天王川八景のひとつ!人々の心を酔わす美しさ「天王川公園の藤」(津島市)
緑の並木道に囲まれた「天王川公園」は、町を流れていた佐屋川の支流・天王川に土砂が堆積し、楕円形となった「丸池」を中心にした公園です。そんな水の公園・天王川公園の見所は、なんといっても長さ275メートル、面積5,034平方メートルの見事な藤棚! キュウシャクフジやムラサキカピタンフジ、シロカピタンフジなど12種類の藤が植えられていて、かつて「藤浪の里」とも呼ばれていた津島市の名残を今日に伝えています。
昼は春風にそよぐ華麗な藤を、夜は幻想的な雰囲気を醸し出す藤を思う存分、堪能できますよ。藤棚の下を流れる疎水の水面に映り込む藤も見ものです。天王川公園の藤は、例年4月下旬から5月上旬に見頃を迎えます。帰省や旅行ついでにぜひ訪れたいですね。
住所:愛知県津島市宮川町1
電話番号:0567-28-8051(津島市観光協会)
アクセス:名鉄津島線「津島」駅より徒歩約15分
HP:http://www.city.tsushima.lg.jp/shokai/matsurikyoudo/fujimatsuri.html
自然遊歩道にはつつじのトンネルも「冨士神社・善住禅寺周辺のツツジ」(豊川市)
豊川市萩町の冨士神社・善住禅寺周辺は、高さ約3メートルのコバノミツバツツジの木が2万本以上立ち並ぶ群生地です。1991年には豊川市の天然記念物にも指定されました。4月上旬から中旬にかけてはツツジの花が赤紫色に染まり、山里の春を彩ります。自然遊歩道には、コバノミツバツツジのトンネルをくぐれる階段も。例年通りであれば、コバノミツバツツジの開花に合わせて「豊川・萩のミツバツツジまつり」が開催され、観光物産展を楽しむこともできます。
『萩音頭』にも歌われているコバノミツバツツジの名前の由来は「小葉の三つ葉つつじ」という意味で、小さな3枚の葉を持っているのが特徴だそう。淡いピンクから濃い紅紫に美しく色づいたかわいらしいコバノミツバツツジを愛でて、春を大満喫したいですね。
住所:愛知県豊川市萩町倉戸
電話番号:0533-89-2206(豊川市観光協会)
アクセス:名鉄名古屋本線「名電赤坂」駅より徒歩約50分
HP:https://u.yakijake.net/hocz6irj
日本三大カキツバタ自生地のひとつ「小堤西池のカキツバタ」(刈谷市)
刈谷市の最北部にある小堤西池は、京都の大田ノ沢、鳥取の岩美町唐川と並ぶ、日本三大カキツバタ自生地のひとつです。1938年には国の天然記念物に指定されました。5月中旬になると、緑一面の湿地に清楚な青紫色の花を咲かせます。
こちらのカキツバタは地元の有志による「小堤西池のカキツバタを守る会」が保護活動を行っています。必要最小限の除草などにとどめ、ほぼ自然のままの姿にしてあるため、株ごとに花の色や大きさが異なるのもポイントです。
愛知県や刈谷市の花として親しまれているカキツバタは、水辺の修景には欠かせない花。古くは万葉集にも登場します。日本人が愛してやまないカキツバタが湿地一面に咲く様は、一見の価値があると言えるでしょう。
住所:愛知県刈谷市井ケ谷町小堤西
電話番号:0566-62-1037(刈谷市文化観光課)
アクセス:刈谷市公共施設連絡バス「洲原公園北口」から徒歩約15分
HP:https://bit.ly/3sal48L
2万2,000平方メートルの敷地に40万株が咲き誇る「茶臼山高原の芝桜」(豊根村)
愛知県最高峰、標高1,415メートルの茶臼山高原は、春の新緑、夏のキャンプ、秋の紅葉、冬のスキーと四季を通して楽しめる場所。茶臼山の南に位置する標高1,358メートルの萩太郎山からは、南アルプスはもちろん、天気の良い日は浜松や名古屋まで見えることも。
5月上旬から6月上旬になると、その頂上付近に、芝のように地を這い、小さな花が地面を覆うように咲く芝桜の絨毯が広がります。2万2,000平方メートルの広大な敷地にピンク、白、淡青、青紫など、色と形の異なる6種類、40万株の芝桜が咲き誇り、萩太郎山頂までのリフトから眺める芝桜は、まるで天空の花回廊。5月8日〜6月6日には、「芝桜まつり2021」が開催され、夜には芝桜のライトアップも行われる予定です。
住所:愛知県北設楽郡豊根村坂宇場字御所平70-185
電話番号:0536-87-2345(茶臼山高原協会)
アクセス:新東名高速道路「新城」ICより国道151号経由約76km
HP:http://www.chausuyama.jp/
広大な敷地を彩る絶景お花畑、花摘みもできる「観光農園花ひろば」(南知多町)
1年を通して温暖な南知多には、広大な敷地を有する「観光農園花ひろば」があります。春から初夏にかけては、ポピー、キンセンカ、アイリス、ルピナスなどが花畑を彩り、絵本に登場するような絶景を観賞することができます。 一面が同じ種類の花で埋まり、見頃な花々のグラデーションを織りなす光景は話題となり、映画やテレビ番組にも使われています。ひまわりの絶景スポットとしても有名で、秦基博さんの『ひまわりの約束』のPVにも登場。
こちらの農園のうれしいポイントは、ただ花畑を眺めるだけではなく、花摘みができること(一人10本まで。ひまわりは5本まで。ただし小学生以下の方は対象外)。摘んだ花を自宅に持ち帰り、花瓶に飾ることができるんです。また、5月上旬まではイチゴ狩りを楽しむことができ、農家直売の野菜や、ここでしか手に入らない蜂蜜などを購入することもできますよ。さらに、エディブルフラワー(食用のフラワー)を使った季節限定のスイーツやドリンクを味わうことも可能。カップルや家族で1日中楽しめる、ロマンチックなお花畑ですね。
住所:愛知県知多郡南知多町豊丘高見台48
電話番号:0569-65-2432(受付時間 9:00~17:00)
営業時間:8:00~17:00
入園料:大人(中学生以上)700円、小学生(未就学は無料)350円
アクセス:名鉄河和線「河和」駅より海っ子バスに乗車して約20分、「プラスチック団地・花ひろば前」で下車して徒歩約20分
HP:http://www.hana-hiroba.net/
晩春から初夏にかけては温暖で過ごしやすく、屋外で花々を観賞するのに最適なシーズン。この機会に、圧倒的な花の生産量を誇る愛知県の花の名所を訪ねる旅を実現したいですね。