ほっこり懐かしい江戸の旧市街「今井町」おさんぽレポ2【奈良県・橿原市】

Posted by: 鈴木幸子

掲載日: Mar 7th, 2022

今井町の典型的町家を見学した後は、ゆっくり街歩き。有名歴史地区ということで敷居が高いかな?と思ったら、全然みなさん超フランク! 令和3年秋に大ヒットした「おにみみコーラ(クラフトコーラ)」から昭和のレトロ食器まで、うれしい掘り出し物に出合えます。

橿原市・今井町、エムスカイのシフォンケーキ


 

コロナ禍ピンチに一発逆転! 薬剤師が作る「おにみみコーラ」物語

橿原市・今井町、端壮薬品工業
なにやら昭和レトロな雑貨店? と思ったら、明治38年から風邪薬「おにみみ」を製造・販売して116年という立派な老舗製薬会社「端壮(たんそう)薬品工業株式会社」でした。写真は中村康之也(やすのり)社長。

橿原市・今井町、おにみみコーラ物語
2020年春にコロナ禍になって以降、全国民が感染対策を熱心にやり始めたら風邪にかかる人が少なくなって風邪薬もパタッと売れなくなった……。半年経って売り上げも8割減、創業以来の大ピンチ! 

中村社長が追い詰められてあれこれ打開策を考えていた時、ふと娘と一緒に見ていた子供新聞の中で目に留まったのが「クラフトコーラ」。

クラフトビールが人気なら、手づくりコーラのブームも来ていた! 中村社長がコーラの起源を調べてみると、なんと実は140年前に薬剤師が頭痛薬として作った「クスリ」であることが判明。

ええええ~~~~! コーラって「薬」だったの! って皆さんも驚きますよね。ペプシコーラも「ペプシン」という消化不良の治療薬がルーツだそう。

橿原市・今井町、おにみみコーラ物語
そこで閃いた薬剤師の中村社長。自家製クラフトコーラの試作品を作り、家族で試飲。「季節ごとに味を変えれば?」と娘の意見あり。そして完成品を世に出してみると、これが思わぬ大ヒット! という物語です。この内容を、お客さんに社長自らが手作り紙芝居でプレゼンしてくださいますが、めっちゃワラえます。この「ステージ」を見るためだけに、今井町に来る価値は絶対にあります(笑)。

橿原市・今井町、おにみみコーラ
「おにみみコーラ」は濃厚なコーラのシロップ。基本的にシロップ1、炭酸やお湯を10~13の割合で割っていただきます。お湯で割ってレモンを添えればレモンティー風、牛乳で割ればコーラチャイ。カクテルやハーブティーなど、自分なりにいろいろアレンジできるのが大きな魅力です。頂いてみると少しスパイシーさもあって美味! 筆者も自宅に持ち帰り、さまざまなヘルシードリンクを楽しんでいる最中です。中村社長によるとポッカレモンを加えてもおいしいそうです。

橿原市・今井町、おにみみコーラ材料
材料はこちらの香辛料13種。10種をベースにして、3種類は季節ごとにスパイスやハーブの配合を変えているそう。

橿原市・今井町、おにみみコーラ
1本90ml、税込1058円(6杯分)。ちなみに116年続く風邪薬「おにみみ」は1包3袋入350円、頭痛薬「マルコサラリン」は1包3袋入300円。

●端壮薬品工業株式会社
住所:奈良県橿原市今井町4-5-10
営業:9:00~17:00 無休(店舗のみ) 
電話:0744‐23‐7700
HP:https://onimimicola.jimdofree.com/

今井町初の古民家カフェ、ハックベリー

橿原市・今井町、ハックベリー外観
今井町古民家カフェの先駆者である成田弘樹さんが、東洋と西洋のアンティークを融合させて、ニューノスタルジーなハックベリーワールドをつくり上げています。

橿原市・今井町、ハックベリー内観
フランス、オランダ、ドイツ、デンマークなど、いろいろな国の素材や壁紙などが、東洋の空間に散りばめられていて、外国人が来ても、自分の国の懐かしいものが一つはあるというお店。

橿原市・今井町、ハックベリーのカフェランチ料理
ランチメニューだけではなく、スイーツやディナーメニューも豊富です。写真は、左上は栗カボチャを使ったシャンパンオムライス、右上はビーツのシャンパンオムライス、右下はご飯をローストビーフで巻いたハックベリーライス(黒カレー)、左下は女性に大人気の特製アボカド丼。

