
ひと捻りある洋食フュージョン、素材を壊さず心を込めて!

正直、ホテルのご飯に期待はしていませんでした。ところが!まずは着いてすぐにいただいた、メインダイニング「ザ・ウェアハウス」ランチのクオリティにびっくりでした。

アロフト大阪堂島の基本コンセプトは地域密着型。とくにコロナ禍で落ち込んだ地元サプライヤーを盛り立てるためにも、関西のおいしい食材を探すことからスタートしたそうです。
F&Bマネージャーの池田博睦(いけだひろちか)さんとヘッドシェフの本阿正義(もとあただよし)さんが奔走した結果、江戸時代から続く、大阪南部の泉佐野市・三浦農園にたどり着きました。水ナスやタマネギ、キャベツなどの「なにわ伝統野菜」が味わえます。
シェフの本阿さんは、関東・鎌倉のご出身。日本の貨物船に始まり、デンマークのコペンハーゲン、インドネシアのジャカルタで和食の料理長を務めた経験を活かし、さまざまな国のおいしい味を少しずつ加えながら、アロフトならではのオリジナルのフュージョン洋食を目指します。

「デンマークやインドネシア在住の頃に、周辺各国を旅して出合った面白いテイストを取り入れています。目指すのは、作り手もゲストも、楽しい食事。ひとつの料理を作るのに、時間はかかってもスタッフ皆で意見を出し合って、心がこもったものを出していきたいです」と本阿さん。
洋食でも、素材の味をいじりすぎないで、おいしいままを生かす、がモットー。ゲストが好きなお酒を一番おいしく飲んでもらうために、季節や天候、湿度までも考慮して、もっとも合う料理を考えてくれます。
ワインに合う一番おいしい料理を

最初にいただいたランチからご紹介します。真っ先にワインの好みを聞かれ、答えて出てきたのは、まさしく大好きなテイストでした。

取材時は真夏だったので、まずフレッシュな水ナスのサラダを豆腐ドレッシングでさっぱりと。次はチキンコンソメスープ。

メインは牛ヒレ肉のステーキ。シャリアピン(玉ねぎ)ソースかけ。添え付けの芽キャベツや舞茸、春菊もそれぞれに、しっかりとした味わいでした。

これに合わせていただいたオーストラリア産赤ワインが絶品。

締めは、冷製ガスパチョ風つけ麺風パスタ。トマトソースに絡めていただきます。
週末のみコースが用意されていて、この内容で3,500円~(税込)。平日の日替わり料理(1,200円・税込)もバラエティに富み、近くのビジネスマンやOLさんに評判の様子です。
ディナーはスパークリングと白に合うイサキ

ディナーは、前菜がローストビーフ、鶏の胸肉トンナート(ツナ)ソース、ラタトゥイユのセット。ローストビーフの塩加減がなかなか良く、絶品でした。

メインは、旬のイサキのポアレ・ハモの肝ソース(バター入り)。

そして最後はイタリア本場の生ハムピザ。
レストランは堂島の歴史を米蔵のインテリアで表現

朝・昼・夜と食事を楽しむのは、オールデイダイニング「ザ・ウェアハウス」です。ロビーから左へ向かうと、木組みとスケルトン素材を合わせた開放的な空間へ。
ウェアハウス(倉庫)の名のとおり、江戸時代から堂島川沿いで栄えた米市場の倉庫「米蔵」をイメージしてデザインされており、また古くから大阪で盛んだった銅製品づくりを記憶に留めようと、内装には銅のモチーフをふんだんに使っています。そして、常に素敵なBGMが流れています。
オープンキッチンで、キッチン内の活気も感じられます。二酸化炭素の濃度がわかる大型画面も設置。感染対策も万全です。
彩り豊かなシリアルバーで朝から幸せ

朝食は和食をオーダーしました。出汁がしっかり効いた味噌汁に癒やされます。

先にシリアルバーやサラダバーで好きなだけいただけます。
カラフルなイタリア製手作りお皿も、朝からテンションが上がります。

シリアルバーは、ナッツ類、ジャム、ドライフルーツ、アーモンドミルクや豆乳まで、そろっていました。
音楽とお酒で極上の旅のひとときを

アロフト大阪堂島の顔というべき場所が、堂島のビジネスマンに愛される「ミックスラウンジ&W XYZバー」です。高速無料Wi-Fiも自由に使えて、大好きな音楽を聴きながら、思い切りリラックスできる場所。

こちらは、F&Bマネージャー&バーテンダーでもあるお酒セレクト担当の池田さん。カナダのバンクーバーで10年以上勤務されたキャリアをお持ちです。多忙な1日が終わる頃、とっておきのオリジナルカクテルを作ってくださいます。ハイボール派ならスコットワンドのスコッチ、デュワーズ(Dewar’s)がおすすめです。

写真は、甘酒を使ったシグニチャーカクテルと、生のいちごを使ったカクテル。何かおつまみが欲しければ、ザ・ウェアハウスで好みの料理をオーダーして、ここでいただくこともできます。写真のピリ辛ミックスナッスは人気のおつまみ。

こんな気持ち良いソファーで、仕事の終わりに、または大阪出張や旅の疲れを取るために、ゆっくりおいしいお酒と質の高い音楽で癒やされたいと思うはずです。

実際泊まってみて、東京にはない大阪ならではのウィットに富んだ温かいおもてなしの心、スタッフの心に触れあえる、貴重なホテルでした。出張や関西の旅の拠点にいかがでしょうか?
[ALL PHOTO BY SACHIKO SUZUKI]

sachikosuzuki 旅行記者、エディトリアル・ディレクター
高校2年の春、世界史教科書のササン朝ペルシャ唐草模様を見て世界旅行を夢見る。出版社勤務や地球の歩き方編集を経て2001年に独立。世界60か国以上を頻繁に取材し、一期一会のハッピーな記事を書いています。JTBるるぶ「アンコールワットとカンボジア」初版制作を担当。有限会社らきカンパニー主宰。「らき」はギリシャ・クレタ島の地酒の名前です!
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