンタクロースのような気分を味わえそうですね。世代を超えて楽しめる、夢が詰まった場所です。
【ロヴァニエミ(Rovaniemi)】
サンタクロース村(英語):https://santaclausvillage.info/
アクセス(飛行機):ヘルシンキ空港からロヴァニエミ空港まで、飛行機で約1時間20分、ロヴァニエミ空港から町までエアポートバスで屋う15分
アクセス(電車):ヘルシンキからロヴァニエミまで、寝台特急で約12時間
2020-21年、冬のフィンランド
2020年12月23日現在、ロヴァニエミのサンタクロース村は、時間を短縮してオープンしていますが、クローズしているレストランも。レストランの営業については、フィンランド国内での感染者の推移によって制限が変わるそうです。ガラスイグルーも営業している施設が多く、健康な状態であれば国内の移動も可能ですが、衛生管理やマスクのエチケットを守って移動することが推奨されています。
フィンランド北部のラップランドで実現する、憧れのオーロラ観賞。真っ白な雪に包まれる世界や、大自然の迫力を実感できる地で、心にいつまでも残るような、美しい景色に浸れそうですね。
参照
・フィンランド観光局:https://www.visitfinland.com/ja/
・フィンエア―:https://www.finnair.com/jp/jp/japan/lumimatka/lumi2
・Finland The Ministry of Economic Affairs and Employment:https://tem.fi/en/guidelines-for-the-safe-reopening-of-domestic-tourism-in-finland
[photos by shutterstock.com]
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minacono ライター
日本とカナダで観光業界に勤務。旅行会社、現地ツアーオペレーター、航空会社、観光局、いろんな分野で旅と関わってきました。現在はフランス在住。美味しい食べ物とお酒がうまく出会った時すぐ感動する。犬好き。でも猫みたいな性格に憧れる。
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