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琉球の歴史に名を残した王城~世界遺産「今帰仁城跡(なきじんじょうあと)」

Posted by: Nao
掲載日: Mar 12th, 2022.

沖縄本島の北部、本部半島に位置する今帰仁村(なきじんそん)。徐々に開発が進んでいるものの、手つかずの自然が随所に残る素朴なリゾート地として人気を呼びます。澄んだ海の美しさのみならず、悠久の歴史が息づく地としても知られ、見どころも充実。今回は村のシンボルにして世界遺産の「今帰仁城跡」をご紹介しましょう。

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沖縄本島北部きっての史跡

1429年に成立した琉球王国。それ以前の沖縄本島は、北山(ほくざん)、中山(ちゅうざん)、南山(なんざん)と3つの勢力に分かれていました。13世紀頃になると各地で勢力争いが生じ、グスクと呼ばれる城の建設が始まります。その時代に、北部地域を治めた北山王が居城としていたのが「今帰仁城(なきじんじょう)」です。

北山王国は強力な軍事力を誇っていたものの、15世紀初頭に中山の攻撃により滅亡。以後、今帰仁城は中山王が派遣した監守の城となりましたが、17世紀の薩摩軍の侵攻により炎上し、廃城となります。長い間放置されていましたが、昭和に入り徐々に発掘や整備が行われ、1972年に国指定史跡に、2000年には今帰仁城跡を含むグスクおよび関連遺産が世界文化遺産に登録されました。建物は現存しませんが、優美なカーブを描く石垣の城壁や堅牢な城郭が残り、当時の繁栄をうかがい知ることができます。

城跡の内部へは平郎門(へいろうもん)をくぐり、石段を上ります。この門は昭和37年に修復されたようですが、実際どのような形状だったかは今だに謎に包まれているとか。

今帰仁城跡ではボランティアガイドによる案内を無料で実施。しっかり見学したい人はぜひお願いしましょう。イヤホンが貸し出されるので、説明が聞きとりやすいのも魅力。歴史にまつわるトリビアは実に面白く、充実した時間が過ごせるはずです。(予約する場合は有料)
  

城跡があるのは、谷に挟まれた南北に長い約100mの丘陵の上。最高所にあるのが、正殿など主要な建物があったとされる「主郭(しゅかく)」です。今は祠と石灯篭が立つのみですが、建物の礎石が残されており、在りし日の姿に想いを馳せることができます。

こちらは頂上付近からの風景。深い渓谷と城壁が一望できる撮影ポイントです。天気が良ければ城壁と海の爽快なコントラストが眺められるようですが、雨の日に出合える“天空の城”のような雰囲気もまた魅惑的かもしれません。

日本でいち早く開花する南国の桜

日本一早く桜が咲くことで知られる沖縄。今帰仁城跡も桜の名所のひとつで、毎年1月中旬から2月初旬にかけて約600本の桜が満開を迎えます。今年(2022年)1月29日〜2月6日には、15回目となる「今帰仁グスク桜まつり」が開催されました。

桜の種類は本土のソメイヨシノとは異なる「寒緋桜(カンヒザクラ)」。濃いピンク色で下向きに咲くのが特徴です。昭和30年代に地元の人々によって植樹されたのが始まりだそう。

桜まつりでは夜桜のライトアップを実施。ピンクだけでなく紫、赤、青とさまざまな色に彩られ、昼間とは違う幻想的な表情に。今年はコロナ禍により、ライトアップは無観客のオンラインライブ配信という形で開催。ツアーの模様はアーカイブ映像が公開されているので、気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。

今帰仁村の歴史を今に伝える資料館

今帰仁城跡とセットで立ち寄りたいのが、城跡や今帰仁村について紹介する「歴史文化センター」。城跡の入場券で見学できるのもうれしいところ。城跡から発掘されたという磁器は600年前のもとは思えないモダンなデザインが印象的。さらに古の集落の生活空間や人々の生活や文化の展示もあり、見どころ満載です。

琉球の歴史に名を残し、今では本島北部きっての史跡として名高い今帰仁城跡。次の沖縄旅では、かつての繁栄を偲ばせる世界遺産を訪れて、悠久のときを感じてみてはいかがでしょうか。

今帰仁城跡
住所:〒905-0428 沖縄県国頭郡今帰仁村字今泊5101番地
TEL:0980-56-4400
営業時間:1~4月、9~12月 午前8時~午後6時(最終入場午後5時30分)、5~8月 午前8時~午後7時(最終入場午後6時30分)
観覧料:大人600円 小中高生450円 小学生未満無料(※2022年4月からの料金となります)
URL:https://www.nakijinjoseki-osi.jp

取材協力/今帰仁村観光協会
http://www.nakijinson.jp/

 

Nao

Nao ライター
メーカー、ITベンチャー勤務を経てフリーランスに。
学生時代から旅を続け、渡航国は現在50カ国。
特技は陸路国境越え。グルメレポート翌日に大学の最先端研究を取材したり、ロシア州知事にインタビューしたり。幅広い対応力とフットワークの軽さが自慢。日本ソムリエ協会認定資格ワインエキスパート保有。



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