伊香保で貸切温泉が無料!1泊5000円台の「金太夫」を宿泊レポート

Posted by: わたなべ たい

掲載日: Dec 4th, 2021

石段街で有名な群馬県・伊香保温泉。飲食店やみやげ物屋、射的、スマートボールなどの店が軒を連ね、そぞろ歩くにはもってこい。そんな温泉情緒ある石段街からすぐのところにある「金太夫」。源泉かけ流しの「黄金の湯」があふれる貸切温泉を無料で楽しめる宿なんです!

「湯を愉しむ」だけの露天風呂にどっぷりつかる

源泉かけ流しの温泉を、無料で貸し切りで楽しめるなんて高いんじゃないの~と思うことなかれ。1泊素泊まりなら5,000円台で泊まれちゃうのが「金太夫」。

ちなみに伊香保の石段街は全部で365段あり、「1年365日、幸せでありますように」との願いが込められているのだとか。所々には段数表示があり、自分の“誕生日段”で写真を撮るのが伊香保スタイル! その219段目の角を曲がったところにある「金太夫」。

石段には寅の家紋が入っているので目印に。この家紋は200年以上昔に大家と呼ばれる12の温泉宿に与えられた湯守の証。現在ではその宿があった場所に十二支の印が記され、「金太夫」もこの大家のひとつであったことから「寅」の家紋が。

その湯守の名に恥じないお風呂がこちら! 素敵でしょ!!

男女別に設けられた露天風呂は、土壁と竹垣からなり、とろとろと艶めく端正な長方形の湯船に温泉があふれます。静けさの中でゆっくりと伊香保の湯を楽しんでもらいたいとの思いから、シャワーはありますが洗い場はなく、まさしく「湯を愉しむ」だけのお風呂。

木漏れ日を感じながら大きな湯船で手足を伸ばせば、「黄金の湯」の気持ちよさが、ジワ~っと伝わってくるよう。

6つの貸切風呂はどれに入ろうか迷います!

貸切風呂は、宿の前の別棟に。宿泊者は1日1回、無料で貸切可能。1泊2日の場合なら各日1回利用できるというわけ。予約は早い者勝ちなので、チェックインしたら好みの時間を予約するのがベスト。

といっても、貸切風呂は全部で6つもあるので、そんなに神経質になる必要はナシ! 少し時間をずらせば入れます。

趣向の異なる全6つの貸切風呂は、露天風呂タイプが2つ、内湯タイプが4つ。どのお風呂に入ろうか迷うのも楽しいもの! 露天風呂は力強さ感じる岩風呂、内湯は岩風呂と御影石がそろいます。

湯船はふたりで入るのに調度よい大きさ。「黄金の湯」といわれる伊香保特有の茶褐色の湯は、湧出時は無色なのですが鉄分を多く含み、空気に触れると黄金色に変化するんだとか。そんな温泉を誰にも邪魔されずにのんびりと楽しめます。

貸切風呂には、シャンプーやコンディショナー、ボディーソープなどを完備。秋から冬にかけて露天風呂は、洗い場で身体を洗うには少々寒いので注意してください。

石段街の散策で疲れたときなどにぴったりの足湯までそろいます。

レトロかわいい温泉場の雰囲気

館内はというと……

赤絨毯が敷かれていたり……

ガラスブロックを使ったり……古さは否めませんが、レトロかわいい雰囲気。

宿の最上階の7階には、これまた、眺望抜群の温泉が。

伊香保温泉街を眼下に、白根山や武尊山など草津白根連山の山並みが正面に広がる清々しいお湯。これだけ表情の異なるいろいろなお風呂が楽しめるとは、温泉好きにはたまりません!

宿泊した客室は、踏み込みと広縁からなる10畳の和室。レトロ感があり、温泉場の雰囲気を醸し出す、温かみと懐かしさを感じるような設え。

天井までガラス張りの緩く弧を描く広縁は、レトロな雰囲気の真骨頂! サンルームタイプの窓からは、草津白根連山の雄大な眺めを楽しめます。

金太夫

  • 住所:群馬県渋川市伊香保町伊香保19
  • 料金:1泊素泊まり1名5,115円~ 1泊2食付き1名8,415円~
  • CHECK IN/OUT:15:00/11:00
  • 客室数:59室
  • アクセス:電車/JR「渋川駅」より関越交通バスで「伊香保温泉」下車、徒歩3分 車/関越道「渋川伊香保IC」より県道35号・33号を経由して約22分 ※現在運休していますが新宿・池袋・上野・さいたま新都心などからの送迎バスあり

URL:https://www.itoenhotel.com/kindayu/?_ga=2.255333128.105088056.1637804603-632220517.1637804603

※2021年12月現在、新型コロナウイルス感染症対策のためサービス体制や料理提供方法などが通常と異なることがあります

[Photos by (C)tawawa]

PROFILE

わたなべ たい

TAI WATANABE ライター・エディター・ディレクター

10代のころ、自転車でメキシコ・グアテマラを縦断し多くのことを学ぶ。それをきっかけに情報誌・旅行誌の取材を通じて、中南米・カリブ海を中心に世界各国で豊富な取材を経験。海外を見てきたからこそ日本は大好き! 紙とWEB、ふたつの媒体特性に精通した複眼的視点を持っている。
https://taijin.mystrikingly.com

10代のころ、自転車でメキシコ・グアテマラを縦断し多くのことを学ぶ。それをきっかけに情報誌・旅行誌の取材を通じて、中南米・カリブ海を中心に世界各国で豊富な取材を経験。海外を見てきたからこそ日本は大好き! 紙とWEB、ふたつの媒体特性に精通した複眼的視点を持っている。
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