
(C)Nao
第1問

(C)Nao
まずは初級編から。大寒波が襲来し、巨大な湖が一面雪と氷の世界となったこちらの写真は2014年に筆者が撮影したもの。背後にある高層ビルもヒントです。

この都市の名物風景のひとつが高層ビルの間を縫うように走る高架鉄道。「Shall We Dance?」や「オーシャンズ11」など、数々の映画のロケ地として登場しています。

正解は、アメリカ第3の都市シカゴでした。ミシガン湖に沿って超高層ビルが林立する一方で、19世紀後半に建てられた古い建造物も点在し、新旧が融合した街並みが特徴的。春〜秋は穏やかで過ごしやすい気候ながら、冬にはミシガン湖から冷たい風が吹き、連日氷点下ということも珍しくありません。筆者が住んでいた頃にはマイナス27℃を記録した日も。
第2問

(C)Nao
続いての問題も同じくアメリカから。こちらはとある州の最大の都市です。“最大”というほど栄えているように見えないのがヒント。

街の向こうに見えるのは、イギリスの探検家の名にちなんで名付けられたクック湾。さて、どこか想像つきますか?

正解はアラスカ州のアンカレッジです。1778年、キャプテン・クックが錨(anchor)をこの地に下ろしたことが都市名の由来です。州の人口のおよそ4割にあたる約30万人が住んでおり、商工業、水産業や金融の中心地。湾と山々に囲まれた街は、碁盤の目のように区画されていて、自然環境と人工物が美しく共生していることでも知られています。
第3問

(C)Nao
ここから、やや難易度が上がります。こちらは“一生に一度は行ってみたい世界遺産”として人気を博す、古代遺跡群の麓にある村。

(C)Nao
その古代遺跡群の最寄駅付近。独特の様式の建物や、女性の髪型や服装、さらに背後にある青々と茂る森がヒントです。さて、どこの世界遺産でしょうか?

(C)Nao
正解はペルーの「マチュピチュ」でした。このインカ時代の遺跡群がアメリカの歴史学者ハイラム・ビンガムによって発見されたのは1911年のこと。標高約2,400メートルのジャングル奥地にあったため、麓からは仰ぎ見ることができず、スペイン軍の目から逃れられたのだそう。今なお多くの謎に包まれ、旅人のロマンをかき立ててやみません。
第4問

(C)Nao
続いての問題は、こちらの都市。レトロで郷愁を感じさせる建物にクラシックカー。まるで20世紀半ばのような写真ですが、実は筆者が2014年に撮影したもの。

(C)Nao
この国では30年近く、国民と外国人観光客で使う通貨が異なる「二重通貨制」を導入。国民向け通貨が用いられる食品店では、あらゆる生活必需品が超格安で販売されていました。(二重通貨制は2021年1月1日に廃止、為替システムが一本化されたようです)

(C) Kamira / Shutterstock.com
正解はキューバの首都ハバナです。フィデル・カストロによるキューバ革命政権成立によって、1961年以来、米国との国交が途絶えていたキューバ。街を走るクラシックカーの多くは革命前に米国から輸入されたもの。コロニアルな建物にクラシックカーが映える情景は時が止まったかのよう。
オバマ前大統領が半世紀以上断絶していた国交を正常化させたものの、トランプ政権が方針を転換し、経済制裁を強化。一方でバイデン政権は、トランプ前大統領の外交政策を見直すと発表しています。
米国とキューバとの関係改善へのハードルはまだまだ高そうですが、いつの日か米資本の参入でアメリカナイズされる前に、一度は訪れる価値があるかもしれません。
第5問

(C)Nao
最後の問題です。一見パリのような街角にも見えますが、、、さて、どこでしょうか?

(C)Nao
ヒントは建物に配される文字や、右手前の女性の服装。

(C)Nao
この国では全国民と永住者に兵役義務が課せられており、街を歩けば、軍服を着た若い女性をよく目にします。また綺麗な人が多い国としても知られており、女優のような美人が機関銃を担いで楽しそうにおしゃべりしているという、なんとも不思議な光景に遭遇することもしばしば。

(C)Nao
正解はイスラエルの首都、エルサレムでした。第2次世界大戦で迫害されたユダヤ人によってこの国が建国されたのは1948年のこと。地理的環境やその複雑な歴史を背景に、隣国と幾多の紛争を起こしているのは周知の事実。
ユダヤ教のみならず、キリスト教とイスラム教にとってもエルサレムは特別な聖地であり、それぞれの宗教に関わる建造物が密集していることも特筆すべき点。ユダヤ教徒にとって最も神聖な場所である「嘆きの壁」では、世界中から訪れる信者が壁に向かって祈りを捧げています。
以上、街の写真から推察する世界都市クイズでした。気になる場所はありましたか?コロナ収束後の旅先選びの参考になればうれしいです。

Nao ライター
メーカー、ITベンチャー勤務を経てフリーランスに。
学生時代から旅を続け、渡航国は現在50カ国。
特技は陸路国境越え。グルメレポート翌日に大学の最先端研究を取材したり、ロシア州知事にインタビューしたり。幅広い対応力とフットワークの軽さが自慢。日本ソムリエ協会認定資格ワインエキスパート保有。
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