
(C)石垣島ホテル ククル
「石垣港離島ターミナル」から徒歩4分

東京から飛行機で約3時間、沖縄本島から南へ410kmに位置する石垣島。手つかずの自然が多く残る西表島、竹富島や小浜島など南国の楽園・八重山諸島の中心地です。
石垣島を訪れるのは島自体への滞在はもちろん、離島へ行くのを目的にしている人も多いはずです。筆者もその内のひとり。約12年前に訪れ八重山の離島に魅せられて以来、何度も石垣島を通っています。

離島めぐりの初回に滞在したのが、オープンして間もなかった「石垣島ホテル ククル」。石垣空港からバスで約30分、バスターミナルの目の前にあります。シンプル&リーズナブルにして、おいしい朝食やいつでも香り高いエスプレッソがいただけるという気の利いた宿は、当初はまだ希少でした。そしてスタッフの方々の八重山ならではの温かいホスピタリティに、とても良い印象を持ちました。ちなみに「ククル」とは沖縄の方言で「心」を意味するそうです。
しかも離島への船が出る「石垣港離島ターミナル」まで徒歩4分、居酒屋やレストラン、カフェや島唄ライブを楽しめる店などが集まる繁華街・美崎町、八重山のおいしいものがそろう公設市場、土産物屋が立ち並ぶ「ユーグレナモール」は目と鼻の先。離島めぐりにも街遊びにも最適な、最高に便利なロケーションなのです。
シンプルで快適な空間

12年ぶりにやってきました!外観は一見ビジネスホテルのようであり、実際にビジネスで利用される方も多いと思います。1階には沖縄郷土料理の定食や一品料理を楽しめる居酒屋「ゆらてぃく」が併設されています。

客室(プレミアムツインルーム)は至ってシンプルです。海を思わせるアート作品が飾られています。

実にさっぱりとして機能的。1週間の滞在でしたが、とても快適に過ごせました。

デスクは長いので、2人で並んでパソコンに向かっていても問題ありませんでした。机の上にはウェルカムスイーツとして、沖縄スイーツの定番「ちんすこう」が用意されており、お茶と一緒にいただきました。やっぱりおいしい!

机の上にある八重山情報についてのファイルはかなり充実しています。おすすめの「居酒屋」をはじめ、「八重山そば」「石垣牛」「ヤギ汁」「カフェ」「泡盛」「ご当地の食べ物」「スイーツ」「雑貨」「離島」に至るまで、イラスト入りの手書きで丁寧に紹介されています。地元に住むスタッフによるものですし、かなり信用できます。ガイドブックには載っていないような情報満載で読み応えがあるので、一読をおすすめします!

天井にはシーリングファンが備え付けてあり、夜はこれだけを付けて眠りました。3月中旬で最高気温26~7度ほど。多少暑いけれど冷房を付けるほどでもない時にちょうど良かったです。

お風呂はユニットバスです。南国ではこれで十分なのですよね。マリンスポーツ派ならなおさら。コロナ禍でもあり、掃除は3~4日に1度でしたが、タオルは毎日替えてくれました。
月桃、シークワーサー、ナイトジャスミン3種の“八重山諸島の自然を感じる炭酸入浴剤”が用意されていました。
海を望める「ククルテラス」が気持ちいい!

(C)石垣島ホテル ククル
そして6階の屋上には、自由に利用できる「ククルテラス」(5時~23時)が!港越しに海と空を見渡せます。

(C)石垣島ホテル ククル
日の出や夕陽、時期によっては南十字星も見られるそうです。こちらでビール片手に星空を眺めたら最高でしょうね!

(C)石垣島ホテル ククル
エスプレッソ片手にくつろげるスペース

受付前のコーナーです。本棚のガイドブックや雑誌、絵本などを自由に読むことができます。Wi-Fiが完備されているのでPCも使えます。隣のフリーラウンジに用意されている、コーヒーやさんぴん茶もいただけますよ。

こちらは朝食用のスペース。10時~21時はフリーラウンジとして利用できます。

「デロンギ」のマシンで淹れるコーヒーやさんぴん茶を自由にいただけます。部屋に持ち帰ってもOK。エスプレッソがあるのはうれしいですね!「ちんすこう」によく合います。

ところどころに海を思わせる青を基調とした暖簾や作品があしらわれています。
沖縄の郷土料理が並ぶヘルシーな朝食

そして待ち遠しかった朝食です。ビュッフェスタイルで、卵やサラダなどの通常メニューに加え、沖縄の郷土料理がそろうのがこちらならでは!

「クーブ(昆布)イリチャー」は、細かく切った素材にだし汁を加えて炒り付けた沖縄料理。おなじみの「ゴーヤチャンプルー」や「冬瓜の煮物」などが並び、朝からとってもヘルシー!毎日少しずつ内容が変わっていました。

沖縄の郷土料理として知られる「ゆし豆腐」(豊見山食品のもの)は、いわゆる「おぼろ豆腐」です。やわらかくて大豆の風味がたっぷり。

なんと朝から「八重山そば」までいただけます。「島とうがらし」「自家製ラー油」などのスパイスまでしっかりそろっています。

タコライスやタコス用に「タコミート」もあります。ランチにいただきたいほどバラエティ豊かな朝食です。

石垣島で人気のパン屋さん「パン・ドゥ・ミー」のパン。黒糖ブレッドと紅イモブレッドが沖縄ならでは。バンズでハンバーガーを作ることもできます。そしてマシンで淹れるコーヒーはいつもおいしい!
保育預かりサービスやレンタサイクルも

また、ファミリーにうれしいのが一時預かり保育サービス「ひばりの保育」。スタッフは全員保育士で、満2歳~就学前までの子どもを預かってくれます(8時30分~17時、要予約、500円(税込)/30分、給食費別)。宿泊者はもちろん、石垣島や離島に住む人も利用されるようです。

レンタサイクル(有料)もあり、予約不可の先着順です。街めぐりやちょっとした観光、カフェめぐりなどに便利です。
マリンスポーツや離島めぐりが目的で比較的長期滞在(連泊割引プラン有)の場合は、快適でコスパの良い宿が最適かと思います。こちらではまずは実質重視、それに加えツボを押さえ気の利いたサービスを提供してくれます。肩ひじ張らずにリラックスできる、シンプル&カジュアルな居心地の良いホテルです。

[Photos by Yo Rosinberg]
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ロザンベール葉
主に横浜・東京で育ち、縁あって京都に在住。美術書出版社勤務を経て、フリーランスライター歴20年余り。フランス人のパートナーと共に、フランスとイタリアを中心に気ままな旅をする。海はどこも好きだけど、「地中海」という響きに憧れる。マイペースが好き。
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