橿原市・今井町のハックベリーのスイーツ
オープン当初からの人気スイーツ、ダッチベイビー(ドイツ風パンケーキ)。2022年10月には紅茶専門店をオープン予定。

●ハックベリー
住所:奈良県橿原市今井町1‐3‐3
電話:0744-29-0080
営業:11:00~21:00 (ラストオーダー20:30)/火曜日11:00~18:00(ラストオーダー17:30)
無休
HP:https://cafe-hackberry.net/

ザ・昭和アンティークと休憩のお茶ならここ

橿原市・今井町、エムスカイ
一歩お店に入った途端、昭和一色! 昔、家に置いてあったような懐かしいテイストの食器類がズラリ。一つひとつ手に取ってみていると、子どもの頃の思い出が蘇ってきます。

橿原市・今井町、エムスカイ店主
「古道具を売りながら、町家の空間をいろんな人に楽しいでほしいと思いカフェも始めました」と、店主の寺田栄子さん。

橿原市・今井町、エムスカイ店内
仕入れるのは昭和時代の古道具で、できる限りデットストックで新品ものを選んでいるそうです。

橿原市・今井町、エムスカイのスイーツ
季節の果物を使うおやつは、米粉を使ったスイーツがメイン。米粉は天の香具山の麓でとれる無農薬の米を使用。米粉クレープやシフォンケーキなどが人気で、写真はシフォンケーキをサイコロ状にカットしてジョッキグラスにつめこんだパフェ風です。

橿原市・今井町、エムスカイの店内
こんなちゃぶ台に座って、旅の疲れを癒せます。

● 笑夢空 em.sky(エムスカイ)
住所:奈良県橿原市今井町4-5-15 電話なし
営業:12:30~17:00(ラストオーダー16:00)/日曜日11:00~17:00(ラストオーダー16:00)
休日:土曜日・他不定休
インスタグラム https://www.instagram.com/_._em.sky_._/

農家オーベルジュで橿原(かしはら)名物「飛鳥鍋」を!

橿原市・今井町、農家のオーベルジュこもれび外観
今井町で夕飯をいただくなら、奈良県産の旬の無農薬野菜をつかった「飛鳥鍋」をぜひ!

橿原市・今井町、農家のオーベルジュこもれび、飛鳥鍋
飛鳥鍋とは、鶏肉、野菜を牛乳とだし汁で煮込んだ奈良県の郷土料理です。牛乳鍋のルーツといわれていて、孝徳天皇(645~654年)の時代に中国から牛乳が伝わり、神社の修行僧が牛乳を沸かして鶏を食べたのが始まりとか。こちらでは、冬はオーナーが狩りをして仕留めたイノシシの肉が出ることもあるそう。

橿原市・今井町、農家のオーベルジュこもれび、前菜料理
こちらは前菜。「うちは農家をやっているので、新鮮な旬のものを召し上がってほしい」とオーナーの恵良(いら)容子さん。ランチも流行っているそうで、小さい子どもも来られるようにお座敷も用意。

橿原市・今井町、農家のオーベルジュこもれび、蔵を改装した宿泊施設
古い蔵を利用したゲストハウスも併設。

橿原市・今井町、農家のオーベルジュこもれび、宿泊施設の部屋
一見の価値あり。1日1組限定で予約を受けています。

●農家のオーベルジュこもれび
住所:奈良県橿原市今井町4-10-6  
電話:0774-48-0458
営業:ランチ11:00~15:00 (ラストオーダー14:00)/ディナー18:00~21:00(金、土、日曜日のみ要予約)
休日:月曜日(月曜日が祝日の場合は営業、火曜日が休み)
HP:https://www.instagram.com/komorebi_nara/

[All photos by SACHIKO SUZUKI]

 

PROFILE

鈴木幸子

sachikosuzuki 旅行記者、エディトリアル・ディレクター

出版社勤務や地球の歩き方編集を経て2001年に独立。世界60か国以上を頻繁に取材し、一期一会のハッピーな記事を書いています。JTBるるぶ「アンコールワットとカンボジア」初版制作。著書『もち歩きイラスト会話集タイ/池田書店』、『みやざきの自然災害』ほか。有限会社らきカンパニー主宰。「らき」はギリシャ・クレタ島の地酒の名前です。

出版社勤務や地球の歩き方編集を経て2001年に独立。世界60か国以上を頻繁に取材し、一期一会のハッピーな記事を書いています。JTBるるぶ「アンコールワットとカンボジア」初版制作。著書『もち歩きイラスト会話集タイ/池田書店』、『みやざきの自然災害』ほか。有限会社らきカンパニー主宰。「らき」はギリシャ・クレタ島の地酒の名前です。

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