古事記の鹿の神様に由来する「天迦久珈琲(あめのかくこーひー)」
2021年3月にオープンした「天迦久珈琲」。「天迦久」とは古事記に出てくる鹿の神様で、困難を乗り越える神様だそう。
看板のロゴは書道家で奈良市観光大使の逢香(おうか)さんのデザイン。墨と筆が凛と走り、一瞬で惹きつけられます。
店内の手前にはソファー席、左手にあるコーヒー豆の焙煎機はレトロで目は釘付けに。
自家焙煎コーヒーのメニューは、季節限定「STRAWBERRY(ストロベリー)」(700円・税込)に、エスプレッソにスチームミルクを注いだ「WHITE(ホワイト)」(550円・税込)、エスプレッソマシンで抽出した濃厚なコーヒーを楽しめる「BLACK(ブラック)」(500円・税込)、1杯ずつハンドドリップで淹れたすっきりとした味わいの「FLITER(フリッター)」(550円・税込)の定番が3種類。「BLACK」「FILTER」には、奈良県南部天川村の名水「ごろごろ水」を使っているそうです。
赤膚焼の器に香り高いコーヒーを
リーフのラテアートが美しい「WHITE」(右)。イタリア製レバー式エスプレッソマシンで抽出したエスプレッソはきめ細かで気品ある香りを放ち、スチームミルクが奥深い苦味をまろやかにしています。
もう1杯はメニューにはない「ココア」(左)。コーヒーが苦手な方に、とのご配慮で特別に作って下さいました。ふんわりミルクのほどよい甘みで、北口さんの優しさとともに至福に包まれました。
カップとソーサーは、奈良「寧屋工房」の伝統工芸“赤膚焼”の特製器です。艶っとした質感で厚みがあり、淡い蒼のグラデーションが神秘的。
描かれた鹿や奈良もかわいらしく、肌に馴染む感触で穏やかな気持ちになりました。
トーストやケーキもご一緒に
自家製高級食パンのトーストはトッピング違いで、「BUTTER(バター)」「BUTTER & HONEY(ハニー)」「PEANUT(ピーナッツ)& HONEY」「JAM(ジャム)」の4種類(300円〜)。
大きく分厚いトーストの「PEANUT & HONEY」(400円・税込)。表面はサクッザクッと食べごたえがあり、中はふわっと自然な味わい。
全面に塗られたピーナッツペーストは、天理市で創業100年以上の豆菓子屋さん「中西ピーナッツ」のもの。温かなトーストの上で一層香ばしく、味はピーナッツそのもの!といえるほど濃厚。
小さなポットには県産蜂蜜がたっぷり。濃密でさっぱりとした甘みを足して、トーストを楽しみました。
ちなみに、「JAM」には県産いちごの自家製ジャムを塗っているそう。ほかにも、食パンのズコットやティラミスなどスイーツもあり、数量限定・週末限定で登場するのでSNSで情報をチェックしてみてください。
テイクアウトにオンライン販売も!今後も楽しみなコーヒー店
コーヒーはテイクアウトも可能。今後広まりそうなストローなしで飲めるカップで環境にも配慮しています。
トースト(1.5斤)とドリップパックの店頭販売に、コーヒーのオンライン販売も少しあるのでHPも覗いてみてください。
ソファーに座って見える通りの風景にも和みます。奈良の良きエネルギーに守られた優しい空間の「天迦久珈琲」。奈良散策の途中で立ち寄ってみてはいかがでしょう。
住所:奈良県奈良市中新屋町18
電話:070-8306-2604
営業時間:7:00~17:00
定休日:不定休
交通:「近鉄奈良駅」から徒歩約13分、「JR奈良駅」から徒歩約18分
HP(お取り寄せ):https://amenokakucoffee.stores.jp/
Instagram:@amenokaku_coffee
[all photos by kurisencho]